45年以上にわたりコミックのスターダムに君臨し、日本でも多くのファンを持つ「ガーフィールド」
そんな「ガーフィールド」が、3DCGの映画になって、8月16日(金)に日本公開を迎えます。
映画「ねこのガーフィールド」には私たちが想像するガーフィールドのすべてが登場します。
そして観客が知らなかったことも・・・?
日本語吹き替え版声優としてガーフィールドを演じるのは、南海キャンディーズの山里亮太さん。
ガーフィールドの前に立ちはだかるずる賢いボスねこ・ジンクスをMEGUMIさんが演じます。
今回は、そんなお二人に見どころや感想などを伺いました。
映画「ねこのガーフィールド」日本語吹替版声優・山里亮太さん&MEGUMIさんインタビュー
―― 声優に決まったときの心境・感想をお聞かせください。
山里亮太さん:
ガーフィールド役という大役で、むちゃくちゃプレッシャーを感じました。
今でもまだ、僕の声がガーフィールドの口から出ていいのかなと、ドキドキしています。
MEGUMIさん:
「ガーフィールド」は、息子が小さい頃に、本当に毎日毎日、ルーティーンのように観ていた作品だったんですね。
帰ってきて、テレビをつけて、息子がガーフィールドのアニメを観ているうちに、自分はご飯を作って、出来上がったら私も一緒に観ながら食べる・・・みたいな。
今では息子も大きく成長したので、吹き替えのお話をいただいた時には、当時のことを思い出して懐かしい気持ちになりました。
それぐらい、この作品に参加できるのは自分にとっては感慨深く、大変光栄だなと思っています。
―― おふたりが演じるキャラクターの魅力を教えてください。
山里亮太さん:
僕、ガーフィールドのことを、ぐうたらでふてぶてしいって思っていたんですけど、今回の映画はめちゃくちゃアクティブなんですよね。
本当に動き回って叫んでアクションしまくるんで、こんなに動けたんだって。
劇中でぐうたらしてることって実は少ないんですよ。
登場キャラクターは多くなくシンプルなので、登場キャラクター同士の関係性が丁寧に描かれていると思います。
悩み方とか、感情のぶつかり方に人間くささがあって、自分もこういう経験をしたかったなって思ったりもしました。
MEGUMIさん:
ジンクスはいわゆる悪役なんだけどチャーミング。
声の抑揚、ふざけたり笑ったり、コロコロ変わったりするのが悪役らしく、何か共感できるところもありました。
ジンクスが過去に負った傷であるとか、チャーミングな部分をきちんと表現できるよう、彼女を理解して大事にしたいと思いました。
―― アフレコは山里さん、MEGUMIさんは別々におこなったそうですね。
山里亮太さん:
ガーフィールドは本国の声優さんがクリス・プラットさんなんですが、僕が吹き替えをすることで彼よりも声が高くなったと思うので、チャーミングさが出たかなと思っています。
不安な顔をする度にスタッフさんたちが「大丈夫だよ!いいよ!いけるよ!」なんて盛り上げてくれて。
スタッフさんたちも熱量があって何回もやったのですごくいい仕上がりになったと思います。
MEGUMIさん:
私は山ちゃん(山里亮太さん)の当てた声を聞きながらやったので、痛快なガーフィールドになったなと思いましたね。
息子と観ていたアニメは、もっとローテンションな感じの印象があったのですが、山ちゃんがバラエティで培った“間”とか、お笑いの“回し”とかが生きているなと感じましたね。
―― 掛け合いのシーンなんかはお互いを想像しながらだったのでしょうか?
山里亮太さん:
昔にMEGUMIさんと一緒にバラエティをやったことがあったので、その頃を想像しながらやりましたね。
僕は何日かに分けてアフレコを行ったのですが、その間にMEGUMIさんの声がどんどん入ってきているんですよ!
その堂々たるヴィランっぷりは本当に圧巻で。
ガーフィールドは自分が透けちゃうところがあるんですけど、ジンクスはMEGUMIさんの声というより、ジンクスそのもの!
MEGUMIさん:
吹き替えっていうのは、決められた中での勝負であって、バラエティのようなフリースタイル戦との違いを感じました。
そういうところで山ちゃんとご一緒できるのはちょっと照れくさいところがありましたね。
新しい山ちゃんを見ることができたというか。
―― お芝居やバラエティとは違いますか。
山里亮太さん:
全く、全然違います!
だからこのキャラクターに命を吹き込んだ人たちがいかにすごいかっていう、リスペクトしかないです。
めちゃくちゃ難しいです。
―― ものまねとは違いますものね
山里亮太さん:
ものまねをしようにも、聞こえてくる声はクリス・プラットなんで(笑)
自分の中で噛み砕きながら、自分流のガーフィールドを表現していく。
英語だと文字数がめちゃくちゃ多いんですけど、日本語に訳すと短くなることが多くて。
そうなると、時間は決まってるのに、そこにこの文字数でどうやってちょうどよく収めていくのかが勝負。
考えることは多くて、みんなこんなことやってのけてんだっていうすごさを感じました。
MEGUMIさん:
普通の映像のお芝居ともう全然違くてとても難しいのですが、でもすごい好きなんです。
やっぱそれってやっぱアウトプットの仕方が大きいからなのかなと思っていて。
特に今回のこのジンクスっていう役とかは、もう上がって下がって感情のジェットコースターみたいな感じ。
ドラマや映画でやったら怒られるんじゃないかなってくらいオーバーに、モリモリにやって、声だけで表現するいうのはものすごく楽しかったです。
――ジンクスはとくに金切り声というか、思い切りが必要なシーンが多かったんだろうなと思います。
MEGUMIさん:
叫ぶシーンが多くて、酸欠気味になりました。
でも叫ぶとやっぱり元気になるし、全身を使って表現している実感がありましたね。
終わったあとは足まで汗びっしょりになることもあって、やればやるほど調子づいてくるところもありました。
山里亮太さん:
そういえば、僕も途中から役ができあがってきたね、ということで撮り直しをしましたね。
最初は冒頭から順に録っていってたんだけど、途中から「ガーフィールド、なんかいい感じになったんじゃない?」って声がスタッフさんから出て。
頭の部分をもう一度録り直しましょうかって言ったのが、実は結構最後の方だったということがありました。
―― 最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。
山里亮太さん:
ガーフィールドという、もうみんなも絶対見たことある・目にしたことのあるキャラクターが楽しい映画になりました!
ガーフィールドって、ちょっと小憎たらしい顔してるけど、でもね、なんか目が離せなくなっちゃう魅力があるんです。
憎らしいけどかわいい、クセになっちゃうような愛らしさを持ち合わせている魅力的なキャラクター。
ぜひそこを見ていただけたらなと思います。
MEGUMIさん:
コミックはガーフィールドのおうちの中での出来事が中心に進みますが、この映画は世界がぐっと広がった作品です。
見た名と中身のギャップがすごくあるっていうか、猫でかわいいんだけど、言ってることが何か達観してるおじさんみたいだと思ってアフレコに参加していました。
このぐうたら感や、締めるところは締める!みたいな多面的な感じがアニメだからこそ描けるキャラクターだと思ういます。
山ちゃんも言っていたように、クセになる、なんかつい見ちゃう、愛されるべきキャラクターです。
ぜひ劇場でご覧ください!
映画「ねこのガーフィールド」作品紹介
タイトル:『ねこのガーフィールド』
原題:THE GARFIELD MOVIE
日本公開表記:8月16日(金)より全国の映画館で公開
US公開:2024年5月24日
監督:マーク・ディンダル『チキン・リトル』
キャスト:クリス・プラット『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ、『ジュラシック・ワールド』シリーズ/サミュエル・L・ジャクソン『アベンジャーズ』シリーズ/ハンナ・ワディンガム『レ・ミゼラブル』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
山里亮太さん ヘアメイク:根本茉波(nemoto manami)/スタイリスト:山田隆太(yamada ryuta)
MEGUMIさん ヘアメイク:加藤恵(kato megumi)/スタイリスト:ミク(miku)
取材・編集:あずさゆみ(Dtimes.jp)
WebメディアDtimes.jpディレクター/フリージャーナリスト
かわいいもの、おいしいものが大好き。フリーライター、フォトグラファーとしても活動中。