ネスレ日本や神戸市が参画する、従来のリサイクルの枠を超えた新たな取り組みを行う「アップサイクル」
その「アップサイクル」が展開するプロジェクト「TSUMUGI」は、三代にわたり「加賀友禅」を手掛けてきた「毎田染画工芸」とコラボレーションし「アップサイクル加賀友禅手ぬぐい」を制作・販売中。
友禅作家である毎田仁嗣氏監修のもと、京都精華大学の学生がデザインと友禅染により原画を制作した「アップサイクル加賀友禅手ぬぐい」を紹介していきます☆
TSUMUGI「アップサイクル加賀友禅手ぬぐい」
価格:2,990円(税込)
発売日:2023年12月8日(金)
サイズ:縦90×横32cm
原産国:日本
販売場所:
- 加賀友禅 毎田染画工芸
住所:石川県金沢市本多町3-9-19
時間:10:00~17:00 不定休
- クラフト & テロワージュ
住所:東京都文京区春日1-2-3 メトロ・エム後楽園 2階
アクセス:
・東京メトロ 丸ノ内線/南北線 後楽園駅より徒歩1分
・都営三田線 水道橋駅より徒歩5分
時間:10:00~21:00
業界の垣根を超えた各社が連携し、従来のリサイクルの枠を超えた新たな取り組みを行う一般社団法人アップサイクルは、「ネスカフェ」や「キットカット」をはじめとする使用後の紙資源や未利用の間伐材を紙糸にアップサイクルするプロジェクト「TSUMUGI」を展開しています。
そんなプロジェクト「TSUMUGI」は、三代にわたり「加賀友禅」を手掛けてきた「毎田染画工芸」とコラボレーション!
日本伝統工芸のコラボレーション第一弾として、友禅作家である毎田仁嗣氏監修のもと、次世代を担う京都精華大学の学生がデザインと友禅染により原画を制作した「アップサイクル加賀友禅手ぬぐい」が販売されています。
加賀友禅の歴史は約500年前、現在の石川県・金沢独自の染色技法「梅染」にさかのぼります。
17世紀中頃には加賀御国染と呼ばれる繊細な模様染が確立。
江戸元禄時代に京都で人気を博した扇絵師「宮崎友禅斎」のデザインと融合し加賀友禅の基礎が出来上がりました。
加賀友禅は、「加賀五彩」と呼ばれる藍・臙脂・黄土・草・古代紫を基調とした色合いや、写実的に描かれる草花をモチーフとした絵画調の模様が特徴です。
さらに、葉が虫に食われた様子を描き込む「虫喰い」、図柄に立体感を生み出す「先ぼかし」などの技法が使われます。
仕上げに金箔や絞り、刺繍などの加飾をほとんどなく用いないことは京友禅と異なる特徴で、繊細な染技法のみで自然美を描き出します。
今回紹介する「アップサイクル加賀友禅手ぬぐい」では、京都精華大学の学生が現在の「友禅染」の技法を駆使し、デザイン、染色を担当。
加賀友禅らしい落ち着きのある写実的な草花模様のほか、若い世代の感性で現代風にアレンジした作品も注目です。
京都精華大学の学生が友禅の伝統的な技法を踏まえながらも環境や共生をテーマに独自の視点でデザインを制作。
スーパーやオフィスから回収した紙資源や未利用の間伐材を活用する「TSUMUGI」とコラボレーションすることで現代の課題にアプローチするプロジェクトになっています。
デザイン「Cycle of...」
テーマ:アップサイクルがプラスチックの削減に繋がり、大気・土壌・水質汚染が改善され、様々な生き物が生きやすい、豊かで美しい環境になりますように。
デザイン「輪廻転生」
テーマ:廃棄される紙資源や間伐材を活用し、制作される紙糸が主成分「セルロース」を軸に輪廻しているように感じた。そこから「輪廻」をテーマとし、友禅のモチーフによく用いられ、「輪廻転生、再生」の花言葉を持つキク科の植物をデザインに取り入れた。
デザイン「紙糸で紡ぐ世界」
テーマ:アップサイクルによる豊かな環境により美しくなった生き物、今回では海洋汚染の改善に着目したイメージしました。友禅染めならではの色と糸目の表現を、美しい未来のイメージや、紙糸とリンクさせました。
デザイン「共生」
テーマ:自然との共生とジェンダーレスの2つのSDGsを合わせました。
「加賀友禅」とアップサイクル紙糸「TSUMUGI」がコラボレーションした共同制作の工芸品。
2023年12月8日(金)より販売されている「アップサイクル加賀友禅手ぬぐい」の紹介でした。