若きウィリー・ウォンカはいかにしてあのチョコレート工場をつくったのか―。
ジョニー・デップ主演で世界的ヒットを記録した名作『チャーリーとチョコレート工場』(05)で有名なウォンカの“夢のはじまり”を描く物語が誕生!
歌と魔法と感動が詰まった心躍るファンタジー超大作『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が、2023年12月8日(金)より全国公開されます。
本作では「パディントン」シリーズ(16、18)を手掛けたポール・キングさんが監督を務めています。
今回は、ポール・キング監督に公開前の本作の魅力や注目すべきポイントについてインタビューを行いました☆
映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』ポール・キング監督インタビュー
ジョニー・デップが演じたことで有名な、ウィリー・ウォンカのチョコレート工場の誕生秘話を描く映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が、2023年12月8日(金)より全国劇場公開!
若きウィリー・ウォンカはいかにしてあのチョコレート工場をつくったのか―。
世界中で愛される名作『チャーリーとチョコレート工場』の“夢のはじまり”が明かされます。
主人公ウィリー・ウォンカに扮するのは、『DUNE/デューン 砂の惑星』『君の名前で僕を呼んで』などの話題作が続き、次世代のジョニー・デップとの呼び声高いティモシー・シャラメさん。
さらに、「パディントン」シリーズのポール・キングさんが監督・脚本を務め、世代を超えて愛されるロアルド・ダールの児童書『チョコレート工場の秘密』をもとに、オリジナル・ストーリーを紡ぎます。
今回は、本作でメガホンを取ったポール・キング監督にインタビューを実施。
作品の魅力や注目すべきポイントなどをたっぷり伺いました☆
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』製作のきっかけとは
― 今回『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』製作のきっかけとなったエピソードを教えてください。
ポール・キング監督:
『パディントン2』が終わった時、一緒に組んでもらったデイビッド・ヘイマンから声がかかって「次はどういう予定?」と聞かれたので「まだ特に何も決まっていないんです」と答えたんです。
そうしたら彼が「君に2ワードだけ教えてあげるよ。"ヤング ウォンカ"はどうかな?」、つまり若いころのウォンカを描くのはどうかと声掛けしてもらったので、時間をもらって原作を読み直しました。
小説では、チャーリーとウォンカのチョコレート工場を巡っての関係が描かれて、ウンパルンパやグロテスクなキャラクターも出てくるわけです。
それらは子供のころに小説を読んだ時の思い出だったんですが、今回読み直してみて小説の終盤で思わず涙を流すくらい感動してしまって、この小説が感動する作品であるということを再確認しました。
今回ウォンカについて語るうえで、ファンタジーでコメディもありつつ、しっかりと心を揺さぶるものがあると感じましたし、私がいつも映画作りをするうえで目指しているものがこの原作に全て詰まっていると思ったので製作をOKしました。
”若き日のウォンカ”のストーリーは『夢のチョコレート工場』(71)のエッセンスも
― 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の製作にあたって、これまでに公開された映画『夢のチョコレート工場』(71)『チャーリーとチョコレート工場』(05)から影響を受けることはあったのでしょうか?
ポール・キング監督:
『夢のチョコレート工場』(71)も『チャーリーとチョコレート工場』(05)もすごく良い作品で、それぞれの魅力が引き立つ場面などもあると感じています。
私自身1971年に公開された『夢のチョコレート工場』を見て育った世代なので、どうしても自分の中ではウンパルンパがオレンジ色で緑の髪の色で・・・と、『夢のチョコレート工場』の影響を受けているとは思います。
どちらの作品もそれぞれのアプローチで原作に忠実であろうとした作品だと思っていますが、今回はそのオリジンストーリー”若き日のウォンカ”を語るストーリーなので、製作前に色々調べてロアルド・ダールのアーカイブ資料も閲覧しました。
読み進めていくと分かっていくんですが、ロアルド・ダールはウォンカというキャラクターを結構深く掘り下げていたみたいで、若かりし頃のウォンカやチョコレート工場を手放した後のウォンカのことについても書かれていたんです。
なので、今回はそんな資料を読み解きながら、例えばロアルド・ダールが若き日のウォンカを描くならどんな小説を書いただろうと想像しながら作っていきました。
ウィリー・ウォンカを演じるティモシー・シャラメの演技に注目!
ー 今回ティモシー・シャラメさんが若き日のウォンカを演じていますが、彼がウォンカ役に抜擢された理由は何でしょうか?
ポール・キング監督:
ティモシーは本当に素晴らしい俳優なんです。
『君の名で僕を呼んで』(17)で彼を初めて見て素晴らしいと感じたんですが、その時はたまたま役柄に合っていただけかと思ったんです。
その後ティモシー・シャラメが出演している『レディ・バード』(17)を観たんですが、全く違う役柄を演じていて改めてすごい役者だと感じました。
毎回違う役柄に挑んでいることがチャレンジ精神旺盛だなと思いますし、今回この役はグッドチョイスだったと思います。
若き日のウォンカなのでキャラクター造形は異なりますが、(ティモシー・シャラメさんが)あえてジニー・ワイルドやジョニー・デップといった名優がすでに演じた役を表現するので、結構なことに挑戦しつつもうまくやってのけたなと感じています。
チョコレート組合や警察署長など魅力的な悪役も登場
ー 本作にはウォンカやヌードルだけでなく、チャーミングに描かれたヴィランも登場しますが、その人物描写で大切にしていることは何でしょうか。
ポール・キング監督:
本当にこの作品に登場する悪役たちは自己中なところが魅力だと思っています(笑)
ロアルド・ダールの原作で素晴らしいところは、悪役がとことん悪く描かれているんです。
でもその悪さが面白くて、原作もそうですが”欲望”というのがテーマになっています。
今作でもチョコレート組合のスラグワースは権力が大好き。
同じくチョコレート組合のフィクルグルーバーはお金とおしゃれが大好き。
チョコレート組合とグルの警察署長は、チョコレートと彼らの仲間でいることが大好き。
と、それぞれの貪欲さや悪さをしっかり描いたつもりで、私としても面白おかしく仕上がったかなと思っています。
最後に本作に込められたメッセージや、「夢見ることの大切さ」についてポール・キング監督からメッセージをいただきました。
ポール・キング監督:
1971年の『夢のチョコレート工場』にもあった楽曲ですが、今回主題歌になっている『ピュア・イマジネーション』には、「夢を見ていいんだ」「夢は叶うよ」などの色々な歌詞が入っています。
そしてウォンカの母親が、幼いウィリーに「良きことは全て夢から始まったから、その夢は手放さないでおきなさい」と語りかけます。
ただ、ここで描いているのは、必ずしも夢が叶うとは限らないということなんです。
例えば、私は娘がいますが「違う惑星に住んでみたい」って言われても、私としては「ちょっとそれは難しいかもね」と言うわけです(笑)
ウォンカについても同じ境遇で、”チョコレート店を開きたい”というピュアな想いではあるんですが、この街ではそれが許されないんです。
こういうところは原作と少し反するところではあるんですが、『ピュア・イマジネーション』の歌詞をもう一つピックアップすると「夢を叶えたいと思うなら簡単に叶うさ」とあるんですが、ここでは「夢見るだけじゃ不十分。夢に向かって挑戦していかなければね」というメッセージを込めて描いているつもりです。
どんな時でも上を目指し、亡き母との約束の夢を諦めない、優しくも強い心を持つウォンカの姿が明かされる本作。
ウォンカのチョコレートの魔法にワクワクが止まらない、歌と魔法と感動が詰まった心躍るファンタジーになっています。
ティモシー・シャラメ、名優ヒュー・グラントら超豪華キャストを迎えて贈る、映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は、2023年12月8日(金)から全国ロードショーです☆
映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』作品概要
公開日:2023年12月8日(金)
監督・脚本:ポール・キング(『パディントン』(16)『パディントン2』(18))
製作:デイビッド・ヘイマン(「ハリー・ポッター」シリーズ)
原案:ロアルド・ダール
出演:ティモシー・シャラメ/ヒュー・グラント/オリヴィア・コールマン、サリー・ホーキンス/ローワン・アトキンソン(「ミスター・ビーン」シリーズ)
配給:ワーナー・ブラザース映画
若きウィリー・ウォンカはいかにして世界一のチョコレート工場をつくったのか―。
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