ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて、タイでの洞窟遭難事故のレスキューの様子を描く長編ドキュメンタリー『ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡』が2021年12月31日(金)より独占配信されています。
ナショナル ジオグラフィックと、世界最高峰の制作陣が世界中が注目した救出劇の舞台裏に迫った、記録の枠を超える傑作ドキュメンタリー作品を、あらすじとレビューで詳しく紹介します!
ディズニープラス ナショナル ジオグラフィック『ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡』
配信開始日:ディズニープラスで2021年12月31日(金)より配信
ディズニープラスにて、タイでの洞窟遭難事故のレスキューの様子を克明に追ったナショナル ジオグラフィックの長編ドキュメンタリー『ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡』の独占配信が2021年12月31日(金)より始まっています。
アカデミー賞®受賞『フリーソロ』のナショナル ジオグラフィックと、世界最高峰の制作陣が集結し、世界中が注目した洞窟からの救出劇の舞台裏をとらえた珠玉のドキュメンタリー作品を紹介します。
あらすじ/ストーリー
ここ日本でも連日大きくニュースで取り上げられた2018年6月のタイでの洞窟遭難事故。
タイを襲った時期の早い豪雨の影響によって12人のサッカーチームの少年たちと若年のコーチがタイ北部のタムルアン洞窟の奥深くに閉じ込められる事態が発生しました。
そのニュースを聞きつけ、すぐさま世界中からダイバーや救急救命の専門家が救出活動の支援のため集結しましたが、度重なる豪雨が危険を伴う救出作業を阻み、作業は難航を極めていました。
しかし、国籍、言語、文化を超えて人々がひとつになった時、最悪の状況に奇跡が起きたのです。
世界中が全員の帰還を固唾をのんで見守る中、少年たちを救うために団結したレスキュー部隊の勇気と思いやり、そして国際社会からの大きな支援が、不可能と言われていた救出劇を実現させ、少年たちを水に封じられた洞窟から救出。
本作では、独占インタビューや未公開映像をふんだんに盛り込み、タイとアメリカの特殊部隊、そしてダイバーたちの“不可能はない”と信じる屈強な精神と決死の救出劇の舞台裏に迫ります。
奇跡の救出劇を描いたドキュメンタリーをレビュー
『ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡』は洞窟遭難事故の実際の様子を映像とVFXを駆使した3D再現VTR、そして救出にあたったダイバーらのインタビューで記録したドキュメンタリーです。
朝日の美しい田園風景が広がるタイ北部チェンライを舞台に本作が描くのは、洞窟遭難事故から13人の少年たちの命をレスキュー部隊がどのように助け出すのかの一部始終。
単なるドキュメンタリーの枠を超え、壮大で胸をうつドラマ作品としても優れた本作は手に汗を握るシーンの連続です。
13人の生命がかかった救出劇
ある日、自転車を残したまま家に戻らなかったサッカーチームの少年12人とコーチ。
彼らはタムルアン洞窟に探検に入り、そのまま豪雨に降り込められ、洞窟深く閉じ込められてしまっていたのでした。
洞窟の入り組んだ細い隘路はすべて水没して水の迷路となり、救出には熟練のダイビング技術が不可欠でした。
そこで世界でも数の少ない有数のケイヴ・ダイバー、洞窟ダイビングに優れた有志が国境を越えてチェンライに集まります。
世界各国から集結したダイバーやレスキュー専門家、タイの海軍特殊部隊、地元のボランティアたちが洞窟の前に救助部隊を構え、限りなく実現不可能に近い救出作戦がスタート。
ヒーローらしからぬヒーローたち
本作の見どころの一つは、救出作戦の中心となっていくダイバーたちの素顔。
リーダー的存在となったイギリス人ダイバーのリックをはじめ、洞窟の中で飲まず食わずで生き延びていた少年らを発見し救助にあたったダイバーたちはみな、世にいうヒーロー像からはかけ離れたキャラクターです。
もともとはいじめられっ子だったり、内向的で運動が苦手だったりと、そうしたバックグラウンドからケイヴダイビングという孤独で危険なレジャーの魅力にはまっていったといいます。
本作ではそんな彼らのバックグラウンドが丁寧なインタビューによって詳らかに。
水がない状態であっても探索が困難な入り組んだ洞窟をボンベを背負って小さなヘッドライトの明かりだけを頼りに縫うように進まなければならないこの救助作戦は、普通のスキューバダイビングのスキルだけでは太刀打ちができないものでした。
視界が悪いなか、頭上を岩で塞がれ、後戻りできないという状況では、屈強な大人でさえ、ものの数十秒でパニックを起こしてしまうからです。
一度パニックを起こせば死を意味する環境で、刻一刻と少年たちの安否への絶望が濃くなる中、彼らの生存を信じてひたすら水の迷路を奥へと進んでいったダイバーたちの姿が迫力の映像で残されています。
一見、ヒーロー然としているわけでもない、普段は普通の職業に従事するダイバーたちの静かな勇気に感涙必至!
「信じろ、信じろ!」
生存が絶望的に思われた子どもたちを探し、必死にダイビングを続けるケイヴダイバーたち。
遭難から10日にして、ついにリックがわずかに水没を免れた空洞の岩棚に肩を寄せ合う少年たちを発見します。
懐中電灯に照らされた子どもたちの姿はドキュメンタリーのハイライトです。
発見者となったリックが彼らにかけた言葉や、疲労や空腹の中、自分たちを見つけてくれたリックにまずは感謝を述べようとする少年らの姿にはフィクションにはない切実さが溢れ、これほど決定的な瞬間を残した映像作品は他にはないでしょう。
しかし、洞窟内を5キロも進んだ場所で発見された子どもたちの救助作戦はこれから始まるのです。
彼らを残していったん地上に戻らなければならないリックは、難しい英語は通じない子どもたちに「belive,belive!(信じろ、信じろ!)」と繰り返します。
圧巻のラスト30分
ダイビングの知識や技術を一切持たない13人の少年たちを5キロもの水の迷路を通って助け出す。
無事が確認されたものの、困難を極める救助は不可能と目され、洞窟内の水がひくのを待って数ヶ月かかるとの声もありました。
最終的に選択された救出方法は、あっと息を飲むほど、常識を打ち崩す画期的なもの。
奇想天外な救出作戦が、洞窟内で低下し続ける酸素濃度とのスピード勝負で展開されます。
国も言葉も文化も違う人々が、少年たちの命を救うという目的のもとに一丸となったとき、完全に不可能だと思われた救出劇に奇跡が。
1人、また1人と救出される少年たちの姿、そして暗闇を必死に掻いて彼らを地上へと運ぶダイバーの姿は必見です。
世界的に高く評価される唯一無二の映像作品
『ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡』はドキュメンタリーとして高い評価を得て、2021年トロント国際映画祭ドキュメンタリー部門観客賞(作品賞)をはじめ、多数の映画祭で受賞。
米映画評論サイト「Rotten Tomatoes」では、2021年12月9日時点で99%と最高レベルの評価を獲得しています。
米・ニューヨーク・タイムズ紙は「手に汗握る感動的な逆境からの勝利の物語」、米・バラエティ紙は「見事なドキュメンタリーだ」と評し、海外メディアでも大きな話題となりました。
監督を務めたエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリイとジミー・チンは、
「この作品は、国籍、言語、文化の異なるさまざまな人々が、共通の目標に向かって力を合わせていくというストーリーが核となっている。
ここ数年、世界がかつてないほど分断されているように見える状況の中で、私たちは人間性の素晴らしさを再認識した。
この映画をディズニープラスを通じて世界中の観客に届け、世界中の視聴者に人間の勝利と思いやりにあふれたこの素晴らしい物語を見てもらいたい」
と、述べています。
ナショナル ジオグラフィック&世界最高峰の制作陣が世界中が注目した洞窟からの救出劇の舞台裏に迫った傑作ドキュメンタリー!
ナショナル ジオグラフィックの長編ドキュメンタリー『ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡』は、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて独占配信中です。
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