少女とホワイトライオンの友情を描いた映画『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』
世界57カ国で大ヒットとなっている話題の作品が、2021年2月26日(金)に日本公開を迎えます。
公開に先駆けて本作の驚きの制作秘話に触れる貴重なメイキング・インタビュー映像をDtimesにて独占公開!
あわせて『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』のストーリーや見どころを詳しく紹介していきます。
映画『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』作品紹介
公開日:2021年2月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開
制作:2018年/フランス
上映時間:98分
タイトル:ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日(原題:Mia et le lion blanc/英題:Mia and The White Lion)
ドキュメンタリー作品に定評のある監督が実体験をもとに構想、3年以上の歳月をかけて撮影された驚きの作品『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』
少女とライオンの絆をCGを一切使わずに描き、観るものの心を揺さぶる圧巻のドラマ作品を徹底紹介していきます。
メストル監督&主人公ミア役ダニアの制作秘話インタビュー映像を独占公開
『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』のメガホンをとるジル・ド・メストル監督と主演ミア役ダニア・デ・ビラーズのインタビューを公開!
ここでしか観ることができない貴重な映像です。
本作の目を奪われるほどリアリティに溢れる美しい光景にはある秘密が。
それは、3年の歳月をかけて築かれた少女とライオンの本物の絆。
主人公ミアと友情を深める白いライオンは映画の裏側でも長い年月をかけて実際に仲良くなっていたのです。
インタビューでは主演のダニアとライオンが、赤ちゃんの頃から立派な雄ライオンへと成長するまでを一緒に過ごし、絆を築いていたという制作秘話が語られています。
メストル監督が話す、「ダニアの他にライオンにケージなしで近づくことができたのは、ライオン・アドバイザーと、ミックを演じたライアンの2人だけ」という驚きの事実から見えてくるのは本作に注がれた労力と情熱の大きさ。
そしてダニアが語るライオンへの理解と尊敬は深く大きいもので、彼女がどれほど真剣に時間をかけて彼らの世界を学んだのかがはっきりと伝わってきます。
本作の秘密が語られる必見のメイキング&インタビュー映像です。
ストーリー/あらすじ
ミアと彼女の家族は、ライオンファームを経営するためにロンドンから南アフリカへと引っ越してきます。
ファームの経営に忙しい両親と、現地の動物たちと心を通わせる兄のミック。
その一方でミアは、慣れ親しんだ都会の街や友達、ボーイフレンドとも遠く離れたサバンナの真ん中で、自分の居場所を見つけられずにいました。
望まない場所での生活を強いられたミアはいつも反抗的です。
ミアの両親は、この地でどんなことにも馴染もうとしない彼女のことが悩みの種でした。
ミアが11歳になったクリスマスの日、ファームに真っ白でふわふわのかわいいホワイトライオン、チャーリーが誕生。
何をしていてもつきまとってくるチャーリーに、最初はうっとうしがる素振りを見せていたミアも次第に心を開き、いつの間にか彼らの間には特別な友情が生まれます。
一緒に成長していくミアとチャーリー。
3年の月日が流れミアは14歳となり、チャーリーは立派なたてがみをたくわえた美しいライオンへと育ちます。
大きくなったチャーリーを、これまで通りミアと一緒に過ごさせることに危機感を持った両親は、彼らを引き離そうとしますが、唯一の大親友であるチャーリーを失いたくないミアはこれを拒絶。
両親に隠れて、自分が檻の中へと入ることでチャーリーとの触れ合いを続けていたのでした。
そんな中、ある日ミアは驚くべき光景を目撃してしまいます。
それは南アフリカで社会問題となっているトロフィー・ハンティングの一種「キャンド・ハンティング=缶詰狩り」が行われる模様でした。
その残酷さに傷つき言葉を失うミア。
そして彼女は、父親がチャーリーをキャンド・ハンティングのために売ろうとしていることを知ってしまいます。
チャーリーを救う決意を固めたミアはミックから聞いていたホワイトライオンの伝説が語り継がれる場所、「ティムババツィ」の野生動物保護区にチャーリーを連れていこうと考えます。
たった14歳のミアが立ち向かうのは大人たちの歪んだ世界。
目指す場所へは南アフリカを横断しなければ辿り着くことができません。
ミアはライオンが野生のまま自由に生きることができる場所をチャーリーとともに目指します。
キャスト&スタッフ
キャスト:
ミア・オーウォン:ダニア・デ・ビラーズ
アリス・オーウェン:メラニー・ロラン
ジョン・オーウェン:ラングレー・カークウッド
ミック・オーウェン:ライアン・マック・レナン
チャーリー(ホワイトライオン):トール
ケビン:ライオネル・ニュートン
ジョディ:リリアン・デューブ
ダーク:ブランドン・オーレット
スタッフ:
監督:ジル・ド・メストル
製作総指揮:ニコラ・エルゴージ、ジル・ド・メストル
脚本:プルーン・ド・メストル、ウィリアム・デイビス
撮影:ブレンダン・バーンズ
編集:ジュリアン・レイ
音楽:アルマン・アマール
ライオン・アドバイザー:ケビン・リチャードソン
提供:木下グループ
配給:シネメディア
共同製作: M6 FILMS - FILM AFRIKA - PANDORA FILM
多大な歳月をかけて制作された本作には、「ライオン・アドバイザー」という見慣れないクレジットが。
CGを使わずにライオンとともに演技をして作り上げられている『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』にはケビン・リチャードソンという人物が「ライオン・アドバイザー」の役割で参加しています。
映画監督という顔もあるケビンですが、実は世界的に有名な野生生物保護活動家で、ライオンとコミュニケーションをとることができる「ライオン・ウィスパラー(ライオンの耳に囁く男)」としてその名を広く知られる存在。
本作には、そんな彼が、ライオンと密接なコミュニケーションをとりながら撮影を進めるために、力強いアドバイザーとして参加しています。
肉食動物と少女の愛情を特殊効果なしで描くため、映画『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』に絶対に欠かせなかった存在がケビンなのです。
メストル監督とライオン・アドバイザーのケビンが語る作品の秘密
本作のメガホンをとるのは映画『アラン・デュカス 宮廷のレストラン』を始め、高い評価を得る多くのドキュメンタリー作品を手掛けるジル・ド・メストル監督。
少女とライオンの本物の絆を描く感動のストーリーの構想はメストル監督の実体験から生み出されたものなのだそう!
ミアのように野生動物と絆を持つ子どもたちをテーマに撮影する最中に訪れたファームでの、メストル監督の実際の経験がストーリーの基盤に活かされています。
気になるのは撮影に参加したライオンたちのこと。
生後4ヶ月以降のチャーリーを演じているのは「トール」という名前の雄のライオンです。
監督はケビンからのアドバイスを受けて、トールを調教すべき動物としてではなく、一役者として扱い、映画業界の常識を覆すような方法で制作を進めていったそう。
トールは撮影のない日も毎日ダニアと一緒にセットを歩き回り、反対に監督含むスタッフは自分たちが檻の中に入って撮影をしていたといいます。
賢いトールは、リテイクでも人間の俳優と同じように同じ動きを再現し、スタッフたちを驚かせました。
本編ではトールの人間顔負けの素晴らしい演技を堪能することができます。
二人の子どもたちが受けたトレーニング
主演を演じるふたりは映画制作のためにライオンと親交を深めるためのトレーニングを受けました。
ミアを演じたダニアとミアの兄ミックを演じたライアンは、そのトレーニングで、ライオンとの接し方などを学び、ライオンの前でどう振る舞うべきかを少しずつ知っていったといいます。
このトレーニングこそが映画のリアリティを生み出す鍵になっていたのですね。
3年間に渡って「刷り込み(インプリンティング)」と呼ばれるセッションが、週3回、1回2〜3時間という頻度で行われていたというから驚きです。
それぞれのやり方でチャーリーを演じたトールとの関係を築いていったダニアとライアン。
ダニアはケビンの真似をして、一緒に地面を転げ回るなど、傷を負うことも厭わないフィジカルで積極的なやり方だったそう。
撮影中はライオンの前でとるべき毅然とした態度をやめて、叫んだり泣いたりしなければならず、それは本当に勇気が必要な行動だとケビンは語ります。
大きくなった肉食獣と一緒に演技をするということは、大きな危険と隣り合わせなのです。
それでもダニアはトールを信じて、見事に彼とともに演技をやってのけました。
一方、ライアンは慎重で、はた目には怯えているように見えたそうですが、実は地道に距離を縮め続けていて、最終的にケビンが撮影で手一杯の時には、ライオンのコントロールを任せられるほどライオンたちを理解していたといいます。
スクリーンに映し出されているのは彼らとライオンの本物の絆なんですね。
映画に登場するライオン
当初映画は、トールだけでなく、生後6ヶ月、1歳、3歳のというようにそれぞれ別のライオンを使っての撮影が予定されていました。
しかし、それではまったく知らない3歳のライオンといきなり演技をすることになってしまうため、それは避けるべきだというケビンの指摘から、最終的にライオンの成長を描くため「年月をかける」という方法が選ばれました。
また、制作チームは映画に出演したライオンたちがその後どうなるかにも、しっかりと責任を持っています。
映画の製作中にはトールともう1頭の雄ライオン、 4頭の雌ライオンの計6頭のライオンの群れが、トールとともに成長していったのだそう。
『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』制作チームが作った基金によって、撮影が終了した後も、その6頭のライオンたちはケビンが所有する保護区で仲良く暮らしています。
キャストが見た『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』
小さく愛らしいモフモフの赤ちゃんライオンが立派な大人になるまでを、一緒に過ごして撮影するという驚きの手法でつくられた『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』
チャーリーを演じたホワイトライオンのトールを含め、本作のキャストを彼らの体験談とともに紹介していきます。
ミア役ダニア・デ・ヴィラーズ
ライオン・アドバイザーのケビンのことを自分のメンターと語るダニア・デ・ヴィラーズ。
ダニアは『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』の主演ミア役に300人以上の子どもたちの中から選ばれました。
メストル監督によると、彼女はオーディションでライオンの赤ちゃんに会うと、他の子どもたちが手で触ろうとする中、一人おでこを出して近づいていったといいます。
その様子を一目見たケビンが、ミア役はダニアだと確信。
彼女は撮影のために彼女の家族全員とヨハネスブルグへと引っ越しました。
11歳の出会いから少しずつ築き上げられたホワイトライオンとの信頼関係がしっかりと伝わってくるダニアのフレッシュな演技は、本作に大きな説得力を与えています。
3年もの間ライオンとともに過ごしたダニアにとって、撮影が終わって彼らと過ごせなくなることはとても辛いことだったといいます。
それでも、ダニアとトールとは今も仲が良く、彼女は定期的にトールを訪ね続けているそう!
ミック役ライアン・マック・レナン
本作が映画デビューとなるライアン・マック・レナン。
演じたミック役と同じように自然と動物が大好きで、野生動物の写真家としての腕も相当なのだそう。
ライオン・アドバイザーのケビンが少しでも安全性に疑いを持ったら、特殊効果を使った撮影に切り替えるという厳しい条件のもと制作がすすめられていた本作。
実はダニアが大人になったライオンを恐れて演技ができなくなる事態が万が一にでも起きた場合には、ライアン演じるミックを主役にしたストーリーに切り替えるというプランBが用意されていました。
それほど重要な役どころであるミックは、深みのあるキャラクターで、ストーリーの中でも大切な鍵を握る存在。
ミックを生き生きと演じたライアンは、最終的にはケビンが忙しい時には代わってライオンたちのコントロールを任されることもあったほど、彼らと強い絆を築いていました。
ミアの母アリス役メラニー・ロラン
『イングロリアス・バスターズ』や『人生はビギナーズ』などに出演する人気フランス人俳優メラニー・ロラン。
長い年月をかけて少しずつ撮影を重ねるという本作の制作手法は新鮮でおもしろかったと語っています。
腕を引っ掻かれて傷ができても、「ホワイトライオンの赤ちゃんより可愛いものなんて、この世にはいないかも」と思うほど、赤ちゃんライオンの可愛さに夢中だったそう!
フワフワ真っ白なその可愛さは、映画でたっぷり味わうことができます。
ミアの父ジョン役ラングレー・カークウッド
経済的な理由から葛藤しつつもキャンド・ハンティングに関わることをやめられないミアの父親を演じるラングレー・カークウッド。
『サン・オブ・ゴッド』や『ジャッジ・ドレッド』などの出演作を持つイギリス出身の俳優です。
子どもたちからライオン・アドバイザーのケビンのYouTubeを見せられて「カッコいい!」と驚いたという彼。
クルーが檻の中にいて、檻の外に俳優とライオン、ケビンと餌の肉だけがあるという撮影時の光景が特におもしろかったと語っています。
チャーリーを演じたホワイトライオンのトール
ホワイトライオンのトールは4ヶ月以降のチャーリーを通して演じています。
「トール」という名前は、事故で亡くなってしまったケビンの親友だったライオンからもらった名前です。
とても賢く、素晴らしい才能を持つトール。
百頭以上にものぼるライオンとともに過ごしてきたケビンも、「トールほどのライオンには出会ったことがない」と驚嘆するほど。
トールの人間顔負けの素晴らしい演技は必見です。
忘れられない感動と胸に迫るリアリティ、躍動感に満ち溢れた感動大作!
世界57カ国で大ヒットした話題の作品『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』
2021年2月26日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開です。
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