2020年3月13日よりディズニー公式動画配信サービス「ディズニーデラックス」にて配信がスタートするマーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にひとつの終止符を打つことになった世界的ヒット作です。
今回、アイアンマン(トニー・スターク)の日本語版吹替え声優を担当された藤原啓治さんに、Dtimes編集部が単独インタビューを実施。
MCU第1作目となる『アイアンマン』からトニー・スターク役を演じ続けた藤原さん。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも大活躍のアイアンマン(トニー・スターク)の魅力を、藤原啓治さんに語っていただきました☆
アイアンマン(トニー・スターク)役 藤原啓治さんインタビュー
天才的な頭脳を持つ発明家トニー・スタークがパワードスーツをまとって平和のために戦う姿こそがアイアンマン。
トニーは軍事会社スターク・インダストリーズのCEOとして働いていましたが、平和のための戦いに身を投じるようになったスーパーヒーローです。
主な登場作品は、
- 『アイアンマン』
- 『アイアンマン2』
- 『アベンジャーズ』
- 『アイアンマン3』
- 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
- 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
と錚々たるタイトルが並び、マーベル映画の歴史を牽引する存在。
今回は、そんなMCUの“顔”とも言えるアイアンマンことトニー・スタークの日本語版吹き替え声優の藤原啓治(ふじわら・けいじ)さんのお話を交えて、トニー・スタークの人物像に迫っていきます!
藤原さんはアイアンマンとトニーの登場する全ての作品で吹き替えを担当されていて、いわば、アイアンマンことトニー・スタークを最もよく知る人物。
トニー・スタークを知ってもらうには、まず『アイアンマン』三部作をチェックしてほしいと話します。
藤原さん:
まず彼のことを知ってもらうには『アイアンマン』『アイアンマン2』『アイアンマン3』を見てほしいですね。
トニーの性格から何から、全てわかります。
ここからストーリーがどんどん繋がっていきますから。
トニー自身も変わっていきます。
ーー強力なパワードスーツを自ら作り上げることのできるトニーですが、彼の本当の強さはそれ以外のところにあると感じています。
藤原さんが長年トニーを演じてきて思う、彼の強さ・魅力はなんだと思いますか?
藤原さん:
パワードスーツを着ている時はもちろん強いんだけど、本人もきっと強いんだと思います。
トニーは他人に対して嫌味もいうし、決して感じのいいタイプではないと思うんだけど、憎めないというか、チャーミングだと思いますね。
窮地に立たされても冗談は忘れないし、だからといってふざけているわけでもない。
特に『アベンジャーズ/エンドゲーム』だとそれが際だっていると思いましたね。
ーー大企業のCEOであり天才科学者のトニー・スターク。
常人とはまったく違う世界で生きる人間のようですが、一方で『アベンジャーズ/エンドゲーム』では父親になり、ピーター・パーカー(スパイダーマン)との師弟関係など様々な「顔(役割)」を見せてきました。
藤原さん:
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でお父さんのシーンをやっているときが一番新鮮でした。
普通のお父さんぽくて、演じるという意識でやっているのかすらわからないくらい、自然体で演じることができました。
これまで劇中に身内が出てこなかった中で、ペッパーとモーガンという家族ができて、トニーの人間性に奥行きが出たのかなと。
とにかく彼は相手によっていろんな顔を見せているのだけれど、父親の顔のところが一番好きですね、新鮮というところでは。
興味深いというところでは、スパイダーマンとの師弟関係のような感じになるのはとても不思議な印象がありました。
ピーターへの接し方を見て、彼はこういう風にしていろんな人と繋がっていくんだと、人間性が垣間見える瞬間でしたね。
ーーMCUを語る上でアイアンマンはもちろんですが、キャプテン・アメリカの存在が欠かせません。
これまでのMCU作品を通してみるとキャプテン・アメリカとの関係性がどんどん変わっていったように感じます。
スティーブはトニーの父・ハワードのこともよく知っていて、キャプテン・アメリカの最大の武器・ヴィブラニウムの盾もハワードが彼に与えたものということになっています。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではヒーローとしての価値観の違いで対立してしまうトニーとスティーブですが、チームメイトであったり親子のようであったりと、微妙な距離感というのがストーリーを味わい深いものにしています。
藤原さんは、スティーブをどのような存在として見て演じられていたのでしょうか?
藤原さん:
トニーはスティーブを意識をしているようには感じなかったんだけど・・
逆にスティーブのほうがトニーを意識しているというか、相手にしてもらっているというように感じていました。
もしかしたら、スティーブがトニーの相手をしてくれることで関係を保っているのかなと、そういう深読みを楽しみながら演じていました。
スティーブの方が大人のような印象を受けましたね。
ーー「I am Ironman.(私はアイアンマンだ)」はMCU史に残る名台詞となりました。
トニーがここぞというとき、自分を奮い立たせるときに発していたこの台詞。
藤原さんご自身が、勝負のとき、自らを成功に導く座右の銘のようなものがあれば教えてください。
藤原さん:
座右の銘はずっと前から「孤高」という言葉が好きですね。
ずっと昔から好きな言葉です。
この「孤高」という言葉がないと頑張れないというか、人のせいにしちゃう気持ちになると思うんですよ。
寂しげな言葉の響きがしますけど、自分は前向きな意味合いとして使っています。
ーー最後に、ついにディズニーデラックスで配信がスタートする『アベンジャーズ/エンドゲーム』のみどころについて教えてください。
藤原さん:
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、どこからがクライマックスかわからない映画です。
沢山の登場人物たちのそれぞれのエピソードがあって、それらをきちんとまとめ込んであって。
こういう作品に携わることができて、誇らしい気持ちになりました。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見終わったあとに、答え合わせのつもりで各作品を見直すもの面白いですよ。
なんであのときあんなこといったんだろう、何でこうなっているんだろう、と振り返ってみると新しい発見ができるかもしれません。
マーベル・シネマティック・ユニバースの総決算として世界的大ヒットを記録した『アベンジャーズ/エンドゲーム』
大迫力のアクションはもちろん、長い歴史をまとめあげ、それぞれの“生き方”を表現したラストシーンは圧巻です。
今回はアイアンマン役の藤原啓治さんと一緒にトニー・スタークの魅力を深堀りしてきました。
「ディズニーデラックス」ではこれまでの作品を好きなシーンから何度も見返すことのできるほか、ディズニーデラックスの付属アプリ「マーベルDX」でもヒーローたちの軌跡をたどることができるので、あわせてチェックしてみてくださいね!
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