数々の名作を世に送り出してきたディズニー&ピクサーが恐竜と少年の冒険を描く『アーロと少年』
壮大な太古の地球を舞台に、進化を続けた恐竜たちが人間と共存しているという斬新な設定で、心温まるアドベンチャーが繰り広げられます。
ピクサースタジオ創立30周年の記念すべき年に制作された、友情と勇気を教えてくれるファンタジーいっぱいのアニメーション作品を紹介していきます。
ディズニー&ピクサー映画『アーロと少年』作品紹介
タイトル:アーロと少年(原題:The Good Dinosaur)
製作:2015年/アメリカ
上映時間:93分
ディズニー&ピクサーが贈る勇気とエールに満ちたアドベンチャー『アーロと少年』
恐竜アーロと人間の少年が繰り広げる冒険が描かれ、圧倒的な大自然の中で育まれる友情が感動的なアニメーション作品です。
『トイ・ストーリー』に始まって、数々の作品で友情を描いてきたピクサーが恐竜と少年の言葉を超えた関係を描いた話題作を紹介!
ストーリー/あらすじ
6500万年前、巨大な隕石が地球に接近しながら、わずかにそれたため、地球の生命は守られて恐竜たちも生き延びていました。
そんな地球の山のふもと、農場を営むある恐竜の夫婦に3匹の子どもが誕生。
一番に殻を破ったのは元気な女の子リビーです。
それに続いたのはやんちゃな男の子バック。
そして最後に恐る恐る出てきたのは、とびきり大きな卵の割に小さな身体のアーロでした。
きょうだいたちはすくすくと成長していきますが、怖がり屋のアーロは臆病さをからかわれてばかり。
そんなアーロがパパに大切な食料を盗むある生き物を捕まえるように言い使います。
やる気いっぱいのアーロでしたが、仕掛けたワナにかかったのは元気いっぱいの人間の少年。
初めて出会った人間に驚いたアーロは、少年を捕まえるのがためらわれ、結局彼を逃すことにするのでした。
それから少しして、激しい嵐がアーロたちの住む農園を襲い、嵐に巻き込まれた父親が亡くなってしまいます。
さらにアーロも川に流されてしまい、気がついてみると、そこは見たこともない知らない場所。
迷子になったアーロを助けてくれたのは、あの時逃した人間の少年スポットでした。
言葉が通じないのにもかかわらず、スポットはアーロを守ろうと必死です。
最初はスポットの意図がつかめずに怪訝に思っていたアーロも、少しずつスポットを信頼し始めます。
そして、アーロの家族を探すために旅に出ることを決意するふたり。
冒険の行く手には想像を絶するような大自然の脅威が待ち受け、力を合わせて困難を乗り越えるうちに、ふたりはお互いにこれまで持ったことのない初めての友達になっていきます。
言葉を超えて心で通じ合うふたりでしたが、非情にも彼らを引き裂こうとする運命のいたずらが。
アーロとスポットが冒険の先に見つけた大切なものとは一体何なのでしょうか。
キャスト&スタッフ
キャスト:
ママ:フランシス・マクドーマンド/安田成美
ブッチ:サム・エリオット/松重豊
ナッシュ:A・J・バックリー/八嶋智人
ラムジー:アンナ・パキン/片桐はいり
アーロ:レイモンド・オチョア/石川樹
スポット:ジャック・ブライト
パパ:ジェフリー・ライト/山野井仁
ペット・コレクター:ピーター・ソーン/かぬか光明
スタッフ:
監督:ピーター・ソーン
製作:デニース・リーム
製作総指揮:ジョン・ラセター、リー・アンクリッチ、アンドリュー・スタントン
脚本:メグ・レフォーヴ
音楽:マイケル・ダナ、ジェフ・ダナ
プロダクション・デザイン:ハーレイ・ジェサップ
撮影監督(ライティング):シャロン・キャラハン
セット・スーパーバイザー:デヴィッド・ムニエー
日本版エンドソング:Best Friend ~Mother Earth Version~/Kiroro
恐竜だけが言葉と文明を持つという画期的な設定に、弱虫の恐竜アーロと怖いもの知らずの少年スポットというキャラクターが大きな魅力となっている『アーロと少年』
監督を務めているのは韓国系アメリカ人ピーター・ソーン氏です。
実写のように美しく雄大な自然描写は入念なリサーチの賜物で、古代の地球という作品の背景を鮮やかに描き出しています。
『アーロと少年』に登場するキャラクター
言葉を話す恐竜たちと、野性味溢れる人間の少年という対照的な描き方がとてもユニークな本作のキャラクター。
人間味溢れる恐竜たちが大切なことを教えてくれます。
アーロ
臆病で弱虫な11歳のアパトサウルス、アーロ。
3兄姉の末っ子にあたるアーロは家族の役に立ちたくていつも一生懸命です。
ところが、いつも自分だけうまくいかないことに悩んでいて、早く一人前の恐竜になりたいと願っています。
スポット
恐いもの知らずでワイルドな人間の少年スポット。
体は小さくてもすばしっこい動きで、自分より身体が大きな相手にも臆しません。
言葉を知らないので、表情やしぐさ、叫び声などで感情を表現。
幼くして家族を亡くし、ひとりぼっちで生き抜いてきたスポットは、どんな環境にも適応するたくましさを持っています。
パパ
アパトサウルス一家のお父さん。
頼もしいパパは家族を養うために農場を経営しています。
甘えん坊の末っ子アーロを思い、どんなに失敗しても優しく見守り続けていました。
ところが、アーロを山へ連れ出した帰り道に嵐に襲われて命を落としてしまいます。
ブッチ
Tレックス一家の父親で、こどものナッシュとラムジーを連れて牛の群れを追っています。
顔に大きな傷跡があって見た目は恐ろしいですが、怖さを受け入れ乗り越ることをアーロに教えてくれる重要なキャラクターです。
ナッシュ
Tレックス一家の弟ナッシュは少し間抜けなところもありますが、アーロとスポットのピンチを救ってくれた恩人。
自分より大きなステゴサウルスと戦ってできた傷跡が自慢です。
ラムジー
ラムジーは明るくておしゃべりでしっかり者のお姉ちゃんです。
迷子のアーロとスポットの面倒を見てくれる優しいTレックス。
父のブッチを尊敬していて、岩に挟まってしまった時に自分でしっぽを噛み千切った武勇伝を持っています。
ディズニー&ピクサーが描く弱虫な恐竜と勇敢な少年のアドベンチャー作品『アーロと少年』
ピクサースタジオ創立30周年を記念するファンタジー溢れるアニメーションの名作を紹介しました。
『アーロと少年』は、Disney+(ディズニープラス)で配信中です。
© 2015 Disney/Pixar