マーベル・シネマティック・ユニバース、通称MCUの『アイアンマン』シリーズ3作目を飾る『アイアンマン3』
全世界で記録的興行成績を樹立した『アベンジャーズ』その後のストーリーが描かれます。
シリーズ中最も多くのパワードスーツが登場する見応え抜群の超ヒット作品を徹底紹介!
マーベル映画『アイアンマン3』作品紹介
タイトル:アイアンマン3(原題:Iron Man 3)
製作:2013年/アメリカ
上映時間:131分
アベンジャーズ結成までが描かれたフェイズ1から、ヒーローたちの変化をダイナミックに描く段階へとフェイズを移したMCU。
フェイズ2の華々しい1作目として公開されたのが『アイアンマン3』です。
ロバート・ダウニー・Jr.を主演に、アイアンマンの人間的苦悩と成長に焦点をあてた感動アクション作品を紹介していきます!
ストーリー/あらすじ
結成されたアベンジャーズによってニューヨーク壊滅の危機が防がれたあの戦いから、トニー・スタークはさらなるスーツの開発改良に没頭するようになっていました。
地球外からの想像を超える脅威を目の当たりにしたトニーは生身の人間であることで不安に苛まれ、スーツへの依存によって正気を保つ状態に陥っていたのです。
アメリカでは、マンダリンが率いる組織テン・リングスによるテロ事件が頻発しており、ローディ・ローズが改良したウォーマシンをアメリカンカラーに塗装した「アイアン・パトリオット」を装着して捜査を行なっていましたが、痕跡を残さない犯行に足取りを追えずにいました。
そんな中、スターク・インダストリーズにバイオテクノロジー研究所アドバンスド・アイディア・メカニックス (A.I.M.)の創始者アルドリッチ・キリアンからコンタクトが。
アルドリッチとトニーは13年前、まだトニーが傲慢で不遜な振る舞いに終始していた頃、スイスで行われた学術会議のアフターパーティーですでに出会っており、その時アルドリッチは天才科学者トニーに自身の研究を紹介しようと約束を取り付けますが、違う研究に興味を惹かれたトニーが約束をすっぽかし、待ちぼうけを食わされ、その仕打ちに強い屈辱を覚えていたのでした。
アルドリッチはCEOのペッパー・ポッツに脳の未使用領域を活性化させる「エクストリミス」の共同研究を持ちかけますが、ペッペーは拒否。
疑いを持ったスターク・インダストリーズの警備部長ハッピー・ホーガンはアルドリッチを追跡し、側近が何らかの薬品を謎の人物に手渡す現場を目撃します。
薬品を奪取しようとしたハッピーが側近ともみ合いになると、薬品を摂取した取引相手が高熱を発して自爆し、ハッピーが重傷を負う事態に。
この事件をマンダリンによるテロだと断定したトニーは、怒りに任せてメディア上で宣戦布告し、自宅住所までもマスコミにのせて公開してしまうのでした。
トニーが人工知能ジャーヴィスとともにテロ事件を調査していると、13年前スイスで出会ったエクストリミスの発明者マヤ・ハンセンがトニーの元を訪問、その直後テン・リングスのミサイルがスターク邸に打ち込まれます。
ペッパーとマヤを脱出させたスタークでしたが、スターク邸は壊滅し、トニーはテネシーに不時着。
スーツも故障し、途方に暮れていたトニーはそこでハーレー少年に出会います。
科学好きのハーレーと、ローディの助けを得て、マンダリンについてを調査し、拠点を突き止めたトニーはバッテリー切れのスーツを置いて生身で乗り込むとマンダリンを尋問。
ところが、マンダリンはただの雇われ役者でもともと存在すらせず、テロ組織テン・リングスを操っていたのがアルドリッチ・キリアンであったことが判明します。
爆破テロの正体は、エクストリミスの人体実験を経て、身体の変化に耐えられなかった被験者が発火して起こる人体爆発であり、アルドリッチは自作自演でテロを発生させることで各国に向けて自社の軍事兵器を流通させていたのでした。
事実を突き止めたスタークでしたが、アルドリッチの側近に捕らえられてしまい、さらにペッパーが拐われてエクストリミスを投与されてしまったことが知らされます。
絶望のトニーにアルドリッチの復讐の刃が向けられますが、すんでのところでマヤが身を呈しトニーを守ります。
彼女はエクストリミスの改良を願うことからアルドリッチの研究に手を貸してしまったことで、頻発するテロに自責を続けていたのでした。
アルドリッチは自らエクストリミスを摂取し、ローディからアイアン・パトリオットのスーツを奪うとエアフォース・ワンに潜入し大統領を誘拐。
ペッパーと大統領の救出に迫られたトニーは、大量のスーツを遠隔操作してエクストリミスで超人と化した敵陣を撃破します。
ローディが大統領の救出に向かい、トニーはペッパーを見つけ出しますが、ペッパーは燃え盛る炎の中に落下。
事態を受け入れられないトニーは激情の中で必死に知恵を絞り、アルドリッチにアイアンマンスーツを着せ自爆機能で爆破するも超人となったアルドリッチを倒すことはできません。
諦めかけたトニーの元に現れたのは、エクストリミスの効果で無事に生還したペッパー。
ペッパーは自力でアルドリッチを焼きつくし、撃破するのでした。
ペッパーによって事態は収束し、トニーもペッパーに投与されたエクストリミスの解毒剤を開発することに成功。
そしてトニーは依存していたパワードスーツをすべて爆破すると、アーク・リアクターを胸から外し常人としての人生を選ぶことを決めるのでした。
キャスト&スタッフ
キャスト:
トニー・スターク:ロバート・ダウニー・Jr./藤原啓治
ペッパー・ポッツ:グウィネス・パルトロウ/岡寛恵
ジェームズ・ローズ:ドン・チードル/目黒光祐
アルドリッチ・キリアン:ガイ・ピアース/小原雅人
マンダリン:ベン・キングズレー/麦人
スタッフ:
監督:シェーン・ブラック
脚本:ドリュ―・ピアース、シェーン・ブラック
製作:ケヴィン・ファイギ
製作総指揮:ジョン・ファヴロー、スタン・リー、ダン・ミンツ、アラン・ファイン、チャールズ・ニューワース、ビクトリア・アロンソ、スティーヴン・ブルサード、ルイス・デスポジート
撮影:ジョン・トール(ASC)
プロダクション・デザイン:ビル・ブルゼスキー
編集:ジェフリー・フォード(ACE)、ピーター・S・エリオット
衣裳デザイナー:ルイーズ・フログリー
視覚効果監修:クリストファー・タウンゼント
音楽監修:デイヴ・ジョーダン
音楽:ブライアン・タイラー
原作コミックの中でも、指折りの人気作品として知られる「アイアンマン:エクストリミス」を基に製作された本作。
『アイアンマン』シリーズ3作目、そして完結編として、トニー・スタークの人間的成長と過去との決着が描かれます。
『アイアンマン』、『アイアンマン2』の監督を務めたジョン・ファヴローが製作総指揮として参加している他、引き続きハッピー・ホーガン役で登場しているので、ぜひチェックしてみてください。
『アイアンマン3』に登場する変化を遂げるキャラクターたち
フェイズ2に入ったMCU作品では、キャラクターの内面がさらにディープに掘り下げられ、変化や成長がはっきりと描かれるようになります。
より人間らしく複雑さを帯び、魅力を増した登場人物を紹介!
トニー・スターク/アイアンマン
スターク・インダストリーズの元社長であり、天才科学者であるトニー・スターク。
自社の武器がテロ組織に悪用されていたことを知って、アイアンマンとして活動するようになった彼はアベンジャーズの一員としても地球を守る戦いに参加しています。
しかし、その熾烈を極める戦いからスーツ開発に依存し、のめりこんでしまいます。
そのため『アイアンマン3』には大量のスーツが登場。
マーク8から42にものぼるスーツをトニーが1人で作り上げていたことがわかります。
ヴァージニア・(ペッパー・)ポッツ
現在のスターク・インダストリーズのCEOを務めるペッパーことヴァージニア・ポッツ。
トニー・スタークの優秀な秘書だった彼女はトニーとは恋人関係です。
今作では不安定に陥りスーツに依存するトニーのせいでスーツに攻撃されそうになるなど、2人の関係にも亀裂が。
それでも最後にトニーを救うのはペッパーなのです。
アルドリッチ・キリアン
A.I.M.こと、アドバンスド・アイディア・メカニックスの創設者であるアルドリッチ・キリアン。
約束を破られたことを根に持ちトニー・スタークに執着し続けています。
エクストリミスを悪用してテロ組織を自ら作り出し、世界を牛耳ろうと画策。
自身もエクストリミスの力で超人へと変化しています。
マヤ・ハンセン
1999年のスイスで、アルドリッチ・キリアンと時を同じくしてトニー・スタークと出会います。
エクストリミスを開発した植物学者である彼女の研究に興味を持ったトニーが、アルドリッチとの約束をすっぽかすことが事の発端であるのは何とも皮肉。
再生医療の一端としてエクストリミスの改良を願い研究に勤しんでいましたが、それらをテロに悪用され、苦しんでいました。
マーベル・シネマティック・ユニバース『アイアンマン』シリーズ3作目。
数十着にものぼるパワードスーツが登場する注目作『アイアンマン3』の紹介でした。
『アイアンマン3』は、Disney DELUXE(ディズニーデラックス)で配信中です。
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