早くもアカデミー受賞の呼び声も高い話題作『ジョーカー』が、ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門にて初お披露目となりました。
2019年10月4日(金)日米同日公開の『ジョーカー』、当映画祭では大喝采を浴び、早くも絶賛の声が集まっています。
ヴェネツィア映画祭の現地レポートをお届けします!
『ジョーカー』ヴェネツィア国際映画祭レポート
映画史上もっとも魅力的な悪役と言えば、ダントツで名前があげられるだろうカリスマ・ヴィラン『ジョーカー』
これまでに名だたる演技派俳優陣によって演じられてきた『ジョーカー』を、当代随一の個性派俳優ホアキン・フェニックスが演じるとあれば、当然注目度はマックス!
日米同日公開となる2019年10月4日(金)に先駆けて、『ジョーカー』が第76回ヴェネツィア国際映画祭にて、現地時間8月31日(土)に世界で初公開されました。
レッドカーペットセレモニーには、主演のホアキン・フェニックス、『デッド・プール2』のドミノ役が鮮烈だったザジー・ビーツ、監督脚本を務めたトッド・フィリップスらが参加。
炎天下にも関わらず世界中から集まった大勢のマスコミと、早朝から陣取った『ジョーカー』のコスプレをしたファンや、フェニックスの写真や似顔絵を手にしたファンで会場は大盛り上がりとなりました。
また、会場にはカトリーヌ・ドヌーヴやケイト・ブランシェット、ニコラス・ホルトらに加え、ホアキン・フェニックスの婚約者ルーニー・マーラー(『ドラゴン・タトゥーの女』)など、大物俳優たちがこぞって祝福に駆け付け、より一層豪華な顔触れに。
熱気に包まれた会場でザジー・ビーツ、トッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックスが、ファンへのサインや撮影に応じると、中には感極まって泣き出すファンの姿も!
会場への移動を促されるも、フェニックスがそれを押し切ってファンの元へ戻る一幕も見られ、彼の誠実な人となりが垣間見える瞬間となりました。
お待ちかねの映画初上映が行われると、鳴り止まぬ「ブラボー!」の声。
2019年の上映一番の拍手喝采に続き、スタンディングオベーションが8分間も鳴りやまず、その圧倒的な完成度に場内は騒然!
評論家からは、「ホアキン・フェニックスにはアカデミー賞の価値がある」(Total Film)、「ホアキン・フェニックスに心奪われる」(Time Out) 、「決して見逃してはならない作品」(Hollywood Reporter)、「大胆かつ衝撃的で、この上なく美しい」(Empire)など、早くも絶賛の声が集まっています。
トッド・フィリップス監督&ホアキン・フェニックス コメント
映画祭では他で聞くことのできない映画の裏側エピソードが多く語られました。
監督と脚本を務めたトッド・フィリップスは「本作で最初からはっきりしていたのは、これまで描かれてきたジョーカーとは異なるアプローチをすること。ジョーカーの過去は原作でも詳しく描かれていないから、自由に創造できるスペースがあったんだ。だから、ジョーカーの完璧な狂気にたどりつくまで、ホアキンと毎日話し合って、撮影中ですら脚本を書き替えていったんだ」と、映画製作を振り返っています。
また、記者会見では「もともとはカオスをもたらすのが彼の目的だったわけじゃない。彼のゴールはあくまで「人々を笑わせたい」、「世界に喜びをもたらしたい」ということだったんだ。でもそれが様々な出来事が重なって、まったく異なる結末になってしまうんだ」と、『ジョーカー』の悲しい誕生過程に触れるコメントも。
ホアキン・フェニックスは「アーサーの明るい部分に興味を持ち、深く探ってみたいと思った。彼には、苦悩もありますが、喜びもあり、幸せを感じ、人との繋がりや、温かさ、愛を求めている人物」と、ジョーカーのイメージとはかけ離れたアーサーの人物像に興味を抱いたと明かしました。
他にも、映画でみせた『ジョーカー』の印象深い"笑い方"に言及し、フィリップス監督に「笑い方のオーディションをして欲しい」と頼んだことを暴露!
監督が「(役はすでに決まっているんだから)お願いだからやめて!」と気まずそうにしていたことがフェニックス自身の口から語られました。
「どんな時も笑顔で」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独で心優しいアーサーが、私たちの知る悪のカリスマ、『ジョーカー』に変貌した過程が描かれた傑作。
DCコミックス原作のワーナー・ブラザース映画『ジョーカー』は2019年10月4日(金)劇場公開!
第76回ヴェネツィア国際映画祭レポートの紹介でした☆
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