記事ポイント
- 「蒼穹の昴」シリーズ完結編『群青の夢』第1巻が講談社から発売
- 最終の第七部は1945年夏が舞台で、龍玉の謎も明かされる
- 文庫版『蒼穹の昴』全4巻に期間限定のスペシャルイラスト帯
浅田次郎氏の「蒼穹の昴」シリーズ完結編にあたる第七部『群青の夢』第1巻が、講談社から2026年11月4日に発売されました。
『蒼穹の昴』の刊行から30年の節目に登場する完結編で、舞台は1945年夏です。
あわせて文庫版『蒼穹の昴』全4巻には、風海氏描き下ろしの期間限定スペシャルイラスト帯が付きます。
講談社 浅田次郎『群青の夢』第1巻

- 書名:『群青の夢』第1巻(「蒼穹の昴」シリーズ第七部)
- 著者:浅田次郎
- 出版社・判型:講談社 単行本 四六判
- ISBN:978-4-06-544575-4
- 発売日:2026年11月4日
- 定価:2,365円(税込)
- 今後の刊行:第2巻は2027年2月刊行予定。その後2027年夏までに3巻・4巻を順次刊行予定
『群青の夢』は、清朝末期の中国から日本までを舞台にした大河ロマン「蒼穹の昴」シリーズの完結編です。
『鉄道員(ぽっぽや)』の前年、新人作家だった浅田次郎氏を一躍スターに押し上げ、〈幻の直木賞受賞作〉と呼ばれた名作『蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)』の刊行から、30年を迎えました。
シリーズの発行部数は累計620万部を突破しています。

2010年には日中共同制作でNHKにて連続ドラマ化され、2022年には宝塚歌劇団でミュージカルが上演されました。
「人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか――」という言葉に象徴される物語です。
西太后、李鴻章、張作霖、馬占山、張学良、溥儀など実在の人物を織り込んだ大スケールの物語は、名台詞とともに数多くの読者の心に刻まれてきました。
最終・第七部の舞台は1945年夏

『群青の夢』で描かれるのは1945年夏で、戦争が泥沼化する中、日本と「満洲帝国」を歴史の荒波が襲います。
極貧の身で夢だけを胸に北京へ上り、宦官として西太后に仕えた春児(チュンル)が登場します。
幼馴染みで国家の未来に身を投じた官僚・梁文秀(リァンウェンシウ)や、昭和天皇に張作霖爆殺事件の真相調査を命じられた軍人・志津(しづ)も再登場します。
かつて読者の胸を熱くした人物たちが、それぞれの「最後の務め」を果たします。
中華を治める者が得る天命の具体「龍玉(ロンユイ)」は誰の手に渡るのか、シリーズ最大の謎もついに明かされます。
日中両国を舞台にした大エンターテインメントで、日本文学史に残る感動の結末が描かれます。
文庫版『蒼穹の昴』スペシャルイラスト帯

- 対象:文庫版『蒼穹の昴』全4巻
- 出荷予定:11月中旬以降
- イラスト:風海氏による特別描き下ろし
シリーズ完結を記念し、文庫版『蒼穹の昴』全4巻に期間限定のスペシャルイラスト帯が登場します。
1巻は梁文秀を描いたデザインです。

2巻は春児を描いています。

3巻は西太后を描いています。

4巻は光緒帝を描いた、豪華絢爛なデザインです。
浅田次郎氏メッセージ

『群青の夢』は4巻まで続くため、その間に第一部『蒼穹の昴』からの再読を勧める著者メッセージが寄せられています。
「『群青の夢』はこれから4巻まで続きます。その間に、ぜひ第一部『蒼穹の昴』から、シリーズを再読してください。愛読者は頷いてくださると思うんですが、1回目に読む時よりも、2回目に読んだ時の方が面白い。人生を重ねると、感動の質も変わってきます。ぜひ、もう一度楽しんでください。」
『群青の夢』①内容紹介

1945年6月、北京は皇帝を喪い、東京は焼け野原と化し、満洲にはソ連兵の軍靴が迫っていました。
陸軍特務機関・志津中佐は、陛下からのお召しを受けて北京を発ち、立川飛行場に降り立ちます。
「お答えします。大東亜戦争はただちにやめるべきであります」と述べる志津は、勅命を受けて急ぎ日本を後にし、破滅の前に戦争を終結させる唯一の道を求めます。
一方、ラストエンペラー溥儀は関東軍・沢村少佐を友とし、ひとときの安らぎを得ますが、満洲帝国にも瓦解の時が近づいていました。
著者プロフィール
浅田次郎氏は1951年東京都生まれで、1997年に『鉄道員』で第117回直木賞を受賞しました。
1995年『地下鉄に乗って』で第16回吉川英治文学新人賞、2000年『壬生義士伝』で第13回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第1回中央公論文芸賞と第10回司馬遼太郎賞を受賞しています。
2008年『中原の虹』で第42回吉川英治文学賞、2010年『終わらざる夏』で第64回毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞を受け、2015年には紫綬褒章を受章しました。
『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』『中原の虹』『マンチュリアン・リポート』『天子蒙塵』『兵諫』からなる「蒼穹の昴」シリーズは、累計613万部を超える大ベストセラーで、2019年にはシリーズをはじめとする文学界への貢献で第67回菊池寛賞を受賞しました。
ほかの著書に『日輪の遺産』『霞町物語』『歩兵の本領』『天国までの百マイル』『おもかげ』『大名倒産』『母の待つ里』などがあります。
「蒼穹の昴」シリーズ既刊
- 第一部:『蒼穹の昴』①〜④ 講談社文庫(2004年10月刊)
- 第二部:『珍妃の井戸』 講談社文庫(2005年4月刊)
- 第三部:『中原の虹』①〜④ 講談社文庫(①②2010年9月刊・③④2010年10月刊)
- 第四部:『マンチュリアン・リポート』 講談社文庫(2013年4月刊)
- 第五部:『天子蒙塵』①〜④ 講談社文庫(①②2021年5月刊・③④2021年6月刊)
- 第六部:『兵諫』 講談社文庫(2025年11月刊)
第一部から第六部までは講談社文庫で刊行されており、『群青の夢』が第七部にあたります。
『群青の夢』第1巻は、30年にわたるシリーズの最終章の幕開けとなる一冊です。
第2巻以降の刊行や文庫版のスペシャルイラスト帯とあわせ、第一部から読み返しながら完結へ向かう楽しみ方が広がります。








