京都・両足院の庭園と大型屏風が響き合う!鎌谷徹太郎個展“虚実の閾”

《庭-両足院》

記事ポイント

  • 両足院の大書院に高さ約2.1m、幅約8.3mの大型屏風を展示
  • 通常非公開の方丈と大書院で作品と庭園が呼応
  • 冥丁が本展のために書き下ろした新曲を披露する一日限りの特別公演

 

通常は一般公開されていない方丈と大書院を中心に、庭園から着想した高さ約2.1m、幅約8.3mの大型屏風作品が展示されます。

 

目次

鎌谷徹太郎個展“虚実の閾”

 

  • 展覧会名:鎌谷徹太郎 “虚実の閾(きょじつのしきい)”
  • 会期:2026年12月6日(日)〜12月23日(水)
  • 休止日:2026年12月19日(土)は「冥丁×鎌谷徹太郎×両足院 特別公演」開催のため一般拝観休止
  • 時間:13:00〜17:00(最終入場16:30)
  • 会場:両足院
  • 住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
  • 拝観料:一般1,000円/中高生500円(要学生証)/小学生以下無料。障がい者手帳等を提示の方と付き添い1名までは無料
  • アクセス:電車は京阪「祇園四条」駅から徒歩7分、阪急「河原町」駅から徒歩10分。バスはJR京都駅から市バス206系統・100系統で「四条京阪」下車徒歩5分、「東山安井」下車徒歩3分、「南座前」下車徒歩10分、「祇園」下車徒歩10分
  • 主催:imi Inc.
  • 共催:GALLERY.S/enigma
  • 特別協力:両足院
  • 協賛:Silver Sponsor:IZUTSUYA、メルビル/Individual Supporter:ナグモクリニック

 

GALLERY.Sを運営するSANZANは、本展の主催であるimi Inc.とともに、現代美術家・鎌谷徹太郎の個展“虚実の閾”を共催します。

鎌谷徹太郎は、東京とニューヨークを拠点に活動する現代美術家です。

20年以上にわたり絵画における「コラージュ」の可能性を探究し、絵画を軸に異なる素材や技法を行き来しながら、立体や空間へと表現を広げてきました。

作品は、自然や生命を想起させる有機的な形態や装飾性を帯びた細部、幾層にも重なるイメージが支持体を覆い尽くすほどの密度で形づくられます。

その濃密さゆえに視線が作品の外側へ向かい、広がる「余白」へと導かれる感覚も生まれ、鑑賞する距離や視点によって異なる表情を見せます。

 

両足院の庭園

 

 

 

大書院には、そこから望める庭園から着想した高さ約2.1m、幅約8.3mの大型屏風作品が展示され、庭園の実景と描かれた世界が重なり合います。

《庭-両足院》

屏風の表面には透明で光沢のある無数のドットが並び、鎌谷の絵画では庭が色彩と色面に分解され、触覚的な「点描」として定着します。

実際の庭を「実」、描かれた絵画を「虚」と捉えるのが普通かもしれませんが、庭園は構成された自然であり、鎌谷の描く庭も眼に作用するモノとして存在します。

庭園は「背景」ではなく、絵画も「写像」ではなく、作品が庭園へ溶け出し、光の息吹が庭園へ伝播していくと、ステートメントは語ります。

人と芸術、視覚と触覚、風景と自然、虚と実の間で、展覧会は揺れるように存在します。

 

鎌谷徹太郎の制作風景

 

鎌谷徹太郎は1979年大阪生まれで、初期にはアプロプリエーションやシミュレーションを絵画表現へ展開した作品で注目を集めました。

現在は独自に開発した素材を用い、金色の描線と鮮やかな顔料の配置で構成する作品群を手がけ、美術関係者やコレクターから高い評価を受け、世界的な規模で評価が広がっています。

近年の主な展覧会・活動は、2026年の画集出版記念個展“表層の彼方”(LIVE ART GALLERY/東京)、2025年の“GOLDEN CLOUDS”(Pellas Gallery/ボストン)、2024年の“Resonance of Tradition and Innovation”(Pellas Gallery/ボストン)です。

2024年にはTATSUNO ART PROJECT #00 企画展“Regenergize ー生命が響き合う共生の輪ー”(大阪)、2023年には英国王立園芸協会主催“チェルシーフラワーショー”での金賞受賞(建築家の隈研吾、庭園デザイナーの石原和幸との共同)がありました。

2023年には“超複製技術時代の芸術 NFTはアートの何を変えるのか?”(GYRE GALLERY/東京)、“art stage OSAKA 2023”(グランキューブ大阪/大阪)にも参加しています。

作品はゲーザ・フォン・ハプスブルク大公、グロリア・スター・キンズ、レイチェル・リーマン、デヴィッド・クレイグ・テプリツキほか、国内外の個人・企業コレクションに収蔵されています。

 

《百機能鳥百機能獣図》《Location of AURA》

 

代表作は、鮮やかな色彩と多様なモチーフを重ね、現実と想像、記憶や文化が交錯する密度の高い画面を構築しています。

《百機能鳥百機能獣図》(2023、Mixed media on canvas、2200×1420mm)は“art stage OSAKA 2023”の出品作で、《Location of AURA》(2023、Mixed media on wood、1250×250mm)はゲザ・フォン・ハプスブルク蔵です。

 

《NIRVANA-2》《WAVE-5》

 

《NIRVANA-2》(2025、Mixed media on canvas、1630×1303mm)は“GOLDEN CLOUDS”(Pellas Gallery/ボストン)で発表され、《WAVE-5》(2026、Mixed media on canvas、1167×1167mm)も代表作に挙がります。

 

冥丁

 

冥丁は広島県尾道市出身、京都在住の音楽家で、自明でありながらも幽微な存在として漂う日本の印象を「失日本」と名付け、現代的な音楽技術で日本古来の印象を編集し、音楽をつくる「型」を提示し続けています。

『怪談』『小町』『古風』の三部作は国内外で高く評価され、The WireやPitchforkなど海外主要音楽メディアにも取り上げられ、近年は寺院や文化財、美術館・博物館へと活動の場を広げています。

2026年は世界遺産・音羽山 清水寺の本堂舞台での奉納演奏、アルバム『瑪瑙』の発表と三夜沢赤城神社・和歌山城の巡演、東京都写真美術館での恵比寿映像祭への参加がありました。

公演では、冥丁が本展のために書き下ろした新曲が初披露され、鎌谷の作品と呼応してこの場所、この時にしか立ち現れない情景をつくります。

公演は15:30開場、16:00開演、チケットは7,700円(税込)で、鎌谷の作品が展示された空間で作品鑑賞とともに楽しめます。

2026年9月には、鎌谷の作品世界を収めた初の画集『TETSUTARO KAMATANI』が刊行されています。

 

IZUTSUYAロゴ

 

協賛のSilver SponsorはIZUTSUYAとメルビルです。

 

メルビルロゴ

 

メルビルも協賛しています。

よくある質問

特別公演は15:30開場、16:00開演、チケットは7,700円(税込)で、鎌谷徹太郎の作品が展示された空間で作品鑑賞とともに楽しめます。

 

“虚実の閾”は、庭園の実景と描かれた庭が重なる大型屏風を、通常非公開の空間で体感できる個展です。

拝観は13:00から17:00(最終入場16:30)で、2026年12月19日を除く会期中に楽しめます。

 

撮影:岡本裕志

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