記事ポイント
- 後期展示は2026年10月2日(金)スタート
- 7作家による9作品が新たに加わる
- 入館料は大人1,500円(18歳以下無料)
岡山の現代美術館ラビットホールで、「イシカワコレクション展:Hyperreal Echoes」の後期展示が10月2日(金)に始まります。
フィリップ・パレーノ、ピエール・ユイグら7作家9作品が加わり、現実と虚構の境界を問い直します。
現代美術館ラビットホール『イシカワコレクション展:Hyperreal Echoes』後期展示

- 展覧会・会期:「イシカワコレクション展:Hyperreal Echoes」後期展示は2026年10月2日から。2028年春頃まで継続予定
- 住所:岡山県岡山市北区丸の内2丁目7-7
- 開館日:木曜日〜日曜日、祝日
- 開館時間:10:00-17:00(最終入場16:30)
- 休館日:月曜日〜水曜日(但し祝日の場合は開館)
- 年末年始:2026年12月31日(木)~2027年1月3日(日)は臨時休館
- 入館料:大人1,500円(18歳以下無料)
- 電話番号:086-230-0983
- 駐車場:なし
- チケット購入:https://ticket.ishikawafoundation.org/#/
現代美術館ラビットホールが、一部作品の展示替えを行い、10月2日(金)から後期展示をスタートします。
加わるのは、フィリップ・パレーノ、ピエール・ユイグ、ミカ・タジマ、ヤン・ヴォー、小泉明郎、M/M (Paris)、ウーゴ・ロンディノーネら7作家による9作品です。
展覧会タイトルにある“ハイパーリアル”とは、現実が記号やシミュレーションによって置き換えられ、オリジナルのない複製(シミュラークル)が支配する状況をいいます。

会場は、建築家・青木淳の手による、場所が持つ時代の重なりを随所に感じさせるリノベーション建築空間です。
バブル期に建設された既存の「ポストモダン建築」を、青木淳が改修しました。
小泉明郎《Untitled》2000

本作では、小泉自身のペンを握る手が、可動域の限界まで線を引き続けます。
強制された反復が、身体の輪郭を徐々に露わにしていきます。
ウーゴ・ロンディノーネ《Zweiundzwanzigsterjunizweitausendundvierzehn》2015

鮮やかな色の煉瓦が実物大より大きく描かれ、近距離で見る舞台装置のような作品です。
タイトルはドイツ語で「2014年6月22日」を分かち書きせずに一語として綴った造語。
ミカ・タジマ《Art d’Ameublement (Pulo Ampang)》2019

熱成形したPETG樹脂のパネルにアクリル絵具を吹き付け、霞や夕景を思わせるグラデーションの層をつくります。
正面から凝視されることを求めず、空間の空気そのものとして働く絵画です。
ミカ・タジマ《Negative Entropy (Stripe International Inc., Cultural Planning Department, Fuchsia, Hex)》2019

労働が営まれる場の環境音を録音し、そのスペクトログラムをデジタル・ジャカード織機で織り上げる連作です。
本作はストライプインターナショナルの文化企画部で収録された音に由来し、日本のアパレル産業の「現場」そのものが織物の素材となっています。
フィリップ・パレーノ《With a Rhythmic Instinction to be Able to Travel Beyond Existing Forces of Life (Green, Rule #1)》2014

パレーノは4年間にわたって、蛍(luciola=小さな光)を238点のドローイングに描き溜めました。
蛍が生きて死ぬまでの生命の一連を、アニメーション作品にしています。
ヤン・ヴォー《Marble plaque》2012

大理石の卓には、1648年から1962年に東南〜東アジアで処刑されたカトリック教徒の名が、赤い刻印で埋め尽くされています。
ヤン・ヴォーは1975年ベトナム生まれ。4歳のとき、父の手製の船で社会主義国となった祖国から脱出しました。
M/M (Paris)《No Ghost Just a Shell》1999–2002

《No Ghost Just a Shell》は、フィリップ・パレーノとピエール・ユイグが1999年に始めた共同プロジェクトです。
本作は、そのプロジェクトのためにM/M (Paris)が制作したポスターです。
ピエール・ユイグ《One Million Kingdoms》2001

ユイグとパレーノが1999年に日本のエージェンシーから著作権を買い取ったマンガのキャラクター、Annleeが月面状の地形を歩きます。
語りはニール・アームストロングの音声からデジタル合成され、アポロ11号の交信記録とジュール・ヴェルヌ『地底旅行』の断片が混ざり合います。
ピエール・ユイグ《Les Grands Ensembles》1994/2001

月のない夜、霧のなかに、1970年代が残した特徴のない二棟の集合住宅が向かい合って建っています。
やがて窓の明かりが点滅をはじめ、テクノのビートに合わせて加速。二棟は奇妙な振付に従って互いに応答しあいます。
映されているのは実物ではなく、戦後の公営住宅を模した模型。人工の嵐と霧に晒され、ワンショットで撮影されています。
写真:森昌史








