記事ポイント
- JDA、熊本城ホールで認定講習会の第100回を開催(2026年9月6日)
- 2020年11月の第1回から受講総数11,342名に到達
- 歯科医師の受講比率が約2割、2,100名以上を占める
日本歯科医学振興機構(JDA)は2026年9月6日、熊本城ホールで「臨床歯科麻酔管理指導医・臨床歯科麻酔認定歯科衛生士 認定講習会」の第100回を開催しました。
2020年11月の第1回から全国20都道府県へ広がり、受講総数は歯科医師・歯科衛生士合わせて11,342名に達しました。
日本歯科医学振興機構“臨床歯科麻酔管理指導医・臨床歯科麻酔認定歯科衛生士 認定講習会”

- イベント名:臨床歯科麻酔管理指導医・臨床歯科麻酔認定歯科衛生士 第100回記念認定講習会
- 開催日時:2026年9月6日(日) 9:15~17:00
- 会場:熊本城ホール(熊本県熊本市中央区桜町3-40)
- 主催:日本歯科医学振興機構(JDA)
少子高齢化に伴う人材不足や歯科衛生士学校の定員割れ、歯科衛生士免許保持者の半数以上が現場を離れているという課題を背景に、2020年11月の第1回(受講者103名)から講習会は始まりました。
以来、開催地は全国20都道府県へ広がり、受講総数は歯科医師・歯科衛生士合わせて11,342名に達しています。
受講生のうち雇用主や指導的立場にある歯科医師が全体の約2割(2,100名以上)を占めており、歯科衛生士を主体とする講習会としては異例の比率となっています。
熊本地震からの原点

第100回の舞台となった熊本城ホールは、JDAにとって特別な意味を持つ原点です。
熊本地震で日常が一瞬にして失われる現実を目の当たりにした臨床の最前線の歯科医師たちが、この地から活動を始めました。
歯科衛生士が、本来持っている可能性を最大限に発揮できる環境をつくりたい
歯科医師と歯科衛生士が真のパートナーとして手を取り合い、患者様の命と健康を守り抜きたい

熊本の不屈の精神から生まれた情熱は、自らの手でゼロから道を切り拓く挑戦として、やがて日本全国の歯科医療従事者の心を揺り動かすうねりへと育っていきました。
JDA発足当初の逆風

2020年のJDA発足当初、歯科衛生士による麻酔処置に対しては強い逆風があり、面と向かって拒絶されることや事実無根の誹謗中傷に晒される日々が続いていました。
歯科衛生士に麻酔などできるはずがない
無責任なことをするな
歯科関連法令講義

代表理事・坂元による「歯科関連法令」の講義では、昭和23年の歯科衛生士法制定から今日に至る歴史を紐解き、医師や看護師など医科全体が地位を勝ち取ってきた軌跡と対比しながら、歯科医療が置き去りにしてきた構造を解説します。
法律は、私たちを縛る手枷ではない。
私たちの可能性を無限に広げ、誇りを持って臨床に挑むための確かな羅針盤である

この講義を通じて、自らが無意識に作り上げていた限界は最初から存在しなかったと気づいた受講生からは涙がこぼれる場面もあったとされています。
救命対応訓練

講習会では、歯科用ユニット上で患者様が突然心停止した場合を忠実に再現した胸骨圧迫やAEDの連携操作、アナフィラキシーショックへの初動対応、異物誤嚥による窒息へのハイムリック法など、臨床現場を再現したシミュレーションが行われました。

床の上に人形を寝かせた形骸的な訓練は行わず、実際の診療場面を想定した緊迫感のある内容としています。
受講生から寄せられた声

麻酔ができる・できないなんていう議論はどうでも良くなってしまうほど、坂元先生の講義に深く感銘を受けました。
元々この仕事が好きでしたが、歯科衛生士の可能性は本当に無限大だと実感し、この仕事を選んで本当に良かったと心から思えました
これまで大きなトラブルがなかったのは、運良く健康な患者様が多かっただけであり、いつ急変が起きてもおかしくない臨床現場にいながら、浅い知識のまま働いていた自分の甘さを痛感しました。
麻酔の手技だけでなく全身管理への理解を深め、医院に持ち帰ってスタッフ全員で緊急時対応を見直します
以前、別のところで麻酔講習を受けたことがありましたが、法令の解釈も実技の指導も、正直イマイチでした。
でも今回JDAの講習を受けて、疑問がすべて解消されました。
『こんなにも教える深さやレベルが違うのか』と、本当に驚きと納得の1日でした
設営からお弁当配りまでの運営体制

JDAには外部のイベント業者はおらず、実習用機材の搬入や会場設営、音響調整、受付業務から撤収まで、すべて代表理事の坂元をはじめとする理事やインストラクターが自ら行っています。
昼休みには理事自らが受講生一人ひとりに声をかけながら、感謝のメッセージカードを添えたお弁当を手渡しています。
地域社会への展開
心停止の約7割が自宅で起きている一方、夜間や休日には街頭のAEDの多くに鍵がかかり使えないという現実があります。
JDAは、全国に約68,000施設存在する歯科医院を24時間救命拠点化する社会インフラ構想の具現化に着手し始めています。
記念品と今後の展望

第100回を迎えた当日、会場には記念品のオリジナルハンドタオルを手に、互いの臨床と未来を語り合う受講生の姿がありました。

JDAは次の目標として、日本の全就業歯科衛生士の1割にあたる1万6,000名が研鑽を積む未来を掲げ、歯科医療の未来を切り拓く活動を続けるとしています。
第100回を迎えた講習会は、2020年の熊本での第1回から全国20都道府県へ広がり、受講総数11,342名という歩みを刻んできました。
法令講義と救命対応訓練を柱に据えた教育は、歯科衛生士と歯科医師が共通言語を持つチーム医療の土台づくりへとつながっています。
よくある質問
この講習会の受講生の内訳はどうなっていますか?
受講生は歯科衛生士が中心ですが、雇用主や指導的立場にある歯科医師も全体の約2割(2,100名以上)を占めています。
JDAが次に掲げている目標は何ですか?
JDAは、日本の全就業歯科衛生士の1割にあたる1万6,000名が同じ志を持って研鑽を積む未来を次の目標に掲げています。








