記事ポイント
- 学際学術情報革命ジャーナルがピッチ知覚の新研究論文を発表
- 音名に対応するトーンクロマが五度圏を描くと論文で示唆
- 実験刺激としてパッヘルベルのカノンの移調音源を公開
学際学術情報革命ジャーナルは2026年7月、音楽のピッチに関する研究論文「トーンクロマの内観報告による再検討 世紀の大発見である可能性について」をPDFファイルで公開しました。
2026年9月には国立研究開発法人科学技術振興機構J-STAGEでの公開も予定されています。
学際学術情報革命ジャーナル「音楽のピッチに関する研究論文」

本研究は、音名と直接対応する概念であるトーンクロマの振る舞いについて、内観報告を用いて検討したものです。
その結果、トーンクロマの正体は周波数固有の音高以外の現象であり、五度圏を描くことが示されました。
さらに、音楽のピッチを上げ下げすると非連続的に印象変化する性質があり、絶対音感保持の有無に関わらず存在する現象と示唆されています。
離散スペクトルのような性質
本研究では、この非連続的な振る舞いが離散スペクトルのような性質を示すことを論じています。
この現象は外部から観察できない内観現象であり、如何なる検出器でも検出不可能、統計的データ化も不可能なため、物理学者が数式的に解明することは不可能と論じられています。
各音名に対応する周波数
- C:261.626Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- G:391.995Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- D:293.665Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- A:440.000Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- E:329.628Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- B:493.883Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- F♯:369.994Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- C♯:277.183Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- G♯:415.305Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- D♯:311.127Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- A♯:466.164Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
- F:349.228Hz周辺とその2のn乗Hz周辺
論文では、メロディのキーを半音単位で段階的に変化させると、音高の変化と同時に非連続的な印象変化が生じ、オクターブ関係でちょうど元に戻る性質が現出すると予想されています。
原曲キーをハ長調と仮定した場合、キーを1つ上げるごとに周波数固有の音高以外の現象が時計盤の位置を移動し、キーを12上げるとハ長調に戻って元の位置に戻る性質が示されています。
協和音・不協和音の説明
論文は協和音・不協和音の理由についても言及しています。
短二度関係は周波数固有の音高以外の現象が時計の5時分離れているため不協和音、完全五度は1時分離れつつ根音の3倍音に完全五度の音が共通するため協和音になるとしています。
長三度関係は4時分離れているものの、根音の5倍音に長三度上の音が共通して存在するため協和音とされ、増四度関係は6時分離れているため不協和音とされています。
実験刺激の公開
直接証拠を示すため、全実験刺激としてパッヘルベルのカノンを各調性に移調した音源がYouTubeで公開されています。
Chromeの拡張機能のピッチシフターを使えば、Chrome内のメロディのピッチをキー-12からキー+12まで0.01半音ごとに変更することもできます。
本研究のプレスリリース本文と根拠データは、学際学術情報革命ジャーナルのホームページに掲載されています。
今後のJ-STAGEでの正式公開にも注目が集まります。
音楽のピッチに関する研究論文の紹介でした。
よくある質問
この論文はどこで読めますか?
学際学術情報革命ジャーナルがPDFファイルで公開しており、2026年9月には国立研究開発法人科学技術振興機構J-STAGEでも公開予定です。
実験の証拠はどのように確認できますか?
パッヘルベルのカノンを各調性に移調した音源がYouTubeで公開されており、実験刺激として直接聴くことができます。
この現象は絶対音感を持つ人だけに起こりますか?
論文では、絶対音感保持の有無に関わらず普遍的に存在する現象と示唆されています。
Chromeでピッチを自由に変えて試すことはできますか?
Chromeの拡張機能のピッチシフターを使うと、メロディのピッチをキー-12からキー+12まで0.01半音ごとに変更して試せます。








