自然釉と信楽焼の歩みを辿る! 滋賀県立陶芸の森陶芸館「炎との対話から 私の自然釉-神山清子展」

記事ポイント

  • 神山清子の半世紀に及ぶ作陶の歩みを辿る特別企画展
  • 自然釉や信楽焼の作品、写真など約120点を紹介
  • ギャラリートークやつちっこプログラムも実施

 

滋賀県立陶芸の森 陶芸館が、特別企画展「炎との対話から 私の自然釉-神山清子展」を開催しています。

信楽焼の女性陶芸家の草分けとして知られる神山 清子の生涯と、半世紀に及ぶ作陶の歩みを辿る展覧会です。

 

目次

滋賀県立陶芸の森陶芸館「炎との対話から 私の自然釉-神山清子展」

 

神山清子展メインビジュアル

 

  • 会期:2026(令和8)年6月13日(土)~8月30日(日)
  • 休館日:月曜日、7月21日(火)
  • 開館日:7月20日(月・祝)
  • 会場:滋賀県立陶芸の森 陶芸館
  • 観覧料:一般1,100円(880円)、大学生880円(700円)、高校生以下無料
  • 団体料金:20人以上
  • 主催:滋賀県立陶芸の森

「炎との対話から 私の自然釉-神山清子展」は、神山 清子の作陶と陶産地・信楽の歩みを重ねながら、絵付けから自然釉へ広がった作品世界に触れられる特別企画展です。

神山 清子は、1936年から2023年を生き、信楽焼の女性陶芸家の草分けとして知られています。

本展では、「人の心の中にいつまでも残る自然釉」を目指した神山清子の生涯を辿れます。

 

絵付けから始まった作陶の歩み

 

灰白色の貫入釉が印象的な陶器

 

神山 清子の作陶は、1953年に入社した陶器会社での絵付けから始まりました。

火鉢の絵付けで才能を発揮した神山 清子は、石油ストーブの普及による火鉢の低迷を機に退職しています。

信楽でクラフトデザインを指導した日根野作三や、造形を八木一夫、熊倉順吉に学んだ経験が、信楽での新たな表現につながっています。

第1章では火鉢時代と作陶への道、第2章ではクラフトデザインと信楽に芽生えた新たな潮流が紹介されます。

 

自然釉を目指した信楽焼の作品

 

赤茶色の浅い楕円陶製作品

 

古信楽の陶片との出会いから薪窯焼成を始めた神山 清子は、1970年から晩年まで精力的に作陶活動を展開しました。

薪窯でラスターの輝きを生み出すなど、独自の自然釉の美しさを探求しています。

「信楽ラスター彩四方水指」は、自然釉の灰白色と赤褐色の土肌が重なり、釉薬の流れや土の表情を伝える作品です。

第3章では心に残る自然釉を目指した1970年代以降の歩み、第4章では私の自然釉と奇跡の輝きラスターが展開されます。

 

土味と焼成が表す自然釉の表情

 

穴あき装飾の陶製皿2点

 

神山 清子の自然釉作品には、焼成による色むらや素朴で力強い器形が見られます。

「信楽自然釉銅鑼鉢」は、低く広い円形の陶器皿に茶褐色の自然釉と赤みのある斑文が広がります。

「信楽大筒」や「信楽自然釉檜垣文大壺」、「信楽鎬壺」、「信楽自然釉透花入」も、信楽焼の土味と自然釉の表情を示す作品です。

自然釉の淡い緑や白濁した釉調は、薪窯焼成による作品の違いを見比べる楽しさにつながります。

 

海外での活動と出会い

 

自然釉の表情が際立つ縦長陶器

 

神山 清子は、韓国での作陶や世界各地への旅など、海外でのさまざまな出会いと交流をとおして作風の幅を広げました。

第5章では、世界各地への旅と海外での活動、交流を重ねた海外のアーティストや陶芸家たちからのメッセージが紹介されます。

エジプトの耳付小壺、照明具、人形燭台、メキシコの広口壺、オランダ・デルフトの色絵草花文飾小壺が並びます。

海外での活動と出会いは、器形や装飾、土器風オブジェまで広がる神山 清子の表現の幅を示しています。

 

展覧会構成と約120点の関連資料

 

自然釉の浅い陶器皿

 

  • 構成:プロローグ 信楽
  • 第1章:火鉢時代-作陶への道・絵付師からの出発(1950年代)
  • 第2章:クラフトデザイン-信楽に芽生えた新たな潮流(1960年代)
  • 第3章:心に残る自然釉を目指して(1970年代以降)
  • 第4章:私の自然釉-奇跡の輝きラスター
  • 第5章:世界各地への旅-海外での活動と出会いから
  • 紹介点数:約120点

各章では、神山 清子を中心に、ゆかりのデザイナー、芸術家、陶芸家らの作品や写真など関連資料が紹介されます。

「信楽自然釉ラスタ-徳利・ぐい呑」は、小ぶりな杯と徳利状の陶器に自然釉の変化が見られます。

作品や写真などの関連資料は、神山 清子の試行錯誤と陶産地・信楽が向き合ってきた時代を重ねて見られる構成です。

 

関連企画とつちっこプログラム

 

自然釉が流れる四方水指

 

  • ギャラリートーク:2026(令和8)年7月19日(日)、8月9日(日)、8月23日(日)
  • 時間:各日とも13時30分~(40分程度)
  • 条件:申込不要・入場券要
  • おだんご皿:2026(令和8)年8月1日(土)10時~12時
  • 花器:2026(令和8)年8月2日(日)10時~12時
  • 会場:信楽産業展示館創作室
  • 参加料:3,000円
  • 定員:20名(先着順)
  • ねんど体操をして土面をつくろう:2026(令和8)年7月25日(土)・26日(日)
  • 参加料:500円

ギャラリートークは、展覧会を見ながら神山 清子の作品や関連資料に触れられる企画です。

つちっこプログラム特別講座では、神山清子スタイルのクラフトデザインに挑戦する「おだんご皿」や「花器」を制作できます。

「ねんど体操をして土面をつくろう」は、大阪公立大学との研究プロジェクトとして、子どもの身体活動と芸術性の検証につながる講座です。

 

追想企画とギャラリー企画

 

透かし模様の自然釉陶器

 

  • 対話の森「陶芸家 神山清子追想」:2026(令和8)年7月18日(土)14時~
  • 会場:信楽産業展示館信楽ホール
  • 参加料:無料
  • 陶芸館・名品セレクション展IV/V:2026(令和8)年6月13日(土)~7月5日(日)
  • 展示替:6月23日~26日
  • 夏休み企画「子どもたちの土の造形展」:2026(令和8)年7月18日(土)~8月30日(日)
  • ミュージアムショップ「6sense」:“特集コーナー:清子さんの器たち”

対話の森「陶芸家 神山清子追想」は、長女・石川久美子さんを迎え、館長松井利夫とともに神山清子さんの半生を振り返ります。

ギャラリー企画では、陶芸館・名品セレクション展IV/Vと夏休み企画「子どもたちの土の造形展」が入場無料で開かれます。

ミュージアムショップ「6sense」の“特集コーナー:清子さんの器たち”では、売り上げの一部が子どもたちのやきもの体験への支援になります。

絵付けから自然釉へ進んだ神山 清子の歩みを、信楽焼の作品と関連資料から辿れる展覧会です。

作陶風景、陶作品、関連企画を通して、信楽の土と炎が生み出す表情に触れられます。

「炎との対話から 私の自然釉-神山清子展」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 「炎との対話から 私の自然釉-神山清子展」はいつ開催されていますか?

 

A. 会期は2026(令和8)年6月13日(土)から8月30日(日)までです。

 

Q. 会場はどこですか?

 

A. 会場は滋賀県立陶芸の森 陶芸館です。

 

Q. 展覧会では何が紹介されますか?

 

A. 神山 清子を中心に、ゆかりのデザイナー、芸術家、陶芸家らの作品や写真など関連資料を含めて約120点が紹介されます。

 

Q. 関連企画はありますか?

 

A. ギャラリートーク、つちっこプログラム特別講座、対話の森「陶芸家 神山清子追想」、ギャラリー企画、ミュージアムショップ「6sense」の特集コーナーがあります。

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