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50周年! 文化財活用センター〈ぶんかつ〉「2026年度 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」

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記事ポイント

  • 国立文化財機構が所蔵する国宝を含む文化財94件を全国5都市で順次公開
  • 国宝「埴輪 挂甲の武人」や重要文化財「佐竹本三十六歌仙絵」など貴重な作品が地元へ里帰り
  • 2026年7月から2027年5月にかけて群馬・秋田・神奈川・岡山・富山の5施設で展覧会を開催

 

国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が、2026年度「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」の実施対象館を決定しています。

群馬県、秋田県、神奈川県、岡山県、富山県の5施設で、国宝を含む94件の文化財が順次公開される予定です。

 

文化財活用センター〈ぶんかつ〉「2026年度 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」

 

国宝 埴輪 挂甲

 

  • 事業名:2026年度 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業
  • 実施:文化財活用センター〈ぶんかつ〉
  • 対象施設:全国5施設(群馬県・秋田県・神奈川県・岡山県・富山県)
  • 貸与予定件数:計94件(国宝含む)
  • 会期:2026年7月~2027年5月

 

本事業は、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館などが所蔵する文化財を、各地域にゆかりのある全国の博物館・美術館へ貸し出す取り組みです。

文化財活用センター〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を負担し、より多くの人々が国立文化財機構所蔵の文化財に親しめる環境を整えています。

2026年度は、古墳時代の国宝から鎌倉時代の歌仙絵、桃山陶、鑑賞陶器まで、幅広いジャンルの文化財が各地で公開されます。

 

群馬県立歴史博物館「ヨロイを着た古墳人がみた世界―奇跡の金井遺跡群―」

 

群馬県渋川市にある金井遺跡群の出土品が、2025年9月に重要文化財に指定されました。

これを記念し、2026年7月10日から8月30日まで群馬県立歴史博物館で特別展が開催されます。

金井遺跡群は、6世紀初頭の榛名山大噴火により被災した古墳時代の集落跡で、犠牲者や多数の出土品が火山灰にパックされた状態で見つかっています。

国内初となる「ヨロイを着た古墳人」の発見は大きな話題を呼び、身に着けていた挂甲は国宝「埴輪 挂甲の武人」に表現されたヨロイと同じものです。

東京国立博物館から国宝「埴輪 挂甲の武人」1件が貸し出される予定となっています。

 

秋田市立千秋美術館「おかえりなさい!佐竹本三十六歌仙絵とゆかりの名品」

 

重要文化財

 

2026年8月1日から9月23日まで、秋田市立千秋美術館で「佐竹本三十六歌仙絵」の里帰り展が開催されます。

「佐竹本三十六歌仙絵」は、鎌倉時代に制作された最高傑作といわれる歌仙絵の優品です。

大正期に佐竹家を離れたのち、上下2巻の絵巻が一歌仙ごとに切断されて各所へ分蔵・流転しています。

本展では、絵巻切断から100余年を経て過去最多となる15幅が秋田へ里帰りします。

東京国立博物館から4件、京都国立博物館から1件の計5件が貸し出される予定です。

 

平塚市博物館「名品たちの里帰り―平塚ゆかりの考古資料―」

 

三角縁四神二獣鏡

 

2026年に開館50周年を迎える平塚市博物館では、10月24日から12月27日まで記念展が開催されます。

平塚市には、学史に残る万田貝塚と五領ヶ台貝塚や、相模国唯一の三角縁神獣鏡出土古墳である真土大塚山古墳など著名な遺跡があります。

戦前の発掘調査で出土し市外の研究機関に所蔵されている考古資料が、本展で一堂に集まります。

数十年ぶりの帰還となる資料に加え、平塚市初展示となる資料も含まれる予定です。

東京国立博物館から真土大塚山古墳出土品など28件が貸し出されます。

 

岡山県立博物館「桃山陶 備前焼から見たその展開と終焉」

 

重要文化財

 

2027年1月9日から3月7日まで、岡山県立博物館で桃山陶をテーマにした展覧会が開催されます。

桃山時代は、他の時期に類を見ない躍動感あふれるやきものが生まれた時代として知られていました。

備前焼は当時の流行を積極的に取り入れ、桃山陶を考える際の基準となる産地として注目を集めています。

東京国立博物館から、備前の「反鉢」をはじめ重要文化財「鼠志野鶺鴒文鉢」など10件が貸し出される予定です。

 

秋水美術館「鑑賞陶器の精髄 コレクターの審美眼」

 

三彩婦女俑

 

2027年3月13日から5月16日まで、富山県の秋水美術館でコレクターの審美眼に焦点を当てた展覧会が開催されます。

富山県は、古美術商の廣田不弧斎や実業家の佐藤助九郎(助庵)など、鑑賞陶器のコレクターが多いことで知られています。

本展では、秋水美術館の収蔵品と京都国立博物館所蔵の松井コレクションなどを展示し、確かな審美眼に基づく美の世界を紹介します。

京都国立博物館から陶磁作品50件が貸し出される予定です。

 

2027年度の募集予定

 

2027年度国立文化財機構所蔵品貸与促進事業 募集チラシ

 

2026年4月1日から6月30日まで、2027年度の実施対象館の申請受付が行われます。

全国の美術館・博物館が応募できます。

国宝や重要文化財を含む94件の貴重な文化財を、各地域にゆかりのある場所で鑑賞できる展覧会です。

古墳時代の埴輪から鎌倉時代の歌仙絵、桃山陶、鑑賞陶器まで、日本文化の幅広い魅力に触れられます。

普段は国立博物館に収蔵されている名品が地元に里帰りするまたとない機会となっています。

国立文化財機構所蔵品貸与促進事業の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業とはどのような取り組みですか?

 

A. 国立文化財機構が所蔵する文化財を全国の博物館・美術館へ貸し出し、広く公開する事業です。

文化財活用センター〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を負担し、各地域にゆかりのある文化財を届けています。

 

Q. 2026年度はどの施設で展覧会が開催されますか?

 

A. 群馬県立歴史博物館、秋田市立千秋美術館、平塚市博物館、岡山県立博物館、秋水美術館(富山県)の5施設で、2026年7月から2027年5月にかけて順次開催されます。

 

Q. どのような文化財が公開されますか?

 

A. 国宝「埴輪 挂甲の武人」や重要文化財「佐竹本三十六歌仙絵」「鼠志野鶺鴒文鉢」など、国宝を含む計94件の文化財が公開される予定です。

 

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