アプライト電器が、人に装着できる小型救難装置「ESAB-Hmini」の概念モデルを2026年2月26日に発表しました!
水辺作業やマリンスポーツの非常時に、電源なしで位置通報を続ける設計が大きな特徴です。
東京都大田区を拠点とする同社が、落水時の初動と長期捜索の両方を補完する装備として開発構想を進めています。
ESAB「人装着型救難装置ESAB-Hmini概念モデル」

- 発表日:2026年2月26日
- カートリッジ容量:約0.5リットル
- 信号持続想定:数日間
- 次回技術稿予定:2026年3月3日
アプライト電器は、電気機器の企画・販売・開発を手がける企業です。
ESABは「Emergency Sonic & Bubble Activating Beacon」の略称で、音波と気泡の二重信号で捜索時間短縮を目指す救難技術です。
今回発表されたHminiは、救命胴衣や身体に装着する前提で設計された小型派生モデルです。
音波と気泡を同時発信する二重信号方式
- 主信号:水中音波+気泡列
- 初動モード:落水直後の空中可聴音を想定
- 対応領域:水上と水中の双方
Hminiは、落水直後に近距離へ知らせる可聴音モードと、その後の水中音波・気泡列モードを組み合わせる構想です。
気泡列は水面で視覚的な手がかりを作り、沿岸監視やドローン、航空機からの確認を支援します。
水中音波は目視が難しい場面でも探索の糸口を残すため、単一信号装備では埋めにくい空白時間の補完を狙えます。
初動通報から長時間支援へつなぐ段階設計です。
小型装着モデルとしての継続運用設計
- 想定浮力設計:中性浮力(比重約1.0)
- 気体発生剤:市販の安全・無毒素材ベースを前提
- 使用環境想定:マリンスポーツ/釣り/船舶作業/潜水
約0.5リットルのカートリッジに気体発生剤を蓄え、必要時に気体を発生させる構造で信号継続を実現する考え方です。
中性浮力を目指す設計のため、救命胴衣など既存装備への干渉を抑えながら常時装着しやすい方向性が示されています。
救命胴衣が浮力で生存を支える装備であるのに対し、Hminiは発見までの時間を縮める通報装備として役割分担します。
装備同士を補完させる発想が、このモデルの重要ポイントです。
視認限界を補う探索距離の考え方
- 人体の視認距離:数十〜数百m
- 救命ボートの視認距離:1〜2km(良好条件)
- 水中音波到達距離:1〜3km(海況に依存)
海上捜索は夜間、霧、荒天で視認性が急落し、発見機会が限られやすい現実があります。
Hminiは可視情報としての気泡列と不可視情報としての音波を併用し、天候依存の弱点を補う設計思想です。
電源や通信インフラに依存しない運用を目指しているため、停電や通信断が重なる局面でも機能維持を狙えます。
捜索救難の“見えない時間”を短くするための技術提案です。
民間利用から公共装備までを見据えた展開
- 展開想定分野:漁業・沿岸作業・水上スポーツ・海上保安・自衛隊
- 企業情報:設立2015年7月7日
- 企業情報:所在地 東京都大田区
同社は個人装着用途だけでなく、行政運用や公共装備への応用も視野に入れて量産性とコスト抑制を検討しています。
宝石や家電のような消費財とは異なり、救難装備は「使わない日常」を支える装備である点が評価軸になります。
そのため、導入しやすい価格設計と長期運用のしやすさを同時に詰める開発姿勢が今後の鍵になります。
次回は深海でも動作する圧力均衡構造をテーマにした技術稿が予告されており、設計詳細の公開が続く予定です。
Hminiは、落水直後の周囲通知と、その後の継続探索支援を一本化しようとする新しい救難装備の提案です。
水上と水中をまたいで位置手がかりを残す発想は、既存のPLBや発光灯を補完する実務的な選択肢になり得ます。
電源不要で水難時の通報を支える新発想!
ESAB「小型人装着型救難装置ESAB-Hmini概念モデル」の紹介でした。
よくある質問
Q. ESAB-Hminiはいつ発表されましたか?
2026年2月26日に概念モデルとして発表されました。
Q. ESAB-Hminiのカートリッジ容量はどれくらいですか?
約0.5リットル程度のカートリッジ容量が想定されています。
Q. どのくらいの距離で信号補完が期待できますか?
視認は人体で数十〜数百m、救命ボートで1〜2km、水中音波は1〜3kmが目安です。
Q. 次回の技術情報公開はいつですか?
2026年3月3日に次回技術稿の配信予定が案内されています。