ディズニーが実施している、次世代のストーリーテラーの支援・育成を目的とした夏のプログラム「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」を公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本と共に実施。
プログラムに参加した東北の中学生が、約1か月のワークショップの成果を発表する発表会が東京・虎ノ門のディズニーオフィスで開催されました。
「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」成果発表会レポート
開催日:2025年8月21日(木)
福島県・茨城県の5校から28名の中学生が参加した「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」
「自分や誰かの夢を応援するキャラクターを作ろう」というテーマのもと、約1か月にわたり創作活動に取り組みました。
創作活動には、ディズニーのクリエイティブに携わる社員の方がメンターとして参加し、担当する学校へのメンタリングを通じて、キャラクターの性格や背景、世界観を構築しながら、チームでアイデアをブラッシュアップ。
7月18日に実施されたオンライン・キックオフでは、ウォルト・ディズニー・ジャパン エクゼクティブ・ディレクターの成田岳氏が、
ストーリーは皆さんから生まれるものです。
皆さんの生活の中には必ず面白いストーリーが隠れています。
最近の喜びや悲しみ、怒りや笑いといった感情を思い出してみてください。
そうした感情を誰かに伝えたいという思いこそが、ストーリーテリングの原点です。
と、語りかけました。
さらに、「ミッキーマウス」や「くまのプーさん」などおなじみのキャラクターの性格や個性を例に挙げながら、世界中に愛されるキャラクターを生み出すヒントを紹介。
続く2回にわたるメンタリングセッションでは、ディズニーでクリエイティブに携わる社員が各校に1名ずつ付き、キャラクター創作の進め方やチームでの役割分担、発表の工夫などをレクチャー。
さらに、生徒たちがチームで話し合いを重ねて形になりつつあるキャラクターやストーリーに対しても、完成度を高めるための具体的なアドバイスが行われました。
生徒たちは、「どうすれば自分たちが考えたキャラクターが、感情移入してもらえるストーリーになるのか」「今のままでは少しストーリーとキャラの繋がりが弱いのではないか」「発表をより個性的にするにはどうしたらいいのか」など、創作過程の数々の悩みを緊張しながらも言葉にし、積極的に質問を重ねました。
社員の方からは、アイデアに厚みを持たせる視点や、伝わりやすくするための整理の仕方など、丁寧なフィードバックが寄せられました。
生徒たちはアドバイスを受け止め、夏休み中も繰り返しチームで議論を重ねながら作品を磨き上げていきました。
生徒たちが1か月の努力の結晶を披露。キャリアトークが、自分の夢を自由に描くきっかけに
ついに迎えた発表会当日。
生徒たちは、オフィスツアーに参加した後、1カ月かけて創り上げたオリジナルキャラクターを堂々とプレゼンテーションしました。
「過去の失敗や親から反対されるかもしれないという不安で夢を打ち明けられない少年を応援するクマの妖精」や、「頑張りすぎて体調を崩しがちな受験生を励ます 5 大栄養素」など、自由な発想から生まれた多彩なキャラクターを次々と披露。
アニメーションや音楽、AIを活用した作品、寸劇やコスチュームを取り入れた発表など、工夫を凝らしたプレゼンテーションに、会場からは大きな拍手が送られました。
ある生徒は「緊張して今日を迎えたけれど、自分たちがゼロから作った発表で皆が笑ってくれたことが嬉しかった。物語をつくるのは楽しいことだと実感したし、無事に発表を終えられたことで“自分もやればできるんだ”という自信がもてた」と語り、別の生徒は「全員で一つのものを作るのは難しかったが、それ以上の達成感があった。」「メンタリングで教わった手法や考え方は、これからの学校生活にも活かしていきたい」と振り返りました。
引率の先生からは、「準備を進めるなかでも生徒たちがどんどん自信をつけていることが自分の目からもわかった。普段は少人数のクラスで学ぶ生徒たちが、大勢の前で堂々と発表する姿に成長を感じた。」「今回のワークショップは校内だけでは提供できない学びの原動力を生徒たちが得られる機会になったと思う。今日得たモチベーションはきっと今後の人生にも活かされるはず。」との声も寄せられました。
発表後にはディズニー社員の方とキャリアトークも実施。
社員の方たちは自らのキャリアストーリーを紹介し、「将来の夢はどうやって見つけたらよいのか」「学生時代の努力で今の仕事に役に立っていることはなにか」など、生徒からの質問に答えていきました。
好奇心を育てること、好きなこと・得意なことを大切にし、芽生えた才能を伸ばすこと、そして想像力を養うこと――。
社員の方からはそんなアドバイスが送られました。
「キャラクター制作を通じて夢をもつことの大切さがわかった気がする」と話していた生徒たちは、夢を実際に実現している社会人の話を聞くことで、自分の未来をより具体的に思い描くきっかけを得られたようでした。
ジュニア・アチーブメント日本 代表理事の佐川秀雄氏は、
普段、地方で暮らす子どもたちにとって、大人との交流や実践的なプロジェクトワークに取り組む機会は限られています。
今回、子どもたちにも身近なディズニーの皆さんとともに、クリエイティブの現場を垣間見ながら、一緒に考え、伴走し、アドバイスを受けて成果へとつなげていく体験を提供できたことを大変嬉しく思います。
この夏に得た学びや成長が、参加した皆さんの新しい夢を描くきっかけとなり、それぞれの物語の第一歩につながることを願っています。
と締めくくりました。
「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」実施内容
日程:2025年7月18日(金)~8月21日(木)
内容:「自分や誰かの夢を応援するキャラクターを作ろう」をテーマにしたオリジナルキャラクター制作
・7月18日(金): キックオフミーティング(オンライン)
・7月末~8月初旬: チームごとのメンタリング(オンライン)
・8月21日(木): 発表会とキャリアトーク(場所:ディズニー・ジャパンオフィス(東京))
参加中学校:福島県いわき市立遠野中学校、福島県いわき市立湯本第三中学校、福島県いわき市立平第二中学校、福島県いわき市立内郷第一中学校、茨城県立太田第一高等学校附属中学校
次世代のストーリーテラーの支援・育成を目的とした夏のプログラム。
ディズニーが実施した「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」の成果発表会をレポートしました☆