国立文化財機構の所蔵品を、3D空間で横断的に学べる学校向けコンテンツが公開されました。
今回スタートした「文化財のたからばこ」は、年代・地域・テーマを同時に見比べながら文化財同士の関係をつかめる設計です。
教室のGIGA端末はもちろん、普段使うPCやタブレットでも利用できるため、授業準備から自主学習まで活用しやすい新しい学習導線です。
文化財活用センター「みどころキューブ『文化財のたからばこ』」

- 公開開始日:2026年2月9日
- 収録文化財数:50件
- 対象時代:旧石器時代〜明治時代
- 対象利用者:小・中学校の学習者および一般利用者
- 推奨画面サイズ:10インチ以上
- 推奨解像度:1366×768ピクセル以上(横表示)
文化財活用センターは、2018年に国立文化財機構内に設置された文化財活用のナショナルセンターです。
同センターが活用する「みどころキューブ」は、DNPが学校教育向けに提供する鑑賞システムで、立体空間を操作しながら学べる点が特徴です。
今回の公開により、国立文化財機構所蔵品を教科書学習と接続しながら、時代背景と地域性まで一体で読み解ける環境が整いました。
3D空間で読み解く年代と地域の関係

- 空間軸:縦軸に年代、底面に日本地図を配置
- テーマ数:4テーマ(人・モノ・こと・どこから?)
- 表示形式:文化財キューブを立体空間上に配置
本コンテンツは、文化財を点ではなく関係で理解するために、年代と地域を同時に参照できる3D設計を採用しています。
同じ時代でも地域が異なる文化財、同じ地域でも時代が異なる文化財を並べて確認できるため、教科書の章をまたいだ比較学習に向く構成です。
テーマを切り替えると該当作品がハイライト表示されるので、授業中の問いかけにも使いやすい操作性です。
タイムライン表示で50件を横断比較

- 時代表示:旧石器時代〜明治時代
- 世紀目安:16,000年前〜20世紀
- 比較対象:国立文化財機構所蔵品50件
画面上では、土器、埴輪、絵巻、甲冑、浮世絵など、素材も用途も異なる文化財が同一空間に整理されます。
時間軸に沿って並べ替えながら見ることで、造形や技法の変化だけでなく、社会の変化も読み取りやすい設計です。
歴史用語の暗記に寄せすぎず、背景理解へつなげられる点がこのコンテンツの実用価値です。
ColBase連携で作品情報を深掘り学習

- 連携先:ColBase(国立文化財機構所蔵品統合検索システム)
- 表示情報:種別・員数・作者・時代・品質形状
- 平治物語絵巻(模本)院中焼討ノ巻
キューブ上の作品解説からColBaseへ移動すると、作品情報をより詳細なレベルで確認できます。
たとえば絵巻作品では、図像だけでなく時代情報や伝来情報まで追えるため、調べ学習の精度が上がります。
授業では概要理解、自習では深掘りという使い分けがしやすい二層構造の学習導線です。
教科書絞り込みとお気に入り機能の実用性

- 教科書対応:4社(東京書籍・教育出版・日本文教出版・帝国書院)
- 対象教科:小学6年社会・中学歴史
- 端末環境:タッチ操作またはマウスポインティング対応
教科書絞り込み機能では、使用教材に掲載されている文化財だけを表示できるため、授業進度との連動がしやすくなります。
お気に入り登録を使えば、気になった作品をリスト化して再訪できるので、単元テスト前の復習動線としても有効です。
学級全体で共通教材として使う場面と、個人の探究学習を深める場面の両方に対応できる設計です。
文化財学習は、年代順に覚えるだけでは見えない面白さがあります。
作品同士の「つながり」を立体的に見つけられると、歴史は知識から体験へ変わっていきます。
【3D空間で時代と地域のつながりを直感学習!
文化財活用センター「みどころキューブ『文化財のたからばこ』」】の紹介でした。
よくある質問
Q. 「文化財のたからばこ」には何件の文化財が掲載されていますか?
国立文化財機構所蔵品のうち、教科書掲載作品を中心に50件が収録されています。
Q. 学校の端末以外でも利用できますか?
インターネット接続環境があれば利用でき、10インチ以上かつ1366×768ピクセル以上の横表示が推奨されています。
Q. 教科書に合わせた表示はできますか?
教科書絞り込み機能により、対応4社の教科書に掲載された文化財のみを表示できます。