日本航空(JAL)は、約20年ぶりの国際線新フラッグシップとしてエアバスA350-1000型機(A350-1000)の導入をスタート。
ファーストクラス、ビジネスクラスに加え、プライバシー空間が大きく向上したプレミアムエコノミークラス、前後間隔の広い快適空間に磨きをかけたエコノミークラスの4タイプの座席を展開。
2024年1月15日に、座席や機内食、機内エンターテイメントサービスなどが報道公開されました。
JAL 国際線新フラッグシップ機「エアバスA350-1000」
JALは、2024年1月24日より国際線新フラッグシップ機「エアバスA350-1000」の運航をスタート!
羽田-ニューヨーク便を皮切りに続々と就航が予定されているJALの新しい翼。
報道向け内覧会で公開された機内の様子や新サービスについて紹介していきます!
A350-1000機材概要
対象機材:エアバスA350-1000型機(全13機予定)
運航路線:東京(羽田)=ニューヨーク線(JL006/JL005、隔日運航)
※機材納入の状況により、就航開始時期は変更となる可能性があります。投入時期/路線の詳細につきましては、確定次第、HPでアナウンスされます。
クラス構成・座席数:合計239席
- ファーストクラス 6席
- ビジネスクラス 54席
- プレミアムエコノミークラス 24席
- エコノミークラス 155席
機内インテリア・座席
「エアバスA350-1000」は、「Design Your Story」をコンセプトに、随所に日本の伝統美を浸みこませた日本の美意識を感じられる上質な客室に。
国内線機材(A350-900型機、787-8型機)のデザインを意識し、JALブランドの一貫性を感じられる内装になっています。
ファーストクラス
座席タイプ :扉付き個室座席
個室の壁高:約157cm(62インチ)
シートピッチ:約211cm(83インチ)
座席幅:最大約123cm(48インチ)
ベッド長:最大約203cm(80インチ)
個人用画面サイズ:43インチ
座席メーカー:Safran Seats GB(英)
ファーストクラスは1便で6席だけの特別な空間。
JALとして初めて扉を設けてプライバシー性を高めています。
十分に高さのある壁で囲われた個室は、座席上の収納棚を設けないことにより開放感を感じられつつ、これまで以上にゆっくり過ごせる空間になっています。
座席は完全にゼロから作り上げた、JAL特注のもの。
シートはソファー、シート&シングルベッド、ダブルベッドの3種モードをお好みで選択可能。
座席を全てベッドモードにすることでダブルベッド相当のスペースを確保できます。
体圧分散構造のクッションが採用され、快適な寝心地を実現しています。
また、機内エンターテインメントシステムには世界で初めてヘッドフォン不要のヘッドレスト内蔵スピーカーを導入。
ベッドモードでも快適に視聴ができるヘッドレストのリクライニング機能も装着しています。
個室内にはワードローブ・手荷物収納スペースが設けられ、フライト中は思い思いの時間を過ごせるストレスフリーな環境になっています。
ヘッドレストに加え、ファーストクラスには「BANG & OLUFSEN」ヘッドホンも用意されています。
ファーストクラス最大級の43インチの4Kモニターで大画面によるエンターテイメントがストレスなく楽しめます。
ビジネスクラス
座席タイプ:扉付き個室座席
個室の壁高:約132cm(52インチ)
シートピッチ:約130cm(51インチ)
座席幅:最大約56cm(22インチ)
ベッド長:最大約198cm(78インチ)
個人用画面サイズ:24インチ
座席メーカー:Safran Seats GB(英)
エアライン各社が最も力を入れているクラスであるビジネスクラス。
こちらにもJALとして初となる扉を設けプライバシー性を確保しています。
座席数を現行よりも多い54席としながらも、前後間隔を十分に確保したくつろぎの空間に。
座席上の収納棚は窓側のみの配置とし、開放感を演出します。
長さが約198cmになるベッドモードは足元まで広く、体圧分散構造のクッションで快適な寝心地。
ヘッドレストのリクライニング機能で、寝ながら快適に機内エンターテインメントも視聴可能です。
24インチの4Kモニターで自宅で映画を見ているような気分が楽しめます。
また、電動プライバシーパーティションが設けられ、同行者とのコミュニケーションも容易。
ワードローブ・手荷物収納スペースは個室内に設けられています。
ビジネスクラスもヘッドレスト内蔵スピーカーに加え、”Audio-Technica”と共同開発した高音質なノイズキャンセリング付きヘッドホンが設置されています。
プレミアムエコノミークラス
座席タイプ:Fixedback機構
シートピッチ:約107cm(42インチ)
座席幅:最大約48cm(19インチ)*一部座席を除く
個人用画面サイズ:16インチ
座席メーカー:Safran Seats France(仏)
クラス最高峰の快適性を目指し、隣席の方の視線が気にならない大型プライバシーパーティションを設けプライバシー性を大きく向上されたプレミアムエコノミークラス。
以前のビジネスクラスに劣らないほどの快適性を追求しています。
プレミアムエコノミークラスとして世界で初めてリクライニング機能を電動化し、電動レッグレストは水平まで調整可能。
好みの姿勢でくつろぐことができます。
モニターは従来比1.3倍サイズの16インチ。
4Kの大画面モニターになっています。
エコノミークラス
座席タイプ:リクライニング機構
シートピッチ:約84-86cm(33‐34インチ)
座席幅:約46cm(18インチ) *一部座席を除く
個人用画面サイズ:13インチ*一部座席を除く
座席メーカー:RECARO(独)
「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」を6期連続受賞しているSKYTRAX社のシートを採用。
広い足元空間と、快適な座り心地をさらに磨きをかけています。
現行コンセプトを継承した座席の前後間隔の広い快適な居住空間に。
従来比で約1.3倍サイズの13インチ4K大画面モニターが特長です。
機内エンターテイメントサービス
全クラスにおいて、タッチパネルで直感的な操作が可能な高解像度4Kモニターを装備。
また、従来の有線接続に加え、自身の使い慣れたワイヤレスヘッドホンでBluetooth接続が可能になっています。
映画はもちろん、電子書籍のラインナップも充実。
フライトマップもバージョンアップしています。
ファーストクラス、ビジネスクラスの利用者は機内食や飲み物などの注文もモニターから行うことができます。
2024年春からは、事前にJALアプリで映画や音楽のお気に入りリストを作成し、機内で簡単に再生できるように。
また、対応言語数を15言語(*)に拡大、色補正を実施できるようにするなどの視覚サポートなどで多くのゲストの快適性を追求しています。
(*)対応言語:日本語、英語、中国語(繁)、中国語(簡)、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、イタリア語、タイ語、ベトナム語、マレー語、タガログ語
その他のJAL国際線の新商品・サービス
ラウンジサービス
羽田空港国際線JALファーストクラスラウンジにて、新たにJAL独自のコーヒーハンドドリップサービスを開始すると共に、コロナ禍で中断していた靴磨きサービスを再開。
それぞれのサービスは、「誰もが仕事を通じて、豊かな人生を楽しめる社会」の実現を目指し、多様なプロフェッショナルスタッフ(*)がご提供します。
(*)JALサンライトに在籍する多様な個性を持つ障がいのある社員
機内食サービス:ファーストクラス・ビジネスクラス
ヴィーガン・ベジタリアンメニューをレストラン「No Code」の米澤文雄氏監修によりリニューアル。
米澤シェフの目指す世界観である「食した時に美味しいと笑顔溢れる」メニューをコーススタイルで提供します。
コーススタイルのメニューは、羽田・成田発便が対象(一部路線を除く)で、事前予約が必要です。
また、日本料理「石かわ」の石川 秀樹氏、日本料理「虎白」の小泉 瑚佑慈氏が監修した和食の提供も。
フランス料理「カンテサンス」岸田 周三氏監修のフランス料理など、多くの選択肢から選べるようになります。
ファーストクラスでは機内食のほか、お好きなタイミング・お好きな組み合わせで楽しめるカレーやラーメンといったアラカルトメニューやドリンク類・アルコール類も充実しています。
機内食サービス:プレミアムエコノミークラス、エコノミークラス
有料機内食サービスを開始し、旅のワンシーンに彩りを加える選択肢が登場。
日本発欧米豪州、東南アジア線が対象(一部路線を除く)で、事前予約が必要です。
また、ヴィーガン・ベジタリアンメニューがリニューアルされるほか、RED U-35の上位入賞シェフとのコラボレーションも継続。
食事を楽しみながら心も身体も満たすwell-beingな機内食が楽しめます。
ファーストクラス、ビジネスクラスのアメニティ・その他サービス
「お客様の選択肢を増やす」ことをテーマにアメニティを拡充。
機内リラクシングウェアの貸し出しサービス
ビジネスクラスにおいて、UCHINO(内野株式会社)のエアリータッチ素材を採用して同社と共同開発した機内リラクシングウェアの貸し出しサービスをスタート。
エアリータッチ素材はコットン100%。薄く軽くやわらかく、吸水性と保温性に優れているのが特徴。
こちらはA350-1000運航便のみでの提供です。
ファーストクラスでは従来通りオーガニックコットン100%素材を使用したリラクシングウエアを提供します。
ノイズキャンセリングヘッドホン
ファーストクラス、ビジネスクラスにおいて、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンをご用意。
ファーストクラスにはデンマークの高級オーディオブランド "BANG & OLUFSEN" の高音質なアクティブノイズキャンセリング機能付きヘッドホン。
ビジネスクラスには”Audio-Technica”と共同開発した高音質なノイズキャンセリング付きヘッドホンが設置され、フライト時間をより快適に過ごすことができます。
『ヘラルボニー』デザインのアメニティキット
「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験カンパニー『ヘラルボニー』の契約作家のアートをポーチのデザインに採用したアメニティキットを用意。
また、内容品を包む袋には紙を使用するなど、新規石油由来プラスチックからの脱却を深化させます。
A350-1000運航便から提供が開始され、他機種にて運航するヨーロッパ、アメリカ(ハワイ・グアム線を除く)、カナダ、オーストラリア線にも順次展開予定です。
ファーストクラスではZERO HALLIBURTON(ゼロハリバートン)とHERALBONY(ヘラルボニー)とのコラボレーションキットを提供。
アイマスク、モイスチャーマスク、歯ブラシなどのほか、ロクシタンのリップクリーム、ハンドクリームなどがセットになっています。
資生堂コスメキットも用意されているので、お好みにあわせて選べます。(SHISEIDO clé de peau BEAUTÉ / SHISEIDO MEN)
ビジネスクラスでは、歯磨きセット、耳栓、アイマスク、ポケットティッシュ、USB充電ケーブル(USB Type-C/Lightning)、スマートホンスタンドが提供されます。
水で磨く歯ブラシ”MISOKA”を提供
石油由来プラスチックを使わないJALオリジナル仕様の「水で磨く歯ブラシ”MISOKA”」をA350-1000就航記念として期間限定にて提供します。
ファーストクラスではZERO HARRIBURTONとヘラルボニーがコラボレーションしたアメニティキットの内容品として提供(2024年6月末終了予定)、ビジネスクラスではA350-1000限定で提供されます(2024年2月末終了予定)。
上質な座席空間とサービスで、空の旅がさらに快適に!
JAL 国際線新フラッグシップ機「エアバスA350-1000」の紹介でした。
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