「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこ氏の原作小説を、第77回毎日映画コンクールで日本映画大賞・監督賞他5部門を受賞するなど国内外で絶賛を浴びた三宅唱監督が映画化。
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じたSixTONESの松村北斗さんと上白石萌音さんが映画初共演&W主演を務めた『夜明けのすべて』が2024年2月9日(金)に公開!
公開を約1か月後に控えた2024年1月11日(木)、本作でW主演となったSixTONES 松村北斗さん、上白石萌音さん、光石研さん、三宅唱監督が登壇したプレミアナイトイベントが開催されました☆
映画『夜明けのすべて』プレミアナイト
「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこ氏の原作小説『夜明けのすべて』
そんな『夜明けのすべて』を、『ケイコ 目を澄ませて』が第72回ベルリン国際映画祭ほか20以上の映画祭に出品され、第77回毎日映画コンクールで日本映画大賞・監督賞他5部門を受賞するなど国内外で絶賛を浴びた三宅唱監督が映画化。
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じたSixTONESの松村北斗さんと上白石萌音さんが映画初共演&W主演を務め、同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる映画『夜明けのすべて』が2024年2月9日(金)に公開を迎えます。
既に公開された特報や予告編で描かれる、パニック障害を抱え無気力に毎日を過ごしている山添くんを演じる松村北斗さんと、月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんを演じる上白石萌音さんの自然で繊細な演技や、彼らの見つめる日常の美しさや季節の移ろいを見事なまでに捉えた16mmフィルムで撮影された暖かで深みのある映像は、すでに大きな反響を呼んでいます。
そんな本作の公開を約1か月後に控えた2024年1月11日(木)に『夜明けのすべて』プレミアナイトイベントが実施されました。
イベントには、山添くんを演じたSixTONES 松村北斗さん、
藤沢さん役を演じた上白石萌音さん、
山添くん、藤沢さんが務める栗田科学の社長役を演じた光石研さん、
そして三宅唱監督が登壇。
演じた役柄、お互いの印象、撮影の裏話、「もし同じ会社に勤めていたら」という“もしもトーク”などを披露してくださいました☆
登壇後、各登壇者からコメントをいただきました。
松村北斗さん:
松村北斗です。
この映画語ると長くなりますが、原作小説の帯にもあったように”生きるのが少し楽になる”そんな映画です。
ここにいるみなさんはもちろんのこと、この映画が少しでも多くの人に届くといいなと思っています。
上白石萌音さん:
こんばんは、今日はみなさんお集まりいただきありがとうございます。
この映画は撮影していた時から「私この映画が好きなんだな」とずっと思っていまして、公開が近づくのをずっと楽しみにしていました。
今日初めて観ていただけるのでとてもドキドキですが、楽しい時間になればいいなと思っております。
光石研さん:
こんばんは、光石研です。
今日は寒い中来てくださりありがとうございます。
この映画は自信をもって提供できるものになっています、今日の帰り素敵な夜になると思います。
ぜひ楽しんで帰ってください。
三宅唱監督:
今回、こんなに素晴らしい小説を本当に素晴らしい俳優たちと作品にすることができました。
ようやくみなさんに観ていただくことができて本当に嬉しい気持ちです。
ぜひ楽しんでご覧ください。
NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた松村北斗さんと上白石萌音さん。
今回、映画という場で初共演、そしてW主演となりました。
松村北斗さんと上白石萌音さんは、お互いの演技や魅力について聞かれると、
松村北斗さん:
上白石さんは瞬発力とか感情を爆発させる力とかもありますが、一番はその場に溶け込む力なんじゃないかなと思います。
この映画の何が主人公なのかなって思った時に主役は「街」なんじゃないかなと考えてて、だからこそその「街」に違和感がないのが大事だと思ってます。
上白石さんは初日の1シーン目から、本当に栗田科学に出勤に来たんじゃないかなっていう佇まいや声の使い方もされてて、その溶け込む感覚は素晴らしいなと感じてます。
上白石萌音さん:
「ここに居さえすればいいんだな」っていう現場を監督をはじめスタッフのみなさんが作ってくださってました。
そこに行けば藤沢さんになれるという環境でしたけど、そうなれたのはスタッフの皆さんと松村さんのおかげです。
松村さんは役になりきるのが本当に早いというか、役の人として話すっていうのをすごく自然にできる方です。
でも普段の松村さんとは全然違いますし、その入り込みで本当にいつも引っ張ってもらってるなと感じました。
また、国内外で高い評価を得ている三宅唱監督の作品に出演してみての感想について。
光石研さん:
三宅さんのお話は聞いていましたので、オファーをいただいて光栄でしたね。
最初はコワモテでおっかない方かなと思ったんですが、リーダーシップもあって柔らかい現場でした。
上白石萌音さん:
現場が本当に楽しかったんですけれど、誰よりも監督が楽しんでらっしゃったからだと思います!
忘れられないのが、初日のワンシーンの撮影が終わった時に「撮影終わっちゃった!寂しい~~~!」と叫んでらっしゃってびっくりしましたね(笑)
「もう寂しいんですか?」って聞いたら「だって、映画撮るのって楽しくね?」って答えてくださって、そういう楽しさで引っ張ってくれる方だったのでイヤな緊張感とかは全くなかったです。
松村北斗さん:
僕らにも「違和感あるかもしれないんだけど、どう思う?」って聞いてくださったり、スタッフの方の意見を採用したり、みんなで映画を作って、映画を作りながら人間関係を作っているんだと感じさせてくれる方でした。
三宅唱監督:
原作はそういう個々を大事にする小説で映画で会社なんですよ。
なのでそういう風に作りたいなというのはプロデューサーをはじめ喋ってはいて、それぞれが本当に小説が好きで打ち合わせを重ねていく中でそういう雰囲気が出来上がったんだと思います。
三宅の話じゃなくてみんなの話なので、小説に引っ張ってもらってそういう現場にできたかなと振り返ってます。
と撮影現場についても語ってくださいました。
最後にこれから映画を鑑賞するファンに向けて、
松村北斗さん:
改めて今日足を運んでいただいてありがとうございました。
このイベントを通して結構緊張していたんですけど、ファンの方の顔を見て、観る前から期待感みたいなものを受け取ってすごく安心してこの後の上映を迎えられます。
そんなみなさんに観ていただいて、少し生きづらい人に対して、この映画の素敵なところだけでも伝えていただけたらいいなと思います。
本日はありがとうございました。
上白石萌音さん:
この映画が説明されるときは「生きづらさを抱えた2人の物語」という風に紹介されるんですが、それ以外にも出てくる人たちもそれぞれ何か抱えていますし、今日お越しの方も何か抱えている人はいると思います。
たまたまこの映画は山添くんと藤沢さんのお話ですが、全ての人のための映画です。
この作品に出会えて良かったと思っていただける方に、少しでも届けられたらいいなと思っています。
本日はありがとうございました。
映画『夜明けのすべて』作品概要
出演:松村北斗、上白石萌音/渋川清彦、芋生悠、藤間爽子、久保田磨希、足立智充、りょう、光石研
原作:瀬尾まいこ『夜明けのすべて』(水鈴社/文春文庫 刊)
監督:三宅唱
脚本:和田清人、三宅唱
音楽:Hi’Spec
製作:「夜明けのすべて」 製作委員会
企画・制作:ホリプロ
制作プロダクション:ザフール
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのとある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。
だが、転職してきたばかりだというのに、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめ、生きがいも気力も失っていたのだった。
職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。
いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。
ささやかな、でも確かなつながりが照らす、かけがえのない物語。
様々な瞬間に何度でも思い出してしまうような、令和時代の傑作が誕生。
映画『夜明けのすべて』は、2024年2月9日(金)より全国ロードショーです☆
© 瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会