類まれなる演奏力とアレンジスキルで日本中を笑顔にしてきた令和を代表する新世代ポップスピアニストのハラミちゃん。
かねてより「ディズニーが大好き」だったハラミちゃんがディズニーの名曲を集めたアルバム『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』をリリース!
今回は、そんなハラミちゃんにDtimes編集部がインタビュー。
アルバム『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』制作の裏話や、ストリートピアノへの思いをお話してくださいました☆
新世代ポップスピアニスト・ハラミちゃん『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』インタビュー
類まれなる演奏力とアレンジスキルを持つ新世代ポップスピアニストのハラミちゃんが、ディズニーの名曲を集めたアルバム『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』をリリース!
そんなハラミちゃんに、Dtimes編集部がオンラインでインタビュー。
『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』のアレンジ秘話や注目のポイント、ストリートピアノへの思いなど、お話をたっぷり伺いました。
「ポップスピアニスト」ハラミちゃんがピアノで表現するディズニーの世界
ーー 「新世代のポップスピアニスト:ハラミちゃん」と称されていますが、ポップスピアニストというのはどのようなものなのでしょうか?
ハラミちゃん:
ピアニストといえば、クラシックピアニスト、ジャズピアニストがメジャーですが、ポップスを主軸として活動するピアニストがいてもいいんじゃないかと思って、自分のやりたいことや伝えたいことを総まとめした結果、「ポップスピアニスト」になりました。
音楽大学を卒業するまでずっとクラシックを専門で学んできたのですが、自分自身の中でポップスを弾くことに対しての喜びがすごく大きかったんですね、
もちろん、クラシックも大好きですし、今でも聴いたり弾いたりする中で、それでもやっぱりポップスが好き。
学校の休み時間にみんなの間で今流行っている曲・・それこそディズニーの楽曲が多かったんですけど、みんなが知っている曲をピアノで再現したときの、周囲の反応や喜んだ顔が忘れられなくて。
2019年にたまたまYouTubeに上げたところ、とても多くの反響をいただくことができました。
これはもう自分で言うのも変なんですけど、天職と表現してもいいような、本当に自分が幸福になれる道だなと思って、「ポップスピアニスト」という名前をつけて活動させていただいています。
ーー 2022年9月28日にリリースされる『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』についてきかせてください。
ご自身のコメント映像で「いろんな絵具が全種類揃ったようなアルバム」と表現していたとおり、本当にいろんな曲が収録されていますね。
ハラミちゃん:
選曲にあたっては、”Happy”というコンセプトに寄り添いつつも、「とにかくディズニーのいろんな曲を入れたい!」という想いがありました。
ディズニープリンセスやディズニークラシック作品などジャンルで絞ったり、めちゃくちゃ盛り上がる曲だけを集めることもできたのですが、本当にいろんな色を、いろんなディズニーの名曲を詰め込みたいと考えていました。
本当に絵具を端から端まで、全色使い切るようなイメージで選曲させていただいて。
全部聴いた後にどこか心が癒されてたり、ハッピーな気持ちになっていてほしいという視点で選曲を行いました。
作品を丸々1本観たような気持ちに!ストーリーのはじめから終わりまでを彷彿とさせるようなアレンジ
ーー どの曲も原曲のイメージ通りなパートもあれば、大胆なアレンジが加えられていたりと非常に完成度の高いアルバムだなと感じました。
アレンジはご自身で手掛けられたのですか?
ハラミちゃん:
そうですね、全部自分で行いました。
ーー 原曲を10本の指でピアノで表現するようにアレンジするのは大変な苦労なのかなと思います。
ハラミちゃん:
今回アレンジするにあたって、選曲した楽曲の映像作品をすべて観直すところから始めました。
自分の中でテーマとして掲げていたのは、だた曲を抜き取ってピアノにするのではなくて、「作品自体をなぞっている感覚にさせたい」ということでした。
例えば、主人公の人生を描いた作品もあれば、違う世界観に行くような作品もあるので、1曲を聴くことで、映画のストーリーのはじめから終わりまでを彷彿とさせるようなアレンジにしたいと考えたんです。
「いろんな絵具が全種類揃ったような」とはいっても、“楽しい!”の抜き取りではなくて、いろんな感情を表現したいと思いながら制作に取り組んでいました。
ーー なるほど。アルバムを聴き終えたあとすごく充実した気持ちになったのですが、その満足度の秘密は作品を丸々1本観たような気持ちになったからなのかもしれないですね。
ハラミちゃん:
具体的な話を出すと、特に「パート・オブ・ユア・ワールド」が一番ストーリーがわかりやすく出ています。
映画ではこの曲が出てくるシーンが2つあるんですよ。
1回目(「パート・オブ・ユア・ワールド」)は外の世界への憧れ、2回目(「パート・オブ・ユア・ワールド(リプライズ)」)はエリックへの恋心と、どちらもアリエルの心境を歌っています。
アルバムに収録されている曲ではその心境の変化を原曲にはない転調することで表現しました。
最初は外の世界に憧れる海の中で歌っているシーンを表現し、途中からAフラットメジャーにすることによってよりキラキラした感じを出して恋心を表現しています。
「リメンバー・ミー」も作中ではいろんなバージョンが次々に出てきますが、ピアノでは抑揚をつけて物語を追体験できるようにしました。
スローペースで始まり、途中からはダイナミックな表現になり、最後はハモリを入れてママ・ココと一緒に歌ってるようにすることで現実の世界から死後の世界へ行って戻ってくるというストーリーを再現しています。
ピアノという楽器は厚みを増すこともできるし、繊細に単音で弾くこともできる、本当に自由自在にアレンジができるんです。
ピアノだからこそ表現できるディズニーの世界観があると思って、自分なりに噛み砕いてアレンジしました。
ーー 今回のアルバム制作に当たって作品を観直したということですが、最も好きな作品を教えてください。
ハラミちゃん:
祖父母とも一緒に住んでいるので、自分に人生に家族というのは大きなウェイトを占めていて、そういうところから家族愛を描いた『リメンバー・ミー』に思い入れを感じています。
あと、自分もやっぱり音楽が好きでたまらない。
ミゲルのように音楽自体を禁止されているということはなかったのですが、実はクラシックを習っていたときはポップスを弾いてはいけないと禁じられていたことがあったんです。
それは型が崩れるとか、基本的なリズムとは逸脱しているものがあるという理由からなのですが、それでもポップスが好きな気持ちは抑えられない。
家でヘッドホンをつけてバレないようにポップスを弾いていたりしていたので、ミゲルの音楽に対する情熱はすごく共感できるんです。
ストリートピアノをはじめ、ピアノにもっと気軽に触れてほしい
ーー ハラミちゃんといえばストリートピアノですが、ストリートピアノは興味があるけど人前で弾くことに躊躇してしまうというかたも多いのではないかと思います。
私もその一人で、誰かが聴いていると思うとちょっと恥ずかしかったりしてなかなか一歩を踏み出せないでいます。
ハラミちゃん:
失敗してる自分を見られたくない、恥をかきたくないという気持ちはよくわかります。
まず、ストリートピアノは披露する場ではないというのをすぐに伝えたいです。
上手く弾かなきゃいけないとか、失敗しちゃいけないとか、それは無意識に自分で勝手に決めてしまったルールにすぎません。
私は指1本でも好きな自分のフレーズが弾ける喜びっていうのはすごいかけがえのないものだと思っていて、自由に楽しんでほしいと思っています。
ーー もっと気軽にピアノに触れてほしいと。
ハラミちゃん:
自分の中であくまでもストリートピアノは披露する場所じゃなくて、コミュニケーションの場であったり自己満足でいいと思っていて。
即興でその場で生まれたもの大切にしたいと思っているので、動画はミスタッチしてたり誤ってたり、失敗してても動画をあげると決めています。
世間の中で楽器ができるっていうのはあまりにも特別視されすぎていると思っていて、車の運転のように感じてもらっていいと思っているんですね。
周りがみんな運転できるから自分もできるかもって思うのと一緒で、周りがみんな指1本でも好きなフレーズを弾ける世界が来たら、みんなもっともっとピアノと触れ合えると思うんです。
楽器を楽しむ人=プロフェッショナルな人のイメージがありすぎるので、いい意味でそのイメージを壊していきたいという想いがあります。
大人の趣味としてピアノがあがるようになってほしいなと思っていて、ストリートピアノで弾いてみるというのは素敵な目標のひとつになるのではないでしょうか。
ーー 最後に、『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』の発売を楽しみにされているみなさんにメッセージをお願いします。
ハラミちゃん:
作品を見返して、至るところにメインのフレーズが使われていたり、音楽に細かいこだわりが感じられて、ディズニー音楽の素晴らしさを再認識させられました。
このアルバムをとおして、ディズニー音楽のすごさをあらためて感じてほしい、広めたいという思いがあります。
聴き終えた後、もう一回作品が観たくなるようなアルバムになっていたら嬉しいです。
楽しみにしていてください。
「ニュー・アルバム発売記念イベント」レポート
開催日:2022年9月28日
『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』の発売日となる2022年9月28日、「ニュー・アルバム発売記念イベント」が開催されました。
会場は、2021年12月5日に東京・新宿にオープンした日本最大のディズニーストア旗艦店「ディズニーフラッグシップ東京」
抽選で選ばれた約30名のファンの前で、ニュー・アルバムから6曲を生演奏で披露しました。
2階に飾られている「ミッキーマウス」のスタチュー前にアップライトピアノが用意され、白いシャツに大きな黒いリボン、オーバーオール、黒いキャスケットを身につけたハラミちゃんが登場。
拍手で迎えるファンに何度もおじぎをしながら「今日は短い時間ですが、精一杯、ディズニー愛を込めて演奏させていただきます」と挨拶し、早速ピアノに向かいました。
1曲目は「自由への扉」 From『塔の上のラプンツェル』
手を滑らせて弾く得意のグリッサンドで勢いよくスタート。
右足でペダルを踏み、左足でリズムを取りながら、軽快なタッチでラプンツェルの日常や願いが込められた歌を表現。
時折、振り向いてファンに笑顔を見せるハラミちゃん。
見守るファンの中には、頭を軽く振ってリズムに乗る姿も!
続けて「彼こそが海賊」 From 『パイレーツ・オブ・カリビアン』
激しく鍵盤を鳴らし、左足も大きく動かしリズムを刻む、ダイナミックな一曲。
海賊たちの荒々しさや切なさを盛り込んだ緩急あるアレンジを全力で弾ききると、ひときわ大きな拍手が湧きました。
3曲目の「絶叫フロア」 From 『モンスターズ・インク』では、今にも踊りだしそうな勢いでピアノを鳴らすハラミちゃん。
まるで人間の子どもたちの悲鳴を集めた得意顔のモンスターたちのように、満面の笑みをたたえていました。
続けざまに3曲披露したハラミちゃんは、「できたてほやほやのアルバムから、生演奏を誰よりも早くお届けできている喜びと、目の前のミッキーとおしゃべりをしている気持ちでいっぱいです。(背後から見守るファンの)ディズニー愛を感じながら、一緒にミッキーに“大好きだよ〜”と伝えている感じがして、とても幸せです」とニコニコしながらコメント。
今回のアルバム制作のために映画を観直し、「主題歌のメロディーを聴くと打楽器で同じリズムを刻んでいたり、そのメロディーが変奏曲のように曲の間に使われていたりしたことに気づき、音楽に注目して観るとまたこんなに楽しめるんだ!と勉強になりましたし、ワクワクしました。ハラミのアレンジで、映画を1からなぞるような気持ちで制作させていただきました」とうれしそうに話します。
「ミッキーマウス」のスタチューを見つめて一呼吸置き、弾き始めた4曲目は「美女と野獣」 From 『美女と野獣』。
目を閉じて奏でる優しい旋律は、徐々にゴージャスなアレンジに。
ベルと野獣が踊るボールルームが、今まさに目の前に広がっていく感覚にさせる豊かな音色で、ファンを魅了しました。
続く5曲目も、しっとりしたイントロが印象的な「リメンバー・ミー」 From 『リメンバー・ミー』
忘れられない人に思いを馳せるかのように何度も見上げ、エモーショナルな音楽を紡ぎ出します。
曲の後半はハラミちゃんらしい壮大なアレンジになり、本人も笑みがこぼれます。
「最後は、この場所にふさわしいあの曲を弾いて、盛り上がって終わりたいと思います」と言って弾き始めたのは「ミッキーマウス・マーチ」 From 『ミッキーマウス・クラブ』
この日いちばんの笑顔を見せながら左足を踏み鳴らし、元気いっぱいにパフォーマンス。
熱心に聴き入っていたファンのテンションも最高潮に!
6曲を弾き終えたハラミちゃんへ、盛大な拍手が送られました。
ハラミちゃんは「CD発売日をお客様と一緒に過ごせる喜びを初めて感じて、すごくうれしい。ディズニー愛にあふれるファンの皆様とこの30分間を共有できたことは、一生の宝です。CDを聴いてくれた皆様が、もう一回ディズニーの作品を観返したくなるようなアルバムになっていると思うので、ぜひいろんな方と、そして一人でも、お楽しみいただけるとうれしいです。ありがとうございました」と感謝の言葉でイベントを締めくくりました。
アルバム『ディズニー・ハッピー・ピアノ・チューンズ』商品概要
2022年9月28日(水)発売・配信
【通常盤CD】UWCD-1112 3,000円(税込)
【限定盤CD】UWCD-9026(特典DVD付) 4,000円(税込)
購入・試聴はこちら:https://umj.lnk.to/Harami_chan
発売:ユニバーサル ミュージック
- ミッキーマウス・マーチ From 『ミッキーマウス・クラブ』
- 自由への扉 From 『塔の上のラプンツェル』
- パート・オブ・ユア・ワールド From 『リトル・マーメイド』
- アンダー・ザ・シー From 『リトル・マーメイド』
- 彼こそが海賊 From 『パイレーツ・オブ・カリビアン』
- レット・イット・ゴー~ありのままで~ From 『アナと雪の女王』
- 美女と野獣 From 『美女と野獣』
- スピーチレス~心の声 From 『アラジン』
- 絶叫フロア From 『モンスターズ・インク』
- 君はともだち From 『トイ・ストーリー』
- サークル・オブ・ライフ From 『ライオン・キング』
- リメンバー・ミー From 『リメンバー・ミー』
- 星に願いを From 『ピノキオ』
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