世界的ピアニストのラン・ランが、ディズニー映画の名曲を収録したアルバム『ディズニー・ブック』を発売!
2023年のウォルト・ディズニー社100周年を記念し、ディズニー映画の100年の歴史をたどることが出来る数々の名曲を収録。
そんなアルバム『ディズニー・ブック』を手掛けたクラシック界で最もホットなピアニスト、ラン・ランさんにDtimes編集部がインタビュー。
アルバム『ディズニー・ブック』についてや東京ディズニーランドでの思い出をお話してくださいました。
アルバム『ディズニー・ブック』ラン・ラン インタビュー
1923年に設立されたウォルト・ディズニー社100周年に向けて、クラシック音楽界のトップランナーであるピアニスト、ラン・ランさんがアルバム『ディズニー・ブック』を発表!
昔からの名作『美女と野獣』『白雪姫』『アラジン』から最近作の『アナと雪の女王』『ソウルフルワールド』『ミラベルと魔法だらけの家』まで、ディズニー映画音楽の歴史をたどりながら、ディズニーの魔法を感じられる内容。
ラン・ランさんのソロ・ピアノだけでなく、世界的オーケストラのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団なども参加している、100周年にふさわしい豪華アルバムになっています。
2016年に上海ディズニーリゾートのグランド・オープニングでは映画『アナと雪の女王』の人気曲「レット・イット・ゴー」を演奏したことでも知られているラン・ランさん。
そんなラン・ランさんに、Dtimes編集部がオンラインでインタビュー。
クラシック界で最もホットなピアニスト、ラン・ランさんご本人に、アルバム『ディズニー・ブック』の注目ポイントを伺いました。
初めて訪れた東京ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」に感動
ーー ラン・ランさんといえば、2016年に上海ディズニーリゾートのグランド・オープニングで映画『アナと雪の女王』の人気曲「レット・イット・ゴー」のピアノ演奏を披露されましたね。
2022年6月24日にはカリフォルニアのディズニーランド・リゾートで撮影された「2ペンスを鳩に」のMVが公開されています。
そして今回はウォルト・ディズニー社の100周年を記念したアルバム『ディズニー・ブック』の発売です。
ラン・ランさん:
子供の頃からディズニーのファンで映画もたくさん見て育ってきました。
13歳のときに初めて東京ディズニーランドに行ったのですが、それが本当に素晴らしいもので、自分の中では忘れられない最高の経験だったと思っています。
「イッツ・ア・スモールワールド」で流れる「小さな世界」を聞いて、とても印象深く、大好きになったのです。
今回のアルバムでも2曲目に入れていまして、「小さな世界」はあの時の幸せな瞬間を思い起こさせてくれる最高の1曲だと思っています。
ディズニー音楽のメロディーに含まれている夢であったり、情熱や希望だったり、そういった部分にとても影響されています。
今回のアルバム『ディズニー・ブック』では、ディズニーの曲をピアノで演奏するクラシックスタイルで皆さんに届けたいという気持ちがありました。
アルバム『ディズニー・ブック』について
ーー 今回発売される『ディズニー・ブック』についてお話を聞かせてください。これはどのようなアルバムなのですか?
ラン・ランさん:
2023年のウォルト・ディズニー社100周年を記念して、ディズニー映画の名曲を収録したアルバムです。
『ディズニー・ブック』はディズニーの音楽集なんですけれども、BGMとして聞いてもらいたいものではなく、ピアノコンチェルトのスタイルのようなつもりで作りました。
自分には好きなディズニーの楽曲がたくさんあって、それをぜひ世界中の多くの皆さんと共有したいと思ったのです。
去年自分に息子が生まれたんですけれども、自分のピアニストという仕事をとおして子供にこの素晴らしいディズニーの音楽を伝えたいという想いがありました。
それは自分の子供に限ったことではなく、世界中の未来を担う子供たちにもです。
ディズニー作品の音楽には友情や家族であったり、そういった愛の気持ちがたくさん詰まっています。
その“愛”という部分をこのアルバムにたくさん詰め込んで、それを届けてみんなに聞いてもらいたい。
そういう気持ちを持ってこのアルバムを作りました。
ーー 2枚のCDには本当に様々な曲が収められていますね。
27もある収録曲の中には、「レインボー・コネクション」などこれまでのディズニーの音楽集ではあまりみない楽曲も見られます。
ラン・ランさん:
『ライオン・キング』や『星に願いを』など誰もが知る名曲はもちろんですが、あえてあまり知られていない曲も選んでいます。
『カーズ』の「ライフ・イズ・ア・ハイウェイ」や『マペット・ムービー』の「レインボー・コネクション」など、あまり知られていないけれど素晴らしい楽曲がたくさん存在しているのです。
今回の収録曲の中では『メリー・ポピンズ』が大きな位置づけにあると思っています。
「2ペンスを鳩に」はウォルト・ディズニー自身がお気に入りの曲であると言っていましたし、『メリー・ポピンズ』という作品自体が、今見てもとても素晴らしく色あせない名作だと感じています。
ーー ラン・ランさんのソロ・ピアノ曲だけでなく、オーケストラが参加されている楽曲もありとても豪華ですね。
ラン・ランさん:
このアルバムを作るにあたって本当に多くの皆さんに携わっていただきました。
ピアノの多彩な魅力を伝えられるように、ディズニーのメロディの本質を保ちつつ、ドビュッシーやショパンの音色、リストやホロヴィッツの技巧を思い起こさせるアレンジに仕上げています。
制作期間もトータルで4年かかっていまして、こんなに長い時間をかけて作ったものも今までなかったので、そういった意味でも特別なアルバムになっています。
ーー その特別なアルバムの中で特に思い入れのある1曲をあげるとしたらどの曲でしょうか
ラン・ランさん:
「星に願いを」ですね。
この曲はメロディー自体も大好きで、本当に美しい曲だと思っています。
また、今回収録されている「星に願いを」は妻であるジーナ・アリスと一緒に作っていて、彼女が歌を歌っているんです。
妻と一緒に作ったということもあって、息子に捧げる歌だと思っています。
11月には来日コンサートも
ーー 2022年11月には来日コンサートを予定されているそうですね。どんなコンサートになりそうですか?
ラン・ランさん:
11月に東京・大阪・福岡で公演が予定されています。
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を演奏するピアノ・リサイタルです。
アンコールでは皆さんがよく知る音楽も披露できるかと思いますので、それも楽しみにしていただだければと思います。
ーー 最後に、『ディズニー・ブック』の発売を楽しみにされている方にメッセージをお願いします。
ラン・ランさん:
ディズニー音楽のピアノバージョンをぜひ楽しんでほしいです。
初めて触れたときの感動や感激を、ぜひ皆さんにも味わってもらいたいと思います。
『ディズニー・ブック』商品概要
2022年9月16日(金)発売
【デラックス・エディション】SHM-CD2枚組 限定盤 UCCG-90896/7 定価¥3,520
【通常盤】SHM-CD UCCG-1896 定価¥2,750
購入・試聴はこちら:https://langlang.lnk.to/disney-bookSR
【CD1】
1. 美女と野獣 From『美女と野獣』
2. 小さな世界 From『ニューヨーク・ワールドフェア』
3. レット・イット・ゴー From『アナと雪の女王』
4. ザ・ベアー・ネセシティ From『ジャングル・ブック』
5. 2匹のオルギータス From『ミラベルと魔法だらけの家』feat. セバスチャン・ヤトラ
6. レインボー・コネクション From『マペット・ムービー』
7. リフレクション From『ムーラン』feat.グォ・ガン
8. いつか王子様が From『白雪姫』
9. イッツ・オールライト From『ソウルフル・ワールド』feat. ジョン・バティステ
10. 秘密のブルーノ From『ミラベルと魔法だらけの家』
11. リメンバー・ミー From『リメンバー・ミー』feat. ミロシュ・カラダグリッチ
12. 星に願いを From『ピノキオ』feat.ジーナ・アリス
13. ホール・ニュー・ワールド From『アラジン』
14. ユール・ビー・イン・マイ・ハート From『ターザン』feat.アンドレア・ボチェッリ
【CD2】※デラックス・エディション
1. 美女と野獣 From『美女と野獣』
2. メリー・ポピンズ・ファンタジー From『メリー・ポピンズ』
3. 2ペンスを鳩に From『メリー・ポピンズ』
4. 狼なんかこわくない From『三匹の子ぶた』
5. 雪だるまつくろう From『アナと雪の女王』
6. 口笛ふいて働こう From『白雪姫』
7. ブラドル・アドル・アム・ダム From『白雪姫』
8. 私の願い From『白雪姫』
9. 夢はひそかに From『シンデレラ』
10. 私のおうち From『ジャングル・ブック』
11. ライフ・イズ・ア・ハイウェイ From『カーズ』
12. ベイビー・マイン From『ダンボ』
13. 愛を感じて From『ライオン・キング』
ラン・ラン(ピアノ)
セバスチャン・ヤトラ(ヴォーカル)(CD1: 5)
グォ・ガン(二胡)(CD1: 7)
ジョン・バティステ(ヴォーカル、ピアノ)(CD1: 9)
ミロシュ・カラダグリッチ(ギター)(CD1: 11)
ジーナ・アリス(ヴォーカル)(CD1: 12)
アンドレア・ボチェッリ(テノール)(CD1: 14)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(CD1: 1,3,7,9,11,14/CD2: 11)
ロバート・ジーグラー(指揮)
録音:
2021年10月、11月 ロンドン(CD1: 1,3,7,9,11/CD2: 3,11)
2021年4月 上海(CD1: 2,4,8/CD2:1,2,4,6,7,8,9)
2022年2月 パリ(CD1: 5,10,12/CD2: 5)
2021年9月 ニューヨーク(CD1: 6,13,14/CD2:10,12,13)