『美女と野獣』のスタッフが贈る胸をうつ感動のディズニー映画『ノートルダムの鐘』
個性あふれるキャラクターと美しい映像でヴィクトル・ユーゴーの原作をエンターテイメント作品に作り上げた素晴らしいドラマアニメーション『ノートルダムの鐘』を紹介します。
ディズニー映画『ノートルダムの鐘』作品紹介
制作:1996年/アメリカ
上映時間:91分
タイトル:ノートルダムの鐘(原題:The Bells of Notre Dame)
名作小説『ノートルダム・ド・パリ』を原作にした大人こそ楽しめる感動作品『ノートルダムの鐘』
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの34作目となる長編アニメーション、落涙必至のミュージカル『ノートルダムの鐘』を紹介します。
ストーリー/あらすじ
舞台は中世のパリ、そこに空高くそびえ立つノートルダム大聖堂の鐘楼に、カジモドという心優しい鐘つき男がひとりぼっちで暮らしていました。
カジモドの両親はジプシーで、彼が赤ん坊の頃に最高裁判事のフロローに殺されてしまったのですが、その際に司祭に忠告されたフロローは殺人の罪を贖うためにカジモドを育てることに。
カジモドはフロローによって塔に閉じ込められ、外の世界から切り離された環境で、フロローに忠誠を誓わされ洗脳されたような状態で育ちました。
カジモドは3体の石像たちを心の支えに、塔の上から街を眺めて暮らしていました。
それでも彼の心はいつも自由と冒険を夢見ていたのです。
ある年、年に一度のお祭の日のこと、カジモドは初めて鐘楼を抜け出して「道化の王コンテスト」でジプシーのエスメラルダと出会います。
その特異な容貌で道化の王に選ばれたカジモドでしたが、彼の姿が仮装ではないことを知った町の人々がカジモドに食べ物をぶつけ、広場の真ん中に縛り付けていじめはじめ……。
ひどい仕打ちに憤ったエスメラルダは縄を切ってカジモドを助けます。
しかし、勝手に鐘楼を抜け出したカジモドへの罰としていじめを止めることを禁じたフロローの怒りがエスメラルダに向かい、フロローは近衛隊長に就任したばかりのフィーバスに、エスメラルダの逮捕を命令。
衛兵たちに追われたエスメラルダは聖域であるノートルダム大聖堂に逃げ込みますが、フロローによって取り囲まれ、そこから出られなくなってしまいます。
カジモドは見た目で自分を差別しなかったエスメラルダを助けるために人並外れた身体能力を使って彼女を聖堂から逃がすのでした。
フロローは情熱的で自分の思うようにならないエスメラルダを自分のものにしようと、民家を焼き払い、無実の人々に刃を向ける非道なやり方で町中の捜索を開始。
フロローのやり方に怒ったフィーバスは、罪のない人々を助けようとしますが、フロローに矢を射られ重傷を負ってしまいます。
その様子を見ていたエスメラルダがフィーバスを救い、彼を抱えてカジモドに助けを求めて大聖堂へ。
二人の間に愛が生まれたことを目の当たりにし、エスメラルダに恋心を抱いていたカジモドは胸を痛めつつ、エスメラルダの頼みをまっとうするために身の危険を冒してフィーバスを匿います。
そんなカジモドにフロローはエスメラルダやジプシーたちが隠れ住む「奇跡の法廷」を翌朝1000人の兵隊で襲撃する計画を漏らし、それを聞いて危険を知らせるため「奇跡の法廷」を探し出し、エスメラルダのもとへ駆けつけたカジモドとフィーバス。
ところがこれはフロローによる策略で、カジモドたちはつけられていて、エスメラルダ、カジモド、フィーバスは一挙に捕らえられてしまいます。
フロローはカジモドを鎖で縛り、エスメラルダを火炙りにしようとしますが、聖域を犯したフロローに憤った民衆も立ち上がって、事態は街中を巻き込んだ戦いに。
エスメラルダやフィーバスの命、そしてノートルダム聖堂の無事はカジモドにかかっています。
カジモドは彼の身体、そして心を縛り付けている重い鎖を引きちぎり、初めてできた友達を助けることができるのでしょうか。
キャスト&スタッフ
キャスト:
カジモド:トム・ハルス/石丸幹二
エスメラルダ:デミ・ムーア(台詞)、ハイジ・モーレンハウアー(歌)/保坂知寿
フロロー:トニー・ジェイ/日下武史(台詞)、村俊英(歌)
フィーバス:ケビン・クライン/芥川英司
クロパン:ポール・キャンデル/光枝明彦
スタッフ:
製作:ドン・ハーン
監督:ゲイリー・トゥルースデイル、カーク・ワイズ
ストーリー:タブ・マーフィ
脚本:タブ・マーフィ、アイリーン・メッキ、ボブ・ツディカー、ノニ・ホワイト、ジョナサン・ロバーツ
音楽&作曲:アラン・メンケン
作詞:スティーブン・シュワルツ
美術監督:デビット・ゲーツ
編集:エレン・ケネシア
15世紀のフランス、パリの街並みや美しい石づくりの建物がCGI技術で再現される本作。
『美女と野獣』でアニメ史上初のアカデミー作品賞にノミネートされたスタッフ、監督にゲイリー・トゥルースデイルとカーク・ワイズ、製作にドン・ハーンらが再び集結し、ダイナミックな映像表現が駆使されたミュージカルシーンが大きな見どころです。
2002年に公開された続編『ノートルダムの鐘II』も、カジモドの恋が描かれる感動作、ぜひチェックしてください。
『ノートルダムの鐘』に登場するキャラクター
ヴィクトル・ユーゴーの名作小説を原作とした『ノートルダムの鐘』
孤独ながらクリエイティビティを発揮しているカジモドをはじめ、エスメラルダやフィーバスら魅力的なキャラクターたちを紹介します!
カジモド
容姿は醜くとも、純粋な心と優しさを持っています。
ノートルダム大聖堂で鐘撞き男として働いていて、鐘楼から出たことがありませんでした。
フロローの歪んだ庇護欲のせいで孤独を強いられながらも、石像たちを心の友に、人形やオーナメント作りをして生き抜いてきました。
エスメラルダ
自由を愛し、決して権力に屈しない芯の強さを持つジプシーの女性です。
カジモドの顔を仮面だと思い、フェスティバルの舞台に引き上げてしまいますが、それが本当の顔と知ると、そのせいで人々から酷い目に遭わされたカジモドに謝罪しにやってきます。
素晴らしいダンサー。
フィーバス
護衛隊長として新しくフロローのもとに就任。
正義感と倫理を持ち、自分の地位と引き換えにされても市民を脅かすやり方には応じません。
強く、たくましいエスメラルダに恋します。
フロロー
カジモドの親を殺した張本人であるにかかわらず、両親が彼を捨てたと嘘をついてカジモドを支配していました。
ジプシーを目の敵にしていながら、美しいエスメラルダを我が物にしようと、街をめちゃくちゃにして執拗に追いかけます。
『美女と野獣』のスタッフが贈る胸をうつ感動作品『ノートルダムの鐘』
個性あふれるキャラクターと美しい映像、迫力のあるミュージカルシーンが楽しめる『ノートルダムの鐘』を紹介しました。
『ノートルダムの鐘』は、Disney+(ディズニープラス)で配信中です。
© 2022 Disney