空飛ぶマジック・ベッドでの夢の世界旅行を素晴らしい楽曲とともに描くディズニーの『ベッドかざりとほうき』
『メリー・ポピンズ』に続いて、アニメと実写を融合させたミュージカル・ファンタジーの名作を紹介します。
ディズニー映画『ベッドかざりとほうき』作品紹介
制作:1971年/アメリカ
上映時間:118分
タイトル:ベッドかざりとほうき(原題:BEDKNOBS AND BROOMSTICKS)
不思議な魔法がたくさん詰まったディズニーのファンタジー・アドベンチャー『ベッドかざりとほうき』
人気児童文学作家メアリー・ノートンの作品を、『メリー・ポピンズ』のスタッフが映像化した素晴らしいミュージカル作品です。
ストーリー/あらすじ
第二次世界大戦中のイングランドでのお話。
ドイツ軍の空襲から逃れるために、ロンドンからペパリンジ・アイという田舎の小さな村に疎開しにきた孤児のきょうだいたちがいました。
チャーリーとキャリーとポールの3人のきょうだいたちはその村の一軒家に1人で住むエグランタイン・プライスという女性のもとに預けられます。
プライスは冷たく、よそよそしい態度で家の居心地がよくなかったため、きょうだいたちは逃げ出すことを計画。
ところが、夜中に家を抜け出そうとしたところ、ほうきにのって空を飛んで出かけていくプライスを見てしまいます。
そう、プライスは通信教育で魔法を学んでいる最中の新米魔女だったのです。
プライスが魔女であることを知った子どもたちとプライスは次第に仲良くなり始めます。
ところがそんな中、プライスの魔法大学の学長から、戦火が激しくなってきたために、大学を閉鎖することになったという便りが。
プライスにはどうしても魔法を習得しなければならない理由がありました。
学長に直談判するためにプライスは子どもたちと一緒に魔法のベッドでロンドンへと向かいます。
ロンドンに到着し、学長のエメリアス・ブラウンを見つけた一同。
ところがブラウンは実は魔法使いではなく、ただのマジシャンで、魔法学校も詐欺だったことが判明します。
それでも、ブラウンが持っていた呪文の本は本物だったので、プライスは自分が探す代役移動の術「アストロスの呪文」を探すのですが、ちょうどそのページが破かれていました。
プライスときょうだい、そしてブラウンたちは破かれたページを持っているという本屋を探してポートベロ・ロードへ。
ポートベロ・ロードについたプライスたちがアストロスの呪文が書かれたページを持つ本屋を探していると、スウィンバーンという男が脅すようにしてプライスたちをとある本屋へと連れて行きます。
そこにいた老人が探していた本の残りのページを持ってはいましたが、それにも肝心の呪文自体は載っていません。
呪文は「アストロスの星」に書かれていて、それが動物が統治するナブンブー島にあると聞いて、プライスたちはすかさずベッドに乗り込んでナブンブー島へ向かいます。
人間が立ち入ることを許さないナブンブー島でしたが、サッカーが大好きな王様のライオンに、審判ができるブラウンが取り入ってなんとか上陸することに成功。
さらに、王様の首元にひかる首飾りこそがアストロスの星であるということがわかります。
なんとか首飾りを手に入れた一同でしたが、家へと戻ってくると首飾りは忽然と消えてしまっていたのでした。
首飾りに書かれていた呪文を必死に思い出そうとするプライス。
ところが、ふとポールが持っていた絵本を見るとそこに呪文が書かれています。
早速代役移動の呪文をプライスが試してみますが、とたんに家中のものが暴れ始め、手に負えない状態に。
そんな冒険を経て、いつの間にかプライスと子どもたち、そしてブラウンは家族のように仲良くなっていました。
子どもたちにとってプライスとブラウンは両親のような存在に思え、本当にそうなって欲しいと願いますが、その願いを聞いてお互いを意識したプライスとブラウンは気まずくなってしまいます。
気まずさに耐えきれずに帰ってしまったブラウン。
ところが、その夜、村にドイツ軍が上陸して、プライスときょうだいたちが捕まってしまい、呪文を完璧に覚えていないプライスはどうすることもできません。
そこへ自分に魔法をかけてウサギに変身したブラウンが助けにやってきます。
ブラウンの助けを得て、プライスは代役移動の呪文を使い、ドイツ軍を撃退することに成功。
けれど、ドイツ軍が仕掛けていた爆弾がプライスの魔法のための資料を全て吹き飛ばしてしまったせいで、プライスはもう魔法を使うことができなくなってしまいます。
プライスとブラウン、そしてきょうだいたちは家族となり、軍隊に入ることを決めたブラウンを、プライスときょうだいたちが見送るのでした。
キャスト&スタッフ
キャスト:
エグランタイン・プライス : アンジェラ・ランズベリー/朋子 塩田
ジェルク:ロディ・マクドウォール
本屋:サム・ジャッフェ
エミリアス:デヴィッド・トムリンソン/壤 晴彦
キャリー:シンディ・オカラハン
ポール:ロイ・スイート/本城 雄太郎
チャーリー : イアン・ウェイヒル/駿 宮里
ジョン・エリクソン
スタッフ:
監督:ロバート・スティーヴンソン
動画監督:ウォード・キンボール
製作:ビル・ウォルシュ
原作:メアリー・ノートン
脚本:ビル・ウォルシュ、ドン・ダグラディ
撮影:フランク・フィリップス
作詞作曲:リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
音楽:アーウィン・コスタル、リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
ビル・ウォルシュがメガホンをとり、『メリー・ポピンズ』の製作チームが再びミュージカル・ファンタジーに挑んだ本作。
アニメーションと実写の融合が独特の世界観を生み出し、アーウィン・コスタルらによる名曲の数々が映画を彩っています。
『ベッドかざりとほうき』に登場するキャラクターたち
メアリー・ノートンの原作「魔法のベッド飾り」をディズニーが実写化した本作。
魔女見習いのプライスやペテン師だけど憎めないブラウンなど、魅力あふれるキャラクターがたくさん登場します。
エグランタイン・プライス(アンジェラ・ランズベリー)
通信教育で勉強をしている見習い魔女のプライス。
村の一軒家に1人で暮らしていて、疎開してきたきょうだいたちを預かることに。
彼女が魔法を勉強しているのには理由があります。
エミリアス・ブラウン(デヴィッド・トムリンソン)
プライスが勉強している通信魔法大学の学長ブラウン。
実はただのマジシャンで魔法は使えません。
ペテン師ですが、呪文が載っている本の後半を探して一緒に奮闘するうちにプライスやきょうだいたちと仲良くなっていきます。
チャーリー(イアン・ウェイヒル)
孤児になってロンドンからペパリンジ・アイという小さな村に疎開して来たローリンズきょうだいの長男チャーリー。
頼れるお兄ちゃんです。
年齢は14歳。
キャリー(シンディ・オカラハン)
ローリンズきょうだいの長女キャリー。
12歳です。
ポール(ロイ・スナート)
ローリンズきょうだいの次男ポール。
6歳のかわいい末っ子です。
通信教育で猛勉強中のアマチュア魔女の魔法がまきおこすファンタジーとを描いたディズニーの名作『ベッドかざりとほうき』
『メリー・ポピンズ』の製作陣が贈る最高のミュージカル・アドベンチャー作品を紹介しました。
『ベッドかざりとほうき』は、Disney+(ディズニープラス)で配信中です。
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