クラシックの名曲をディズニーがアニメーションで表現した、前代未聞の映画『ファンタジア』
クラシック音楽の華麗な旋律と、めくるめく色彩、ダイナミックで、時に繊細、優美なモーションの融合は、アニメーション史のみならず映画史上、類を見ない作品として、人々を魅了しました。
ディズニーの歴史的名作『ファンタジア』の映画公開80周年記念し、迫力の生演奏と美しい映像で体感するコンサート「ディズニー・ファンタジア・コンサート2021」が、東京、神奈川、大阪で開催されます!
ディズニー・ファンタジア・コンサート2021
開催スケジュール:
<東京公演>
公演日時:2021年4月29日(木・祝)12:00開演/17:00開演
会場:東京国際フォーラム・ホールA
指揮:柳澤寿男
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
<大阪公演>
公演日時:2021年7月3日(土) 16:30開演
会場:大阪国際会議場メインホール
指揮:佐々木新平
管弦楽:日本センチュリー交響楽団
<神奈川公演>
公演日時:2021年7月14日(水)19:00開演
会場:神奈川県民ホール・大ホール
指揮:佐々木新平
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
チケット料金:S席8,900円 A席6,900円 B席4,900円
※3歳以下のお子さんは入場できません
チケット発売日:2021年3月20日(祝土)10:00
先着先行予約受付開始日:2020年12月17日(木)~
主催・企画・制作:キョードー東京
主管:Disney Concerts
1940年の映画公開から80年を経た今なお色褪せない、ディズニー不朽の名作『ファンタジア』
『ファンタジア』の映画公開80周年記念し、迫力の生演奏と美しい映像で体感するコンサート「ディズニー・ファンタジア・コンサート2021」が、東京、神奈川そして大阪での開催が決定!
クラシック音楽とアニメーションを融合させた作品として知らる『ファンタジア』
映像に音楽をつけるのではなく、音楽を聴いてイメージしたものを映像化するという、一般的な映画とは真逆の発想で作らた不朽の名作です。
ディズニーのアーティストたちは、バッハやベートーヴェンといった巨匠の音楽を、既存の概念にとらわれず自由に解釈し、驚くような映像の数々を制作。
1940年のオリジナル版『ファンタジア』では8曲、2000年の続編『ファンタジア2000』では新たに7曲がアニメーション化されました。
「ディズニー・ファンタジア・コンサート」では、そのなかから厳選した演目を独自のプログラムに組んで上演。
エルガーの「威風堂々」にのせてドナルドダックが奮闘したり、チャイコフスキーの「くるみ割り人形組曲」にのせてキノコが踊ったり、デュカスの「魔法使いの弟子」ではミッキーマウスが大騒動を巻き起こしたり・・・。
演奏を聴きながらストーリーを追うのではなく、音楽を目と耳と心で味わうコンサートになっています。
東京公演のマエストロ、栗田博文氏が語る「ファンタジア」の魅力
「ファンタジア」は、小学生の頃、ワクワクして劇場で観たことを覚えています。
私より上の世代の指揮者や作曲家の方々も影響を受けたと仰っていましたが、それも納得するくらい「映像とクラシック音楽がこれほどマッチするのか!」と思いました。
中でもやはり「魔法使いの弟子」
他のナンバーはアニメーターやクリエーターの手腕に唸らせられるようなものばかりでしたが、デュカスの作品はもともとストーリー性の高いもので、その音楽に逆らうことなくミッキーがあのように大活躍するのは面白かった!
今になって見返してみても、子供向けというよりは、クリエイターの独特な世界があり、まさしく「ファンタジア」ですね。
幼稚園から小学校に上がる頃にテレビが白黒からカラー映像に変わったんですよ。
今まで白黒で観ていたものがカラーで観られるようになって、それでテレビが大好きになってしまって。
映画館でも同じことが起こっていて、フィルムが総天然色になり、モノラルサウンドもステレオ効果で聴けるようになって、驚きました。
現代では更に映像も綺麗になり、サウンドも鮮明になった。
しかも今回のコンサートは生のオーケストラによる演奏であり、非常にスリリングだと思います。
80年も前にディズニーがクラシックとのコラボレーションを思い付いたということに驚かされます。
そしてその提案に乗った指揮者のストコフスキー。
当時のストコフスキーとフィラデルフィア管弦楽団と言えばアメリカでトップクラスでした。
ストコフスキーが創る音楽は非常に個性的。
映画を通じて、あの、ある種のクセがある音楽を体験してきた人たちをどう飽きさせずに聴かせるかというのは大きなポイントですね。
今回、東京公演は日本フィルハーモニー交響楽団が演奏しますが、ストコフスキーが来日した際に指揮をしたオーケストラなので、私個人としては歴史的な深い繋がりを感じ興奮しています。
(1965年7月、日本武道館での公演。ビートルズよりも1年早く、ストコフスキーは武道館に初めて出演した外国人音楽家であった)。
また、「ファンタジア2000」を指揮したジェームズ・レヴァインが今年3月に亡くなりました。
追悼コンサートという訳ではありませんが、やはり、個人的に思い入れはありますね。
レヴァインの指揮はとてもスマートかつストレート。
一方でストコフスキーは割り切れないような、個性的な演奏です。
対照的なふたりの音楽の要素を上手く取り入れて、お客様に味わってもらいたいという強い想いがあります。
ご存知の通り、オーケストラという形態は非常に多くの楽器と演奏家を必要とします。
これだけ多くの楽器が一斉に奏でられる/コラボレーションするというのは唯一無二であり、同じオーケストラが同じ演奏を再現できないくらい複雑な表現だと思います。
今回の公演で難しいところは、指揮者の判断力です。
なるべく「ファンタジア」「ファンタジア2000」のオリジナルに近いように音楽を作っていくのか、或いは自分自身の意図を差し込んでいくのか、その判断が非常に難しい!
ストコフスキーやレヴァインの演奏を聴きながら映画を観てきた人が違和感を覚えないようにしたいのですが、オーケストラが自由度を保って、息苦しさを感じないように演奏できるポイントを見つけたいです。
映像と音楽がリンクするポイントごとの着地点は合わせないといけないので、オーケストラの個性を見極めつつどう演奏するのかというのはドン・キホーテのような気分ですね。
やってみないと分からない(笑)。
でもトライするのは面白いですよ。
今回楽しみにしているのは、ピアノの清塚さんとの共演。
「ファンタジア2000」には新しい要素としてピアノが入ってくるんですよね。
通常のピアノ協奏曲はもちろん、オーケストラをピアノに合わせていくわけですが、今回映像と合わせながらという制約される中での駆け引きになってくるので、とてもドキドキします。
「007」や「鬼滅の刃」のような、私がこれまでに指揮をしてきたコンサートは映画やドラマのための音楽なので、ある意味映像と合わせるポイントははっきりしています。
ですが、クラシック音楽はスコアに確定されている中での自由度があり、そこを活かしながらタイミングを決めていかないといけない。
楽しみでもあり怖いところでもあります。
願わくは、このコンサートで初めて「ファンタジア」を体験する人からこれまで何度となく観てきた人までが「今日来て良かった」と思ってもらえるコンサートにできればと思っています。
今回は演奏されませんが、「ファンタジア」のナンバーのひとつである「春の祭典」を作曲したストラヴィンスキーは、1930年代にソ連からアメリカへと渡って来ます(本公演では「ファンタジア2000」に取り上げられたストラヴィンスキー作曲「火の鳥」を上映)。
若い頃はディアギレフというバレエ界の名プロデューサーと数々の作品を作ってきたストラヴィンスキーですが、アメリカにはディズニーという名プロデューサーがいたわけですね。
アニメーションを土台としてクラシック音楽に取り組むという、この時代にそれを考えたのはやはりすごい。
「ファンタジア」と前後して「白雪姫」「ピノキオ」「ダンボ」「バンビ」と黄金期を迎えつつ、多くの試行錯誤と挑戦があったことが見て取れます。
その当時の想いをライブとして届けたいです。
そこから更に「ファンタジア2000」、そして現代。
ここからどうなっていくのか?という光が見えてくれば非常に面白いコンサートになると思います。
栗田博文氏 プロフィール
1988年、第23回東京国際音楽コンクール指揮部門において第1位優勝を果たし、翌年、国内主要オーケストラを指揮しデビュー。
1989年に渡欧。同年、第1回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール(イタリア)に入賞し国際的な評価を確立。
1995年、第1回シベリウス国際指揮者コンクール(フィンランド)の最高位に輝く。
同年、フィンランド放送交響楽団より招かれ、ヨーロッパデビューを果たし大好評を博す。
国内外の活発な指揮活動とともに、国立音楽大学客員教授を務め、後進の指導にも力を注いでいる。
クラシック音楽の古典から現代作品まで、幅広いレパートリーを持つほか、様々なジャンルとのコラボレーションも積極的に行っている。
ピアニスト 清塚信也氏の出演が決定
ナビゲーター&ゲストピアニストとして出演する清塚信也氏はガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」を演奏しま す。
ニューヨークの町並みや地下鉄のエネルギッシュな光景を鮮やかに描き出したアニメーションとシンクロする必見・ 必聴の作品です。
清塚信也氏からのコメント
ファンタジアは、間違いなく世界中のアーティストに影響を与えた作品でし ょう。
「こうでなければいけない」となりがちな、クラシックへの考えを和 らげ、楽曲から自由に連想するファンタジーの世界を、一気に広げてくれま した。
この作品がある時代に生まれたことの幸運に感謝しております。
そして、ピアニストとしても重要な作品である、ガーシュウィンの「ラプソディ ・イン・ブルー」などの作品を演奏させて頂くことを嬉しく、誇りに思います!
清塚信也氏プロフィール
5歳よりクラシックピアノの英才教育を受ける。
中村紘子、加藤伸佳、セル ゲイ・ドレンスキーに師事。
桐朋女子高等学校音楽科(共学)を首席で卒業 、国内外のコンクールで数々の賞を受賞。
人気ドラマ「のだめカンタービレ」他作品で吹き替え演奏を担当後、2013年 には映画『さよならドビュッシー』で岬洋介役として俳優デビュー。
2015年TBS系 金曜ドラマ『コウノドリ』(主演:綾野剛)では、ピアノテーマおよ び監修を手掛ける。
2019年8月16日には邦人男性クラシック・ピアニストと しては史上初となる日本武道館での単独公演を開催。
近年では、TVバラエテ ィ番組やラジオ番組へ出演するなど、マルチピアニストとして活躍。
ディズニーの歴史的名作『ファンタジア』を迫力の生演奏と美しい映像で体感するコンサート。
東京、神奈川、大阪にて開催される『ディズニー・ファンタジア・コンサート2021』の紹介でした☆
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