記事ポイント
- 河出文庫『副音声 まだ見ぬ君へ』は、ひとつの視界を通して育まれる愛の物語です。
- 大林利江子のデビュー小説に加筆・修正を施して文庫化。
- 松村北斗主演、堀田真由共演の映画では、原作者が自ら脚本を手がけます。
大林利江子の小説『副音声 まだ見ぬ君へ』が、河出文庫から刊行されます。
目の見えない依頼人の「副音声」として働く陽介と、函館に暮らす望海が、ひとつの視界を通して互いの世界を彩っていく物語です。
原作者自身が脚本を手がけ、松村北斗が単独主演、堀田真由が共演する映画『まだ見ぬ君へ』の全国公開も決定しています。
河出文庫『副音声 まだ見ぬ君へ』

- 発売日:2026年11月9日
- 定価:968円(本体880円)
- 著者:大林利江子
- 仕様:文庫版/並製/336ページ
- ISBN:978-4-309-42296-1
- 電子書籍:同時発売予定
『副音声 まだ見ぬ君へ』は、目の見えない依頼人の視界を共有し、目の前の光景を声で伝える架空の仕事「副音声」を軸にした小説です。
2022年刊行の大林利江子のデビュー小説『副音声』に加筆・修正を施し、改題して文庫化しています。
映画化を知らせる帯には、陽介役の松村北斗と望海役の堀田真由の横顔が配されています。
司法試験に落ち続け、引きこもり状態にある主人公・陽介は、ある日「副音声」にスカウトされます。
感情を交えず機械的に光景を伝えるはずの仕事ですが、函館に暮らす依頼人・望海の視界に寄り添ううちに、陽介は少しずつそのルールを越えていきます。
光を失った彼女と、未来が見えない彼が、お互いの世界を彩り合っていく静かな愛が描かれます。

カバーは、人物のシルエットに坂道や街並みを重ね、桜の枝と舞う花びらを描いた意匠です。
カバーデザインは阿部ともみ(ESSSand)、カバーイラストはふすいが担当しています。
著者の大林利江子(おおばやし・りえこ)は、第2回「TBS連ドラ・シナリオ大賞」グランプリ受賞を機に脚本家デビューし、テレビやネットフリックスなどのドラマ脚本を手がけています。
『副音声』は、第23回「函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞」グランプリ受賞作を、著者自身が小説化した作品です。
まだ見ぬ君へ

- 全国公開日:2027年4月2日(金)
- 主演:松村北斗(SixTONES)/陽介役 ※単独主演
- 出演:堀田真由(望海役)ほか
- 監督:山岸聖太
- 原作・脚本:大林利江子/原作『副音声 まだ見ぬ君へ』(河出文庫)
- 製作:「まだ見ぬ君へ」製作委員会
- 製作幹事:松竹、テレビ朝日
- 制作プロダクション:ザフール
- 配給:松竹
映画『まだ見ぬ君へ』は、小説『副音声 まだ見ぬ君へ』を原作に、大林利江子自身が脚本を手がけるラブストーリーです。
映画では、東京にいる陽介と函館に暮らす望海が、声と視界だけでつながり、顔も名前も知らないまま互いを想うようになる関係が描かれます。
MV、CM、ドラマなどを手がける映像作家・山岸聖太が監督を務め、松村北斗が陽介、堀田真由が望海を演じます。
キャスト・制作陣のコメント
松村北斗(陽介役)のコメントです。
「お話をいただいて、まず「副音声」という馴染みのある言葉でありながら、どのような内容なのか掴めない原作タイトルが非常に印象的でした。原作を拝読して、架空の物語でありながら「世界のどこかで本当にあったのではないか」と思えるほど、リアリティがあり、登場人物たちが懸命に生きる温かい世界観そのものに強く惹かれました。声と視界だけで繋がるふたりの微妙なすれ違いや、もどかしい距離感は、深く心を動かされると思います。」
「物語の結末を迎えたあとも、ふたりの未来や周りの人たちをずっと応援したくなるような作品になっていますので、ぜひ観ていただけたら嬉しいです。」
堀田真由(望海役)のコメントです。
「初めて脚本を読ませていただいたとき、一筋縄ではいかない人と人との繋がりや、その中に宿る温もりを描いた優しい物語に心を打たれました。」
「これまでラブストーリーにはどこか気恥ずかしさを感じていましたが、この物語にはそんな気持ちを越えて飛び込んでみたいと思わせてくれる力がありました。」
「望海と向き合う日々の中で、目には見えないものを感じ、信じることの豊かさに触れながら、一つひとつのシーンを大切に紡ぎました。生きていれば、前を向くことさえ難しい日がどうしてもあると思います。そんなとき、誰かの何気ない言葉や優しさに救われることがあります。映画にも、そんな力があると信じています。」
「この作品が、観てくださる方の心に寄り添い、明日を生きる小さな力となれば幸いです。」
大林利江子(原作・脚本)のコメントです。
「うまくいかないとき、自分で自分の世界に呪いをかけてしまうことがあります。」
「それでも誰かとつながることで、世界にもう一度色が差していく。そんな思いを込めた作品です。」
「すばらしいスタッフ、キャストの皆様のお力によって、この作品が映画化されることを大変嬉しく思い、心より感謝しております。物語を書いたのは随分前ですが、AIが大きく進歩した今だからこそ、伝わるものもあるように思います。函館の風景の中を歩くように、映画の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです。」
山岸聖太(監督)のコメントです。
「監督を務めました山岸聖太です。」
「ネットに触れれば見たくないものまで見えてしまい、どんなことも可視化されてしまう昨今です。だからこそ、視えないことが心を惹きつける。視えないから、より想う。そこから勇気を出して踏み出す一歩がお互いを高め合う。この二人の物語は、今の時代だからこそ描く意味があるのかもしれません。函館の儚い空気と共に、陽介と望海の行末を見守って頂けたら幸いです。そして、この作品で描かれる「副音声制度」が現実になることを心から願っています。」
貴島彩理(企画プロデュース)のコメントです。
「今作は、助けてと素直に言えない頑張り屋さんたちが、助けてと“誰かに頼る強さ”を見つける物語です。」
「現代人は力を抜くのがへたくそで、自分を追い詰めてしまいがちです。人生を失敗したと感じたり、泣きたいのに涙の流し方を忘れてしまう人もいるはず。」
「でも深呼吸をして周りを見渡せば、味方でいてくれる誰かの存在に気付けるかもしれません。」
「肩の力を抜いて眺めたその場所は、意外にも愛に溢れているのではないでしょうか。」
「この映画が、まだ見ぬ“自分の素敵さ”に、気づくきっかけになれば嬉しいです。」
声と視界だけで結ばれたふたりの距離が、少しずつ変わっていく『副音声 まだ見ぬ君へ』。
映画公開に先がけて原作を読むことで、陽介と望海が互いの世界に色を添えていく過程を、言葉を通してじっくり楽しめます。
©2027「まだ見ぬ君へ」製作委員会








