記事ポイント
- 7年ぶり3回目の夜の野外アート展
- 福岡城跡の石垣や森が作品空間に
- 風や人の動きで変化する全10作品と缶バッジ
『チームラボ 福岡城跡 光ノ祭 2026-2027』は、福岡・舞鶴公園の国史跡、福岡城跡で2026年10月30日(金)から2027年1月11日(月・祝)まで開催される夜の野外アート展です。
チームラボによる7年ぶり3回目の開催で、美しい石垣のある城跡の中心部が、自然や人々の存在によって変化するアート空間になります。
石垣に映る映像や光る石段、巨木、風の作品など10の作品に加え、描いた絵を缶バッジにできるスケッチファクトリーも楽しめます。
チームラボ 福岡城跡 光ノ祭 2026-2027

- 会期:2026年10月30日(金)から2027年1月11日(月・祝)まで
- 会場:舞鶴公園 福岡城跡(福岡県福岡市中央区城内)
- 開催時間:2026年11月2日(月)から11月6日(金)は18:30から22:00、2026年11月7日(土)から12月31日(木)は18:15から22:00、2027年1月1日(金)から1月11日(月・祝)は18:30から22:00。最終入場は21:30
- 平日チケット:大人2,300円、中高生1,300円、小学生700円、未就学児無料(12月29日(火)から31日(木)を除く)
- 土日祝および12月29日(火)から31日(木)のチケット:大人2,500円、中高生1,500円、小学生900円、未就学児無料。事前日時指定予約制
- 予約・購入条件:平日は事前の日時指定は不要です。現地購入は大人が+200円、中高生・こどもが+100円です。前売券が売り切れた場合、現地での当日券の販売はありません
- チケット購入:ARTNE TICKET ONLINE、チケットぴあ(Pコード:平日有効券996-303、土日祝日時指定券662-414)
- 注意事項:作品を最適な環境で鑑賞するため、開場時間が前後する場合があります。天候等により一部作品の展示を中止する場合があります
- ハッシュタグ:#チームラボ福岡城跡
チームラボは、福岡・舞鶴公園の国史跡、福岡城跡で、7年ぶり3回目となる夜の野外アート展『チームラボ 福岡城跡 光ノ祭 2026-2027』を開催します。
美しい石垣のある城跡の中心部が、自然や人々の存在によって変化するアート空間に変わります。
長い時間をもつ福岡城跡では、風や雨、その場にいる人々のふるまいによって作品が変わり、作品と人々と自然、自分と他者、現在と過去が境界なく連続していきます。
生生流転柱
- 英題:Pillars of Constant Flux
- 制作年:2026年から。シリーズ『Pillars that Dance with the Wind』は2023年から
《生生流転柱》は、入口と出口が同じ大きさで、空気が内部を絶え間なく流れ抜けることで立ち続ける作品です。
流れが止まれば、物質は残っても作品としての存在は消えます。
風や雨、湿度など環境の影響を強く受けて動きや高さを大きく変え、しなやかでやわらかく、そして脆い姿を見せます。
彫刻を固定された物体から、流れによって構造が生まれ続ける存在へと拡張する試みで、作家が形をつくるのではなく、存在が生まれる環境をつくります。
自立しつつも呼応する生命

- 英題:Autonomous Resonating Life
- 制作年:2017年から
《自立しつつも呼応する生命》のOvoidは、人や野生動物に押されたり、強い雨や風で倒れたりすると、光を強く輝かせ、音色を響かせながら自ら立ち上がります。
周辺のOvoidが次々に呼応して光と音色を連続させ、その響きは周辺の《呼応する木々》にも伝わります。
人々のふるまいや環境、周辺作品によって作品空間が変わり、人々と環境も作品の一部になっていきます。
呼応する木々

- 英題:Resonating Trees
- 制作年:2014年から
《呼応する木々》は、木々が《自立しつつも呼応する生命》の光に呼応して光り、音色を響かせる作品です。
木々の奥から光が押し寄せてくれば、その向こうに人がいることを意味し、同じ空間にいる他の人々や環境を普段より意識できます。
本作はDigitized Natureの作品で、自然を破壊することなく、自然が自然のままアートになる試みです。
センシング、ネットワーク、光や音といった非物質的なマテリアルが重なることで、木々は木々のまま互いに呼応し、群体として一つの連続した場を形成します。
身体、他者、野生動物、環境、木々、周辺作品が同じ応答場につながり、人々は木々の呼応の中に入って、光と音の連続性を通して他者や野生動物、環境の存在を感じられます。
Walk, Walk, Walk – 福岡城跡

- 英題:Walk, Walk, Walk – Fukuoka Castle Ruins
- 制作年:2021年から
《Walk, Walk, Walk – 福岡城跡》では、福岡城跡の石垣を、匿名で多様な肖像群が歩き続けます。
禅の言葉「歩歩是道場(ほほこれどうじょう)」のように、登場人物は出来事に対峙しながら終わりなく歩き続け、鑑賞者もその後を追って共に対峙します。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続け、記録映像の再生ではありません。
以前の状態が複製されることなく永遠に変化し、今この瞬間の絵は二度と見られません。
古えの石垣の円相

- 英題:Enso on Ancient Stone Wall
- 制作年:2023年から
《古えの石垣の円相》は、福岡城跡の石垣の中で最も古い技法「野面積み」(自然石をそのまま積み上げる方法)が用いられた天守台の石垣に、「円相」を書き続ける作品です。
光で描かれる書の黒は光がないことを意味し、数百年の風化が生んだ石垣の影と区別がつかず、一体となって円相を書き続けます。
円相は石垣の物質的な境界面を曖昧にし、新たな時空を生みます。
禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を、空書で一筆で描いており、立体的な一筆が回転することで円に見える瞬間が生まれます。
「空書」はチームラボが設立以来取り組む、空間に書く書で、墨跡の深さや速さ、力の強さを新たな解釈で立体的に再構築しています。
円相は悟りや真理、宇宙全体、平等性を象徴するとされ、見る人の心を映す円として解釈は鑑賞者に任されています。
お絵かき黒田官兵衛

- 英題:Sketch Kuroda Kanbei
- 制作年:2019年から
《お絵かき黒田官兵衛》は、みんなが描いた黒田官兵衛たちが歩き回ったり踊ったりする参加型の作品です。
紙に黒田官兵衛にゆかりのある歴史上の人物を自由に描くと、描いた人物が歩き出します。
歴史上の人物に近づくと、喋りはじめます。
巨樹の今の中で連続する生と死

- 英題:Continuous Life and Death at the Now of an Ancient Tree
- 制作年:2026年。シリーズ『Ever Blossoming Life Tree – Giant Taro Cedar』は2021年から
《巨樹の今の中で連続する生と死》は、城跡の森に立つ巨木を舞台に、花々が誕生と死滅を繰り返す連続する生命の時間を見せる作品です。
巨木は大地に根を張り、長い歳月をかけて今の姿を形作ってきました。
その圧倒的な姿形や質感には膨大な時間が内在しており、チームラボはこの存在を「Time-Sculpted Existence」と名付けています。
花々の生命の時間は、今を生きる人々の存在によって変容していきます。
森に入り込んでさまようと、積み重なった時間と連続する生命の時間が重なり合い、長い時間の境界のない連続性の上に自分がいることを身体ごと実感できます。
風の空書

- 英題:Spatial Calligraphy of Wind
- 制作年:2024年
- 出現条件:晴れた夜、風が吹く時
《風の空書》は、晴れた夜に風が吹くと空に出現し、風が止むと消えていく作品です。
空気を閉じ込めて浮かぶのではなく、入口と出口が同じ大きさで風が内部を絶え間なく流れ抜け、その流れが空に舞う線の構造を生んで存在を維持します。
渦潮や生命が、外から内、内から外へ流れ続けることで秩序を保つように、作品はそれ自体で構造を持たず、構造は流れの中に生まれます。
作品を空に立ち上げるのは自然の風で、いつ吹くか、どれほど強く吹くかは人間にはコントロールできません。
風が吹くとき空に線が描かれ、止むとき線は消え、空に描かれる線の姿は風そのものの姿です。
本作は、彫刻を固定された物体から、自然の風という開かれた環境の中で構造が生まれ続ける存在へと拡張する試みです。
忘却の石段 – 石城小天守台跡

- 英題:Stone Steps of Oblivion – Fukuoka Castle Ruins
- 制作年:2017年
《忘却の石段 – 石城小天守台跡》は、1607年に築かれた福岡城(別名は石城)の小天守閣の石段が光り輝く作品です。
石段の光はそれぞれ自律し、ゆっくり呼吸するかのように明滅します。
人が近づくと、光は強く輝いて音色を響かせます。
物質化された時間

- 英題:The Materialization of Time
- 制作年:2026年
《物質化された時間》は、老木の幹に広がる地衣類「ウメノキゴケ」が紫外線で放つ色鮮やかな輝きを、暗闇の中に浮かび上がらせる作品です。
ウメノキゴケは、菌類と藻類が共生する究極の「開いた系」の生命体で、太陽と雨のみで生き、水がなければ休眠し、宇宙空間ですら生き抜きます。
太陽と雨がある環境では永遠に近い寿命を保つ一方、排気ガスなど空気が少しでも汚れるとすぐ死に絶えます。
一年にわずか1mmから5mmという遅さで成長し、現代では「取り除き方」しか調べても出てこない存在ですが、江戸時代の人々は独特の風合いを「古色(こしょく)」や「時代がついている」と呼び、最高級の美徳としました。
狩野永徳、円山応挙、伊藤若冲ら巨匠たちは、老木の幹に無数の「青緑色の点」を描き込み、それは樹木が千年の時を生きている証で、絵画の格を決める記号でした。
一部のウメノキゴケは紫外線で黄色や青色の光を放ちますが、日中は他の光が強く見られません。
長い歳月が森に描き続けた生命の軌跡が、「Time Painting」として浮かび上がります。
スケッチファクトリー

- 英題:Sketch Factory
- 制作年:2022年から
- 画像:合成画像
《スケッチファクトリー》では、自分が描いた絵がギフトになって持ち帰れます。
《お絵かき黒田官兵衛》で描いて生まれた歴史上の人物は、ここで缶バッジになります。
よくある質問
Q. 土日祝は当日に行ってもチケットを買えますか?
A. 土日祝および2026年12月29日(火)から31日(木)は事前日時指定予約制です。
前売券が売り切れた場合、現地での当日券の販売はありません。
Q. チケットはどこで買えますか?
A. ARTNE TICKET ONLINEとチケットぴあで購入できます。
チケットぴあのPコードは、平日有効券が996-303、土日祝日時指定券が662-414です。
Q. 天候で展示が変わることはありますか?
A. 天候等の状況により、一部作品の展示を中止する場合があります。
また、作品を最適な環境で鑑賞するため、開場時間が前後する場合があります。
『チームラボ 福岡城跡 光ノ祭 2026-2027』は、九州一の巨城の石垣や森を舞台に、風や人のふるまいで変わる作品を夜に巡れる展覧会です。
2027年1月11日(月・祝)まで、最終入場21:30で開催され、描いた絵が缶バッジになるスケッチファクトリーも楽しめます。
© teamLab








