8年ぶりの長編小説、著者初の自装で届く夢と戦争の物語!河出書房新社 朝吹真理子『ゆめ』

朝吹真理子『ゆめ』表紙と著者肖像

記事ポイント

  • 著者8年ぶりの長編小説
  • 著者自身が初めて装丁を担当
  • 姉弟の夢が太平洋戦争下の大磯へつながる

 

河出書房新社から、朝吹真理子さんの長編小説『ゆめ』が2026年11月4日(水)に発売されます。

姉弟が交換してきた夢が太平洋戦争下の大磯へつながる、著者8年ぶりの長編です。

著者が初めて手がけた装丁も見どころで、刊行を記念したサイン会も開かれます。

 

目次

河出書房新社 朝吹真理子『ゆめ』

 

朝吹真理子『ゆめ』表紙と著者肖像

 

  • 書名:ゆめ
  • 著者・装丁:朝吹真理子(装丁も著者)
  • 仕様:46変形判/上製/320ページ
  • 発売日:2026年11月4日(水)
  • 税込定価:2,970円(本体価格2,700円)
  • ISBN:978-4-309-03290-0
  • 電子書籍:同日に発売予定。詳細は各電子書籍ストアで案内
  • トークイベント:朝吹真理子×村田沙耶香/2026年11月7日(土)18:00〜19:30(開場17:40)/青山ブックセンター本店(東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア B2F)/満員のため募集終了
  • サイン会:2026年11月27日(金)19時開始/紀伊國屋書店新宿本店 2階 BOOK SALON(東京都新宿区新宿3-17-7)

 

株式会社河出書房新社は、東京都新宿区に拠点を置く出版社で、代表取締役は小野寺優さんです。朝吹真理子さんは1984年東京都生まれの作家で、2009年に「流跡」でデビューし、2010年に同作で第20回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を最年少受賞しました。2011年には「きことわ」で第144回芥川龍之介賞を受賞しています。著書に『TIMELESS』『閉じた目』、エッセイ集『抽斗のなかの海』『だいちょうことばめぐり』『信号旗K』などがあります。

河出書房新社が、朝吹真理子さんの長編小説『ゆめ』を2026年11月4日(水)に発売します。

著者自身のファミリー・ヒストリーを初めて創作の足がかりにし、戦争、愛、暴力、トラウマ、そして赦しへと踏み込む一作です。

物語の中心は、子供の頃からおたがいに見た夢を交換してきた姉の麦と弟の太郎です。

眠りのなかで同じ海辺を歩き、夢のなかで何度も出会ってきた二人は、大人になり、麦は東京の出版社で働き、太郎は弘前の病院で医師として暮らしています。

離れて暮らしても続く二人の夢は、やがて太平洋戦争下の大磯へとつながります。

そこに現れるのが、音楽学校を出ながら戦争の時代に閉じ込められた令嬢・あやめです。

現代の東京と弘前、戦時下の大磯と平塚が重なり合うなかで、麦、太郎、あやめの記憶と欲望はしだいにひとつの深い場所へ流れ込んでいきます。

麦が、あやめが、そして太郎が見ているのは、誰の、何の夢なのか――という問いが物語を貫きます。

 

朝吹真理子『ゆめ』告知ビジュアル

 

古来あらゆる創作の源泉となってきた「夢」を通し、本作は目覚めとともに消えてしまう夢から、現実と非現実、生と死、記憶と身体の境界へ踏み込みます。

夢とうつつ、過去と現在、個人と歴史が交錯し、人類が繰りかえしてきた厄災が、たった一人の男の子の夢へと流れ込んでいきます。

その先に浮かびあがるのは人間の悲惨さと、果てにある思いがけない滑稽さで、これまでの朝吹作品のイメージをくつがえす力強い筆致の壮大な形而上学小説です。

 

朝吹真理子『ゆめ』表紙

 

装丁は朝吹真理子さんが初めて手がけ、故・大江健三郎氏の直筆原稿の一部をコラージュし、画家の佐藤允さん、ファッションデザイナーの堀内太郎さんらの協力で仕上げました。

 

朝吹真理子『ゆめ』帯付き書影

 

村田沙耶香さんは推薦文で「なにかの破裂を感じた。小説という概念に知らず感じていた膜なのか、自分の精神が入った袋の皮なのか、とにかく、なにかが、決定的にばしゃりと破れた。」と綴っています。

推薦文は「たぶん、この小説はいつか人を殺すと思う。この小説に殺されることを、ぼうっと夢見ている。『ころす』という言葉も破裂して、この小説が破いた膜の外に立っている。」と続きます。

 

トークイベント登壇者の肖像

 

刊行を記念して、朝吹真理子さんと村田沙耶香さんのトークイベントが2026年11月7日(土)18:00〜19:30(開場17:40)に開かれます。

会場は青山ブックセンター本店(東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア B2F)で、満員のため募集は終了しています。

 

『ゆめ』刊行記念サイン会の告知

 

朝吹真理子さんのサイン会は、2026年11月27日(金)19時から紀伊國屋書店新宿本店 2階 BOOK SALON(東京都新宿区新宿3-17-7)で開催されます。

 

朝吹真理子の肖像

 

電子書籍も同日に発売予定で、詳細は各電子書籍ストアで案内されます。

 

『ゆめ』は、姉弟の夢が戦時下の記憶へつながる壮大な長編で、著者初の自装も本のたたずまいとして楽しめます。

2026年11月4日(水)の発売で、税込定価は2,970円、電子書籍も同日に発売予定です。

 

撮影:志賀理江子

撮影:藤岡雅樹

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