記事ポイント
- 医師の94%がインフルエンザ、87%が新型コロナを今秋冬の注意感染症に選出
- 医師の93%が「たんぱく質は免疫の土台」と回答も生活者の認知は27.3%にとどまる
- 毎日継続しやすい食品は生活者・医師ともに「ヨーグルト」「卵」が上位
株式会社日本能率協会総合研究所が、全国の生活者1,000名と医師100名を対象に感染症予防・体調管理に関するアンケート調査を実施しました。
医師が今後注意すべきと考える感染症や、たんぱく質と免疫維持に関する意識の違いなどが明らかになっています。
日本能率協会総合研究所「感染症予防・体調管理に関する生活者・医師アンケート調査」

- 生活者調査対象:全国の20~69歳の男女1,000名
- 医師調査対象:直近1年で感染症患者を診療した医師100名
インフルエンザの流行が早期に始まり、一人ひとりの感染症予防が重要な時期を迎えています。こうした中、株式会社日本能率協会総合研究所は、全国の20~69歳の男女1,000名と、感染症患者を診療する医師100名を対象にアンケート調査を実施しました。感染症予防や体調管理の実態、栄養に関する意識について調べています。
医師が2026年10月以降に特に注意すべきと考える感染症として、インフルエンザ(94%)、新型コロナウイルス感染症(87%)が上位に挙がりました。また、感染症予防や体調管理における栄養について、医師と生活者それぞれの回答から特徴が見られました。
2026年10月以降に特に気を付けた方が良いと医師が考える感染症は、「インフルエンザ」が94.0%と最も高く、次いで「新型コロナウイルス感染症」が87.0%、「感染性胃腸炎」と「肺炎球菌感染症」がともに53.0%、「帯状疱疹」が45.0%と続いています。

昨年の秋~冬シーズンに、感染症予防対策を「実施していた(計)」と回答した割合は55.9%。性年代別にみると、男性は60-70代が特に高く63.4%、女性は年代が高くなるほど高くなる傾向があり、60-70代は75.5%でした。

感染症や風邪と思われる症状を経験した人は、全体では「あった」が24.8%。年代が上がるほど減少する傾向が見られ、予防対策を「実施していた計」の人でも32.0%が症状を経験していました。

感染症予防対策として実施した対策は、「マスクをする」が61.2%と最も高く、次いで「うがい・手洗いをする」60.3%。以下、「十分な睡眠をとる」37.1%、「人混みを避ける」33.5%、「栄養バランスのよい食事をとる」30.3%と続いています。

生活者が普段から習慣的に摂っているものは、「乳酸菌」が31.5%と最も高く、次いで「ビタミンC」28.9%、「たんぱく質」27.1%、「食物繊維」23.3%と続いています。

一方、医師が普段から摂るとよいと考えるものは、「たんぱく質」が64.0%と最も高く、次いで「ビタミンC」46.0%、「乳酸菌」45.0%と続き、生活者との違いがみられました。

「たんぱく質は免疫を支える栄養の土台の一つ」という考えについて、「そう考える(計)」と回答した医師は93.0%にのぼりました。

たんぱく質不足が感染症の罹患や重症化に影響すると考えるかについては、「そう考える(計)」の医師が86.0%となりました。

一方、生活者で「たんぱく質と免疫維持の関係」について「よく知っていた」「ある程度知っていた」と回答した人は27.3%にとどまり、医師との認識の違いがみられました。

生活者調査では、たんぱく質を十分に摂取できていると思う人ほど、健康状態の自己評価が高い傾向がみられ、「摂取できていると思う計」では健康状態の「良い(計)」が63.6%でした。

体調管理への満足度も同様に、たんぱく質を「摂取できていると思う計」の人では「満足(計)」が60.3%と高い傾向がみられました。

高齢者が感染症にかかった後の影響として医師が特に注意すべきと思うことは、「食欲低下や低栄養状態に陥ること」が73.0%と最も高く、「活動量や身体機能が低下すること」68.0%、「フレイル・サルコペニアが進行し、要介護状態につながること」「死亡リスクが高まること」がともに66.0%と続いています。

感染症予防の重要性に関連して医師が生活者に知っておいてほしいことは、「ワクチン接種による発症・重症化予防の重要性」が73.0%と最も高く、「感染症による重症化リスク」62.0%、「高齢者では要介護状態やフレイルにつながる可能性」61.0%と続いています。

生活者が感染予防や体調管理のために毎日継続しやすいと考える食品は、「ヨーグルト」が45.6%と最も高く、次いで「卵」40.6%、「納豆」37.1%、「豆腐・豆乳」35.4%、「牛乳」32.8%と続きます。女性60-70代ではこの上位5項目がいずれも5割を超えました。

医師調査でも「ヨーグルト」が55.0%で1位、「卵」が48.0%で2位となり、生活者・医師ともに同じ結果でした。








