記事ポイント
- 高校生の間で「いいね!パジャマパーティー!」の音源が広がっています。
- 長田麻衣氏が、学校や友人グループから広がる背景を分析します。
- 幼少期の作品が、同世代の“共通言語”として再注目されています。
『ちいさなプリンセス ソフィア』は、2013年にディズニー・チャンネルで放送がスタートしたアニメーションです。
いま、第2話「おしろのパジャマパーティー」のフレーズと音源が、高校生の間でTikTokなどSNSを通じて広がっています。
SHIBUYA109 lab.所長の長田麻衣氏へのインタビューを通じて、身近なコミュニティから広がるこの現象の背景を読み解きます。
学校や友人グループで生まれるトレンドや、幼少期の作品が同世代の“共通言語”として再注目される理由が見えてきます。
ディズニー『ちいさなプリンセス ソフィア』

- 放送開始:2013年(ディズニー・チャンネル)
- 視聴:ディズニープラス、YouTubeチャンネル
「いいね!パジャマパーティー!」は、『ちいさなプリンセス ソフィア』第2話「おしろのパジャマパーティー」に登場するフレーズです。
本作は、2013年にディズニー・チャンネルで放送がスタートしたディズニーアニメーションです。
主人公は、ごく普通の女の子からプリンセスになったソフィアです。
お城での暮らしや新しい家族、友達との関わりを通じて成長していきます。
現在は、ディズニープラスやYouTubeチャンネルでも視聴できます。
いま高校生の間で、フレーズや作中の音源が盛り上がりをみせています。
TikTokなどでは、友人同士で踊る動画や、日常の動画に音源を重ねた投稿が拡散されています。
長田麻衣氏(SHIBUYA109 lab.所長)

- 所属:SHIBUYA109エンタテイメント SHIBUYA109 lab.所長
長田麻衣氏は、総合マーケティング会社で商品開発やブランディングに携わりました。
化粧品・食品・玩具メーカーに対し、ターゲット設定のための調査やPRを支援してきました。
2017年にSHIBUYA109エンタテイメントへ入社しました。
SHIBUYA109マーケティング担当として、マーケティング部を立ち上げました。
2018年5月には、若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」を設立しました。
現在は、毎月200人のaround20(15歳~24歳の男女)と接しています。
長田氏によると、今回の動きは身近なコミュニティで楽しまれているトレンドです。
学校や友人グループの中で、熱量の高い盛り上がりが生まれているといいます。
長田氏は、今回の現象の広がり方について次のように指摘しています。
学校、学年、クラスごとに小さなトレンドが生まれ、それが長く続くことがあります
音源の強さとパジャマパーティーの再現しやすさ
長田氏は、音源としての強さについて次のように話します。
トレンドは音楽とセットで生まれていく傾向があります
長田氏は、短くキャッチーで使いやすく、中毒性のある独特のリズムが耳に残る音源であることを、広がりの大きな要因として挙げています。
友人同士でテーマを決め、おそろいの服や小物を用意します。
さらに、写真や動画に残したくなる場面を自分たちで作ります。
こうした“日常をイベント化する”感覚は、今の学生ならではのSNSの楽しみ方と結びついています。
長田氏は、パジャマパーティーというシチュエーションの魅力について次のように分析します。
パジャマ、プリンセス、ダンスといった要素がそろっているので、自分たちでも再現して楽しみやすい
修学旅行や旅行、自宅など、さまざまな場面で再現しやすいのも特徴です。
作品を見るだけでなく、踊りやパジャマパーティーの雰囲気だけを取り入れられます。
こうしたアレンジの余地も、SNSで広がりやすい理由のひとつです。
幼少期作品が同世代の“共通言語”になる理由
もうひとつの特徴は、今の高校生にとって「子どもの頃に見ていた作品」であることです。
その作品が『ちいさなプリンセス ソフィア』です。
長田氏は、現在のZ世代を取り巻くメディア環境について次のように指摘します。
テレビもYouTubeもコンテンツが細分化していて、同じクラスの中でも全員が同じものを見ているわけではありません。
推し活も、それぞれの界隈で楽しむものになっている。
意外と、学校の中でみんなが話せる共通の話題に困っているという声もあります
同じ時間に同じテレビ番組を見て、翌日に話題にする共通体験は少なくなっています。
その一方で、幼少期に多くの同世代が触れた作品があります。
長田氏は、そうした作品が時間を経て再び“共通言語”として機能することがあると指摘します。
『ちいさなプリンセス ソフィア』も、そのひとつです。
長田氏は次のように話しています。
昔、自分たちの世代が見ていたコンテンツが、共通言語としてもう一度掘り起こされるというのはすごく自然なことだと思います
長田氏は、今回の現象が会話や動画撮影の入口になっていると指摘しています。
高校生の間で、共通言語として機能している可能性があります。
子どもの頃に親しんだ作品が、成長後の友人関係の中で再び意味を持ち始めています。
安心して戻れる場所としての幼少期体験
Z世代の間では近年、Y2Kや平成レトロなど過去のカルチャーを今の感覚で楽しむ動きが続いています。
長田氏によると、『ちいさなプリンセス ソフィア』のような幼少期コンテンツには少し異なる意味合いがあります。
Y2Kや平成レトロは、少し上の世代のカルチャーを取り入れる感覚に近いといいます。
一方、『ちいさなプリンセス ソフィア』は、今の高校生や大学生自身が幼い頃に触れた作品です。
SNSのトレンドが目まぐるしく変わる中で、幼少期の体験は「昔の自分たちに戻れるような安心できる場所」になっているのではないかと長田氏は分析します。
最新の流行を追い続けることに疲れたとき、子どもの頃の作品が思い起こされます。
そこには懐かしさだけでなく、安心感や同世代と共有できる楽しさがあります。
長田氏は、今回の現象がその世代だけで共感できる“界隈”になっている点にも注目します。
同世代の思い出を少しアレンジして楽しめることが、安心感のあるコミュニティにつながっていると分析しています。
『ちいさなプリンセス ソフィア おうこくのまほう』
- 放送:ディズニージュニアにて7月25日(土)から放送開始
- 配信:ディズニープラスにて8月26日(水)から配信開始
- 視聴:「ディズニージュニア公式YouTubeチャンネル」でシーズン1を配信
ソフィアの物語は今も続いており、新シリーズ『ちいさなプリンセス ソフィア おうこくのまほう』では新たな冒険の舞台が描かれます。
エンチャンシアのプリンセス ソフィアは、ネトルさんが開校したチャームズウェル王国まほう学校に入学します。
そこで、ミズークのプリンセス レイラや、マラリンダのプリンセス カミラと友達になります。
グルームシャイアの王子ゼインや、パピーコーンのペッパーも仲間です。
新しい友達とともに、まほうや薬について学びます。
新シリーズでは、これから作品に出会う子どもたちにも、ソフィアの新たな物語が届けられます。



今回の動きでは、10年以上前に放送された一場面が、高校生の会話やSNS上のコミュニケーションのきっかけになっています。
幼少期の作品が、成長後に同世代の“共通言語”として再び楽しまれている現象として紹介されました。
ソフィアの物語は、新シリーズ『ちいさなプリンセス ソフィア おうこくのまほう』にも続いています。
よくある質問
Q. 「いいね!パジャマパーティー!」はどの作品に登場しますか?
A. 『ちいさなプリンセス ソフィア』第2話「おしろのパジャマパーティー」に登場するフレーズです。
Q. 高校生の間でどのように楽しまれていますか?
A. TikTokなどのSNSで、友人同士で踊ったり、日常の動画に作中の音源を重ねたりする投稿が拡散されています。
Q. 長田麻衣氏は流行の背景をどのように分析していますか?
A. 音源の使いやすさ、パジャマパーティーの再現しやすさ、幼少期に親しんだ作品が同世代の“共通言語”になることを背景として挙げています。
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