記事ポイント
- 「e-まちカルテ」は自治体の橋梁・道路点検をタブレットで支援するクラウドサービス
- 音声入力や検索・外部データ出力に対応し点検結果をクラウドで一元管理
- 2026年4月から福井県内の自治体で導入され都内4自治体でも試行
芝浦工業大学「e-まちカルテ」は、工学部の勝木太教授とデザイン工学部の橋田規子教授、天晴データネット、工藤が共同開発した、自治体の橋梁・道路点検を支援するクラウドサービスです。
プロトタイプの段階から自治体へ提案してニーズを確認しながら改良を重ねており、2026年9月1日に正式な提供を開始します。
大規模地震などの緊急点検と数年ごとの定期点検の双方に対応し、限られた人員でも橋梁と道路の点検を短時間で行える仕組みを提供します。
芝浦工業大学「e-まちカルテ」

- 提供開始日:2026年9月1日
- 開発:芝浦工業大学(勝木太教授・橋田規子教授)、天晴データネット、工藤
- 対象:自治体(地方公共団体)の橋梁・道路点検
- 対応端末:スマートフォン・タブレット
「e-まちカルテ」は、自治体職員が現地でタブレット端末から点検結果を入力し、クラウド上に蓄積・共有できる、橋梁と道路の点検支援サービスです。
音声入力にも対応しており、現場で直接記録できるため、事務所に戻ってからの転記作業も減らせます。
全国の道路橋約73万橋のうち、建設後50年以上を経過した橋梁の割合は2025年3月時点で約42%、2040年には約75%に達すると見込まれます。
2014年からは5年に1回の定期点検が義務づけられ、2巡目の点検で修繕等の措置が必要とされた橋梁のうち約9割を地方公共団体が管理し、その完了率は32%にとどまっています。
大規模地震などの緊急時には、限られた人員で多数の橋や道路の通行可否を短時間で判断することも求められます。
マスコットキャラクター「マチ・ミーアくん」

「e-まちカルテ」のロゴとマスコットキャラクター「マチ・ミーアくん」は、大学院理工学研究科修士課程機械工学専攻1年の大貫智也さん(エモーショナルデザイン研究室、指導教員は橋田規子教授)がデザインしました。
本サービスは、コンクリート構造物の維持管理を研究する勝木太教授の指導のもと2024年2月にコンクリート構造研究室の学生(当時)が開発した「橋梁の緊急点検システム」を起点としています。
社会実装に向けて勝木教授が工藤へ企業との連携を相談し、工藤を通じて天晴データネットと連携したことで、2025年からの共同研究によりWebで管理できる水準へブラッシュアップされました。
自治体での活用と導入状況

- 点検結果の入力(音声入力に対応)
- 点検履歴の一覧からのフィルタリング・文字列検索
- 点検結果の外部データ出力
- 橋梁・道路の状態をマップ上で一括確認
都内4つの自治体ではタブレット端末による試行も実施しています。
今後はアジャイル方式で機能追加を続けながら他の自治体への展開を進め、導入自治体へのアンケートによる効果検証もあわせて実施し、点検業務のデジタル化が自治体のDXにどのように寄与したかを明らかにしていきます。
自治体職員は、現場のタブレットから点検結果をそのまま記録し、事務所に戻ってからの転記作業を減らせます。
点検履歴はクラウド上でいつでも検索・出力でき、報告や集計といった日常業務にそのまま役立てられます。
災害時には限られた人員でも、橋梁や道路の通行可否を短時間で確認するための判断材料として活用できます。
芝浦工業大学「e-まちカルテ」の紹介でした。
よくある質問
「e-まちカルテ」はいつから提供されますか?
「e-まちカルテ」は2026年9月1日に正式提供が開始されます。
プロトタイプの段階から自治体へ提案し、ニーズを確認しながら改良を続けてきました。
「e-まちカルテ」はどのような点検に対応していますか?
大規模地震などの緊急点検と、数年ごとに実施される定期点検の双方に対応しており、スマートフォンやタブレットから点検結果を作成・蓄積・共有できます。
「e-まちカルテ」の点検結果はどのように活用できますか?
点検結果はクラウド上に蓄積され、一覧のフィルタリングや文字列検索で履歴を確認できるほか、外部データとして出力して報告や集計業務に活用できます。
「e-まちカルテ」はどの自治体で導入されていますか?
2026年4月から福井県内の自治体で導入されており、都内4つの自治体ではタブレット端末による試行も実施されています。








