記事ポイント
- Omen44が先行シングル第2弾「Land of Plenty」のMVを7月28日に公開
- MV冒頭のピーコックチェアは自由と尊厳を示す象徴として登場
- 着物とイスラムの伝統的なシャツ、ネクタイを重ねた装いで問いかけ
ニューヨークを拠点に活動するラッパーのOmen44が、先行シングル第2弾「Land of Plenty」のMVを2026年7月28日に公開します。
移民の視点からアメリカの現在を映し、本当の豊かさとは何かを問いかけた作品です。
Omen44「Land of Plenty」

- 楽曲:「Land of Plenty」(先行シングル第2弾)
- MV公開日:2026年7月28日
- アーティスト:Omen44(ニューヨーク拠点)
- 収録予定アルバム:「u.s.」(制作中)
- 視聴:YouTube
Omen44は人種のるつぼといわれるニューヨークで20年以上のキャリアを重ねてきたラッパーです。
制作中のアルバム「u.s.」は、混迷を極めるアメリカ情勢へ移民という独自の視点から切り込んだ作品になります。
「Land of Plenty」はそのアルバムから先んじて届く1曲で、文化的背景や実際の映像を織り交ぜながら、本当の豊かさとは何かを鋭く問いかけています。
冒頭に据えられたピーコックチェア

MVの冒頭で画面の中心に置かれるのは、大きな背もたれが特徴的な藤の椅子、正式名称「ピーコック(孔雀)チェア」です。
この椅子は黒人コミュニティの歴史において極めて重要な政治的・文化的意味を持っています。
1967年、黒人解放を目的とした政治組織「ブラックパンサー党」の創設者であるヒューイ・P・ニュートンがこの椅子に座った肖像写真が撮影されました。
その写真は党の神聖なシンボルとして扱われ、やがて椅子そのものが白人至上主義に対する自由や尊厳の象徴になりました。
現在でも多くの黒人家庭でこの椅子は大切に受け継がれ、記念撮影などにも用いられています。
ヒップホップもまたこうした黒人カルチャーの歴史と地続きにある表現形態で、先人たちの闘いへのリスペクトが、Omen44のメッセージに威厳を与えています。
着物とシャツ、ネクタイを重ねた装い
Omen44自身の装いも多層的なメッセージを内包しています。
自身のアイデンティティーをレペゼンする着物をまといながら、その下にイスラムの伝統的なシャツを着て、さらに西洋的なビジネスの象徴であるネクタイを重ねています。
長く伸びたネクタイは滑稽さを出すことで、常識という概念に踊らされている現代人の姿を重ね合わせています。
国境や人種、宗教も超えたメッセージを視覚化した作品です。
Omen44の歩み
Omen44は幼少期から11歳までをアメリカのテキサス州で過ごし、日本に帰国後、多感な時期にヒップホップと出会ってラップを始めました。
神戸を拠点に活動するなかでDJ KRUSHに影響を受け、トリップホップの聖地であるイギリスを訪れています。
ヒップホップのオリジネーターであるアメリカ黒人のカルチャーを追求するため、19歳で単身アメリカへ戻ってニューヨークへ渡りました。
黒人コミュニティーと真剣に向き合うためリリックは全て英語で統一し、彼らと深い関わりがある5パーセンターズの一員となっています。
地道な活動が認められ、Smif-n-Wessun、Sadat X、Craig G、Camp Loなどとの共作、Large Professor、Marley Marlからの楽曲提供と、世界的に知られるアーティスト達からも信頼を集めています。
日本語ラップシーンのレジェンドBuddha BrandファミリーやMEGA-G、元BAD HOPのYzerrともリンクし、日本人とローカルアーティストをつなぐイベントや能登半島地震の被災者への募金活動を通して、日本とニューヨークの双方のコミュニティーに貢献しています。
椅子と衣服という身近なモチーフから、移民として生きる視点で本当の豊かさを考え直せる楽曲です。
Omen44「Land of Plenty」の紹介でした。
よくある質問
Q.「Land of Plenty」のMVはどこで観られますか?
A. YouTubeで公開され、Omen44のリンクまとめページからも各種SNSとあわせてたどれます。
リンクまとめは https://linktr.ee/Omen44 で、楽曲やアーティストの発信をまとめて確認できます。
Q. この曲はどのアルバムに関わる楽曲ですか?
A. 現在制作中のアルバム「u.s.」に関わる先行シングル第2弾です。
アルバムは混迷を極めるアメリカ情勢を移民という独自の視点から切り込んだ作品になる予定で、「Land of Plenty」はその世界観を先に味わえる位置づけになります。
Q. リリックは何語で書かれていますか?
A. 全て英語で統一されています。
Omen44はヒップホップの現場である黒人コミュニティーと真剣に向き合うために英語で統一する方針を選び、ニューヨークで20年以上活動を続けてきました。







