記事ポイント
- ホテル・旅館で急増する「放置スーツケース」を修理・再生して次の利用者へ届ける循環型事業が2026年6月1日に始動
- 札幌市・札幌ホテル旅館協同組合・物流企業・再生事業者の4者が役割分担する「札幌モデル」を構築
- 宿泊施設の保管・処分コスト負担を軽減しながら、廃棄ゼロを目指す仕組みを紹介
訪日旅行需要の回復とともに、ホテルや旅館に置き去りにされるスーツケースが急増しています。
スーツケース再生・リユース事業「MY SUITCASE」を展開するカルチャーズジャパンが、札幌市・札幌ホテル旅館協同組合・シズナイロゴスと4者連携し、放置スーツケースを廃棄せずに修理・再生して再流通させる循環型事業「札幌モデル」を2026年6月1日より開始します。
宿泊施設が抱える処分コストの問題と環境負荷低減の両課題に、行政・宿泊業・物流・再生の各分野が一体となって取り組む先進事例です。
MY SUITCASE「札幌モデル」

- 開始日:2026年6月1日
- 連携機関:札幌市、札幌ホテル旅館協同組合、株式会社シズナイロゴス、株式会社カルチャーズジャパン(MY SUITCASE)
- 事業概要:ホテル・旅館に放置されたスーツケースの回収・修理・再生・再流通
「MY SUITCASE」は、まだ使えるスーツケースに修理・清掃・再生を施し、次の利用者へ届けるカルチャーズジャパンのリユース事業です。
今回の「札幌モデル」では、官民連携のハブとなる札幌市のもと、宿泊業界・物流・再生の4者が役割を分担することで、放置スーツケースを「廃棄物」ではなく「再び活用できる資源」として循環させる仕組みを構築しています。
宿泊施設には「忘れ物」として一定期間の保管義務があり、最終的な処分費用も施設側の自己負担となります。
保管スペースの圧迫と処分コストの増加という二重の課題が、訪日需要の急回復によってさらに深刻化しています。
本事業はこの現場課題に対し、廃棄を前提としない新たな出口として機能します。
事業参画の背景と課題
訪日旅行需要の急回復に伴い、帰国時などに不要となったスーツケースがホテルや旅館に置き去りにされるケースが急増しています。
これらは忘れ物として一定期間の保管が義務付けられているだけでなく、最終的には宿泊施設が自己負担で処分しなければならず、「保管スペースの圧迫」と「処分にかかる手間とコストの増加」が現場の大きな課題となっています。
持続可能な観光都市を目指す札幌市がハブとなり、民間企業と宿泊業界が連携することで、放置スーツケースを廃棄物から再活用できる資源として循環させる本事業が立ち上がっています。
カルチャーズジャパンはこれまで「MY SUITCASE」で培ってきた修理・再生事業のノウハウを活かし、再生されたスーツケースを次の利用者へ届ける役割を担っています。
4者それぞれの役割
「札幌モデル」では、行政・宿泊業界・物流・再生の4者がそれぞれ明確な役割を担い、一気通貫した循環の流れを形成しています。
札幌市は官民連携のハブとして、ホテル・物流・再生の各プレイヤーをつなぎ全体連携を推進します。
札幌ホテル旅館協同組合は、宿泊施設における放置スーツケースの課題共有と加盟施設との連携を担当します。
シズナイロゴスは、ホテルで発生した放置スーツケースの回収・配送を担います。
そしてカルチャーズジャパン(MY SUITCASE)が、回収されたスーツケースの修理・清掃・再生および再流通を行います。
MY SUITCASEの事業内容
「MY SUITCASE」は、廃棄を前提とせず、修理・清掃を施したうえで製品に新たな価値を与えて循環させるスーツケース再生・リユース事業です。
まだ使えるスーツケースを単なる中古品としてではなく、再び安心して使える状態に整えて次の利用者へつなぐことに事業の核心が置かれています。
今回の「札幌モデル」への参画により、ホテル・旅館という新たな回収ルートからスーツケースを受け取り、修理・清掃・再生のプロセスを経て市場へ再流通させる一連のフローが確立されます。「捨てずに循環させる」という選択肢を札幌から全国へ広げる取り組みとして位置づけられています。
放置スーツケースという都市の課題を資源循環の起点に変える「札幌モデル」は、宿泊施設の処分負担を軽減しながら、観光都市における環境負荷の低減にも寄与する仕組みです。
行政・宿泊・物流・再生という4つの分野が一体となって機能する本モデルは、訪日需要が続く日本各地での展開が期待されます。
MY SUITCASE「札幌モデル」の紹介でした。
よくある質問
Q. 「札幌モデル」に参加しているホテル・旅館はどこですか?
A. 札幌ホテル旅館協同組合の加盟施設が対象となります。
具体的な参加施設の詳細は札幌ホテル旅館協同組合から案内されます。
Q. 再生されたスーツケースはどこで入手できますか?
A. 再生・再流通はMY SUITCASEが担当します。
取得方法や販売窓口の詳細は、MY SUITCASEの公式サイト(repair-suitcase.com)に掲載されます。
Q. 放置スーツケースの回収はどのような流れで行われますか?
A. 宿泊施設で発生した放置スーツケースをシズナイロゴスが回収・配送し、その後、カルチャーズジャパン(MY SUITCASE)が修理・清掃・再生を行います。
全体の連携は札幌市がハブとなって調整します。