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Centric Software「Product Experience Roundtable Singapore 2026」

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記事ポイント

  • Centric Softwareが2026年3月27日にシンガポールで「Product Experience Roundtable 2026」を開催
  • Panasonic、Electrolux、Fuji Oil Asiaなどアジア市場を牽引する企業のリーダーが登壇
  • AI活用・ローカライズ・商品情報管理(PXM)をテーマに実践的な議論を展開

 

アジア市場でのブランド戦略とAI活用をテーマにした業界横断イベントが、シンガポールで開催されました。

商品情報管理プラットフォームを提供するCentric Softwareが主催した今回のラウンドテーブルには、グローバルブランドのデジタル責任者やマーケティングリーダーが集結し、東南アジア市場特有の複雑性に向き合う実践知が共有されます。

 

Centric Software「Product Experience Roundtable Singapore 2026」

 
オープニングセッション:VP, APAC - Centric PXM 渡辺 信明

 

  • 開催日:2026年3月27日(木)
  • 会場:67 Pall Mall Singapore(シンガポール)
  • 主催:Centric Software(Centric PXM)
  • テーマ:Brand Without Borders: Global Strategies, Asian Realities

「Product Experience Roundtable Singapore 2026」は、アジアで事業を展開するグローバルブランド、DX推進責任者、マーケティングリーダーが一堂に会したイベントです。

Panasonic、Electrolux、Fuji Oil Asiaのリーダーが登壇し、一方向的な講演ではなく参加者との対話を重視したインタラクティブなセッションと、ネットワーキングディナーが実施されます。

Centric PXMは2019年より東京で「Product Experience Summit」を開催し、日本国内でのPXM(Product Experience Management)普及を推進してきています。

2023年にはシンガポール拠点を開設し、日本とアジア太平洋地域をつなぐハブとして、業界イベントへの協賛や共催イベントを積極的に展開しています。

 

「アジアは一つの市場ではない」:オープニングセッション

 

オープニングセッションに登壇したCentric PXMのアジア太平洋地域担当バイスプレジデント・渡辺信明は、東南アジア11カ国に2,000以上の言語、複数の通貨、多様なECプラットフォームが存在するという市場の複雑性を解説します。

Shopee、Lazada、Tokopedia、TikTok Shopなど国ごとに異なるマーケットプレイスへの対応、ローカライズ、規制対応、商品情報管理の重要性が紹介され、「One-size-fits-all」では通用しないという現実が示されます。

渡辺は「パーソナライゼーションは、顧客体験を改善し、実際のビジネス成果に繋がって初めて意味を持ちます」と述べ、アジア太平洋地域でのコミュニティ形成と、国を超えたベストプラクティス共有の重要性を強調します。

 

Fireside Chat:グローバルブランドがアジアで見落とすもの

 
The Asia Advantage: What Global Brands Get Wrong and How to Get It Right

 

「The Asia Advantage: What Global Brands Get Wrong and How to Get It Right」と題したFireside Chatでは、東南アジア市場でデジタルマーケティングおよびAI活用支援を展開するClickrのCEO & Co-Founder・Derick Ng氏がモデレーターを担当します。

B2B・B2C双方の視点を横断しながら、グローバルブランドがアジア市場で成功するためのポイントが議論されます。

PanasonicのIT Business Partner・Benjamin Cheng氏は、APAC市場ではチャネル構造や顧客接点が国ごとに大きく異なると説明し、マーケティング・IT・ビジネス部門を横断したデータ連携と一貫性ある商品情報管理が顧客体験向上の鍵になると語ります。

「顧客体験は、もはや単なるマーケティング機能ではありません。データとテクノロジーによって支えられる"システムレベルの能力"です」というコメントが印象的です。

ElectroluxのEcommerce Senior Manager(Singapore & Malaysia)・Jorge Rosario Tapia氏は、ShopeeやLazadaを中心とした東南アジアのEC市場では"スピード"が競争優位性になると指摘します。

商品情報更新、キャンペーン最適化、リアルタイムなコンテンツ運用など、迅速な実行力がコンバージョンに直結するという見解を示しています。

 
Shinjiro Shirai - Marketing General Manager, Fuji Oil Asia Co,.Ltd.

 

Fuji Oil AsiaのMarketing General Manager・Shinjiro Shirai氏は、B2B市場においても各国で顧客ニーズや製品要件が異なる実情を紹介します。

製品仕様、アプリケーション提案、技術サポートなど現地に合わせた最適化が必要であり、日本・中国・東南アジアの拠点間での知見共有が競争力につながると説明します。

また、元Phoon Huatコンシューマー事業責任者としてCentric PXM導入プロジェクトを推進した経験を持つSwapnil Shah氏は、20,000を超えるSKUを管理する複雑な商品情報環境においてCentric PXMを活用し、商品情報の一元化と市場投入スピード向上を実現した事例を共有します。

「AI-firstは、もはや戦略的な選択肢ではありません。アジア市場で勝つための出発点です」という言葉が、登壇者の共通認識を端的に表しています。

 

PXMがアジア市場のブランド成長を支える基盤に

 

セッションを通じて、PIM(商品情報管理)とDAM(デジタルアセット管理)を統合したPXMが、単なる情報管理ツールではなくアジア市場でのブランド成長を支える重要な基盤であることが共有されます。

多言語・多通貨対応、マーケットプレイス連携、AI活用、データ品質管理、商品情報の一元管理といったテーマが議論され、各企業のデジタルトランスフォーメーション事例が紹介されます。

「ブランド認知ではなく、コンバージョンに繋がる部分に注力すべき」というメッセージも登壇者の共通見解として示されます。

ローカル市場の理解・AI活用・データ整備・スピードある意思決定を組み合わせることが、今後の競争優位性になるという点で、業種を超えた参加者が一致しています。

 

ネットワーキングと業界横断のコミュニティ形成

 
ラウンドテーブル会場内でマイクを持つ登壇者を囲み、約10名の参加者がグラス片手に聞き入るディスカッション形式のセッション風景

 

ラウンドテーブル形式のセッションでは、マイクを持つ登壇者を囲んで約10名の参加者がグラス片手に聞き入る双方向のディスカッションが展開されます。

参加者からは「通常のイベントとは異なり、登壇者と参加者が双方向で議論できる非常にインタラクティブなイベントだった」という声が多く寄せられています。

 
イベント懇親タイム中にシャンパングラスを手にした3名の参加者が立ち話で意見交換している近接ショット

 

イベント後半のネットワーキングディナーでは、シャンパングラスを手にした参加者たちが業界を超えて活発に意見交換する場面が見られます。

 
Product Experience Community - Singapore

 

「Product Experience Community - Singapore」として、アジア市場のPXMユーザーコミュニティが着実に広がっています。

 

Centric PXMは2019年の東京開催から積み上げてきた知見を、シンガポール拠点を通じてアジア太平洋地域全体へと展開しています。

東南アジア11カ国・2,000以上の言語・複数の通貨・多様なマーケットプレイスという複雑な環境において、Panasonic、Electrolux、Fuji Oil Asiaといった企業のリーダーたちが実践知を持ち寄った今回のイベントは、アジア市場でのビジネス展開に向き合う担当者にとって具体的なヒントが詰まった場となります。

Centric Software「Product Experience Roundtable Singapore 2026」の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. 「Product Experience Roundtable Singapore 2026」はどのような形式で行われましたか。

 

A. 一方向的な講演形式ではなく、登壇者と参加者が対話するインタラクティブなセッションと、業界横断のネットワーキングディナーで構成されます。

会場は67 Pall Mall Singaporeで、参加者はグラス片手に登壇者を囲むラウンドテーブル形式で議論に参加しています。

 

Q. Centric PXMとはどのようなプラットフォームですか。

 

A. 旧ContentservのPIM(商品情報管理)とDAM(デジタルアセット管理)を統合したクラウドプラットフォームで、社内外に散在する商品データを一元化し、ECや店舗、マーケットプレイスへ一貫して配信する機能を持ちます。

多言語・多通貨対応、AI活用、チャネル連携、デジタルシェルフ分析(DSA)を備え、アジア市場特有の複雑性への対応を支援します。

 

Q. Centric Softwareのシンガポール拠点はいつ開設されましたか。

 

A. 2023年に開設されます。

日本とアジア太平洋地域をつなぐハブとして機能しており、業界イベントへの協賛や共催イベントを通じてアジア市場でのPXMコミュニティ形成を推進しています。

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