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Cloud-Clone「マルチプレックスサイトカイン網羅解析技術」

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記事ポイント

  • 一滴の微量サンプルで12種以上のサイトカインを同時定量
  • 回収率80〜120%、線形R2 0.97以上の高精度を2プラットフォームで達成
  • 既存フローサイトメーター対応で、専用装置なしの導入が可能

血液一滴から複数の免疫シグナルを一気に解析できる技術が、実用段階へ。

Cloud-Cloneは2026年4月27日、マルチプレックスサイトカイン解析技術の最新性能検証結果を発表した。

創薬・精密医療・免疫プロファイリング分野のハイスループット解析を根本から変える基盤技術の登場。

 

Cloud-Clone「マルチプレックスサイトカイン網羅解析技術」

 
表1 xMAPおよびCBAマルチプレックス検出プラットフォームにおけるマルチプレックス検出試薬の比較

 

  • 発表日:2026年4月27日
  • 対応プラットフォーム:Luminex xMAPシステム、流式細胞計CBAシステム
  • 検証項目:AREG、GM-CSF、IFN-γ、IL-10、IL-12、IL-13、IL-17、IL-1β、IL-22、IL-5、IL-6、TNF-α(計12種)
  • 回収率:80〜120%
  • 線形相関係数:R2 ≧ 0.97
  • 主な応用分野:創薬研究、精密医療、免疫プロファイリング

従来のELISA法は1回の測定で1種類のターゲットしか検出できず、多因子疾患の解析には膨大な時間・サンプル・コストが必要だった。

蛍光コード化マイクロスフェアをキャリアとするマルチプレックス技術は、その課題を根本から解決する設計。

Cloud-CloneはLuminex xMAPとCBAの両プラットフォームで全12種の性能検証を実施し、いずれも合格基準をクリアした。

 

主要2プラットフォームでの性能検証

 

  • 検証対象:AREG、GM-CSF、IFN-γ、IL-1β ほか計12種
  • 回収率:80〜120%(合格基準)
  • 線形相関係数:R2 ≧ 0.97(良好基準)

xMAPおよびCBAの両プラットフォームで全12項目が合格基準をクリア。

互換性の高さにより、研究環境や規模に応じた柔軟なプラットフォーム選択が可能になった。

2種の蛍光色素を各10段階で組み合わせるxMAPは、理論上最大100項目の同時検出が可能で大規模コホート研究に強い。

 

ELISA法との比較と高感度検出

 

外部研究で良性気道狭窄の線維化プロセス検体を解析したところ、31種のサイトカインを同時検出。

従来のELISA法との高い相関性を確認しつつ、IL-1βの極低濃度領域(0.37〜7.62 pg/mL)における精密な変動捕捉にも成功した。

シングルプレックス検出では安定した実現が困難とされる超低濃度帯のデータ取得を実現。

 

27サイトカインアッセイの標準曲線

 
図1 マルチプレックス検出の標準曲線例(27サイトカインアッセイ)

 

27サイトカイン同時アッセイの標準曲線で、各項目の定量精度を一覧確認できる。

マウス血清や組織洗浄液など採取量の限られる貴重サンプルから、複数のキーファクターデータを一度に取得。

疾患の発症・進行の全体像を、網羅的かつ体系的に把握できる。

 

Luminex xMAPプラットフォーム

 

  • 最大同時検出数:理論上100項目
  • システム:デュアルレーザー(識別・定量を同時実行)
  • 適用対象:大規模研究プロジェクト、中核研究所

高通量検出の「ゴールドスタンダード」として位置づけられるプラットフォーム。

専用機(Luminex 200など)のデュアルレーザーシステムが、マイクロスフェアの識別(検出項目の判定)と定量解析を同時処理する。

大規模コホートのサンプルを高密度でさばく研究環境に最適な設計。

 

流式細胞計CBAプラットフォーム

 

  • 対応機器:NovoCyte D2060R、BD FACSArrayなど汎用フローサイトメーター
  • 専用装置:不要
  • 適用対象:学術研究〜臨床研究(幅広い規模の施設)

既存のフローサイトメーターをそのまま活用でき、高価な専用機の新規導入が不要。

導入障壁の低さが、中小規模の研究施設にもマルチプレックス解析の扉を開く。

学術から臨床まで幅広い分野での採用が加速している普及の先駆け。

2型糖尿病・肝臓がん・乾癬といった多因子性疾患の病態解明に不可欠なサイトカインネットワーク解析が、一度の測定で完結する。

一滴のサンプルが持つ情報量を最大限に引き出し、免疫研究のハイスループット時代を加速させる技術。

Cloud-Cloneのマルチプレックスサイトカイン網羅解析技術の紹介でした。

 

よくある質問

 

Q. マルチプレックス検出技術とELISA法は何が違いますか?

 

A. ELISA法は1回の測定で1種類のタンパク質しか検出できませんが、マルチプレックス技術は蛍光コード化マイクロスフェアを用いて一度に12〜100種類以上を同時定量できます。

時間・サンプル量・コストを大幅に削減しながら、多因子疾患の網羅的な解析が可能です。

 

Q. 既存の実験室設備でも利用できますか?

 

A. CBAプラットフォームはNovoCyte D2060RやBD FACSArrayなど一般的なフローサイトメーターに対応しています。

高価な専用機を新たに購入する必要がなく、多くの研究施設でそのまま導入が可能です。

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