記事ポイント
- 鹿児島県南種子町の農家30戸に農業AI/IoTソリューション「e-kakashi」を導入
- パプリカの年間出荷量が前年比約2倍の約8トンに到達する見込み
- 平山小学校でのICT学習にも活用し地域全体でスマート農業を推進
グリーンと東京エレクトロン デバイスが、鹿児島県南種子町で農業AI/IoTソリューション「e-kakashi」を活用した地域農業の活性化を支援しています。
パプリカの年間出荷量が倍増するなど、データに基づく栽培管理の成果が確認されています。
グリーン「e-kakashi」

- ソリューション名:e-kakashi
- 提供:グリーン株式会社/東京エレクトロン デバイス株式会社
- 導入地域:鹿児島県南種子町
- 導入開始:2025年7月
- 導入規模:町内30戸(30台稼働)
- 対象作物:パプリカ、オクラ、レザリーフファン、マンゴー、カボチャ
「e-kakashi」は、圃場に設置したセンサーで温度・湿度・日射量などの環境データを収集し、クラウド上で解析することで栽培管理の最適化を支援するソリューションです。
南種子町では農業従事者の高齢化や人手不足に加え、経験や勘に依存した栽培管理による収量・品質のばらつきが課題となっています。
気象条件の変化による影響も大きく、安定的な生産と品質確保が求められる中、データ活用による科学的な栽培管理を実現する手段として「e-kakashi」が採用されています。
導入の経緯と体制
本取り組みは、東京エレクトロン デバイスのパートナー企業であるシーズテクノロジーが運営する「シーズファーム」での「e-kakashi」導入を契機に始動しました。
シーズテクノロジーを介して南種子町と連携し、行政・企業・生産者が一体となった地域ぐるみのプロジェクトへと発展しています。
東京エレクトロン デバイスは「e-kakashi」に採用されているIoTゲートウェイをグリーンに提供し、開発段階から共同で検証・技術支援を行ってきました。
圃場に設置されたIoTゲートウェイが環境データを安定的にクラウドへ送信する役割を担い、サービス基盤を支えています。
収穫量倍増などの実績
導入先のシーズファームでは、パプリカの年間出荷量が栽培初年度の約4トンから2年目には約8トンに達する見込みとなっています。
気象条件の影響を抑えた収量の安定化と品質向上が実現されました。
熟練農家と新規就農者の栽培結果が平準化され、経験値の異なるメンバー間でも判断基準を共有できる体制が整っています。
さらに町内の平山小学校ではICT学習を実施し、環境データを題材に課題発見と解決力の育成を推進しています。
地元で培われた科学的な栽培知見とデータ活用の実践を、学びの場へ還元する仕組みも構築されました。
「e-kakashi」の導入により、南種子町では地域農業全体の底上げと持続可能な営農体制の構築が進んでいます。
環境データを活用した科学的な栽培管理で、新規就農者でも安定した収穫を見込めます。
高齢化や人手不足といった地域課題に対し、テクノロジーで具体的な成果を出している取り組みです。
グリーン「e-kakashi」の紹介でした。
よくある質問
Q. 「e-kakashi」はどのような仕組みで栽培管理を支援しますか?
A. 圃場に設置したセンサーで温度・湿度・日射量などの環境データを収集し、クラウド上で解析することで栽培管理の最適化を支援します。
Q. 南種子町では何戸の農家に導入されていますか?
A. 2025年7月に24戸、同年9月にカボチャ栽培の6戸が加わり、合計30戸に導入されています。対象作物はパプリカ、オクラ、レザリーフファン、マンゴー、カボチャです。