記事ポイント
- 3月13日にフェロー決定を発表。
- 35名の応募者から2名を選定。
- 対象領域は「非平衡科学の展開」。
稲盛財団は3月13日、稲盛科学研究機構フェローの決定を発表しました。
今回は「非平衡科学の展開」を対象領域に掲げ、川口喬吾氏と沙川貴大氏の2名が選ばれています。
生命や物質のふるまいを新しい視点で探る研究がそろい、基礎科学の面白さを身近に感じられる話題です。
稲盛財団「稲盛科学研究機構フェロー」
- 発表日:3月13日
- 対象領域:非平衡科学の展開
- 応募者数:35名
- 選定人数:2名
今回の選定では、生命や自然の複雑な動きを読み解く研究と、物理学の新しい原理を切り開く研究が並びました。
難解に見えるテーマですが、私たちの身の回りにある流れや変化、そして生命のふしぎに結びつく内容だからこそ、基礎研究の魅力が伝わります。
川口喬吾氏は、生命が環境に応じてエネルギーを使うあり方に注目し、「インテリジェントマター」の創発原理の解明に取り組みます。
生き物をただ特別な存在として見るのではなく、知的にふるまう物質として捉える視点が新鮮で、生命とは何かという大きな問いに迫れる研究です。
沙川貴大氏は、非線形・非平衡系をトポロジーの観点から解析し、安定したふるまいが生まれる原理の解明を目指します。
古典確率過程や非線形振動子にも対象を広げ、熱力学への応用まで見据えている点も読みどころになっていました。

川口氏は、長く腰を据えて研究を深められる環境への感謝を語っています。
申請書では書き切れない発想や思いまで形にできる機会として受け止めており、じっくり研究に向き合う姿勢が印象的です。
沙川氏は、これまで進めてきた非平衡熱力学や量子情報理論に加え、強い関心を持ち続けてきたトポロジー研究を大きく発展させたいとしています。
研究者としての新たな軸を築く挑戦としても注目できる内容です。
稲盛科学研究機構は、建物を持たないネットワーク型の研究機構です。
フェロー同士がつながり、所属機関を越えて交流しながら研究を進められる点も、この取り組みの大きな魅力になっています。
基礎科学の面白さを知りたい読者にとって、研究テーマそのものの広がりを楽しめる話題です。
生命のふしぎや物理学の新しい見方に触れたい人にもおすすめです。
3月13日に発表された2名の研究内容をたどると、基礎研究が未来の発想につながることがよく分かります。
稲盛科学研究機構フェローの紹介でした。
よくある質問
Q. 今回のフェローは何名選ばれましたか。
35名の応募者の中から2名が選ばれました。
Q. 対象領域は何ですか。
今回の対象領域は「非平衡科学の展開」です。
Q. 選ばれたのは誰ですか。
理化学研究所の川口喬吾氏と、東京大学大学院工学系研究科の沙川貴大氏です。