農業を起点に食料・エネルギー・資源を一体で循環させる「AGRI-4X」構想が、3社連携で動き出しました。
ファーボ研究所、エレクトロルートジャパン、東京製鐵が基本合意を締結し、社会実装フェーズへ進みます。
農業の担い手不足と脱炭素化を同時に扱う設計が特徴で、地域経済の基盤づくりとしても注目されるプロジェクトです!
ファーボ研究所「AGRI-4X(アグリ・フォーエックス)」

- 基本合意締結日:2026年2月26日
- 連携企業:ファーボ研究所・エレクトロルートジャパン・東京製鐵
- 初期実証規模:合計3MW
- 中期展開目標:500MW~2,000MW
- 長期展開視野:約20,000MW(日本の農地約1%規模)
東京製鐵は、鉄スクラップの高度リサイクルを軸に資源循環を進める電炉鉄鋼メーカーのパイオニアです。
ファーボ研究所は農業生産とスマート農業設備の設計を担い、エレクトロルートジャパンは再生可能エネルギーのアグリゲーションを担うエネルギー事業者です。
AGRI-4Xは3社の強みを接続し、農業の生産基盤強化と再エネ循環、低CO2素材の利用拡大を同時に進める社会実装モデルです。
FARBO+ソーラーで進める営農型発電の実装設計

- 導入主体:農業法人・地域企業・新規就農者などの第三者
- 実装方式:FARBO可動構造部への太陽光パネル搭載
- 収益活用:売電収益を設備投資回収や運用費へ充当
プロジェクトの入口は、農地上空に可動式構造を備えたFARBOへ太陽光機能を組み合わせることです。
営農と発電を同時に成立させることで、農業経営の収益源を複線化できる設計になっています。
農地の生産性向上とエネルギー創出を同じ場所で進める点が、従来の分断型インフラとの大きな違いです。
気候変動に対応する可動制御と「V-mode」

- 対象栽培:露地栽培
- 制御項目:日射量・降雨量
搭載技術:環境複合センサー・土壌センサー・V-mode(国際特許出願中)。
FARBOは可動式屋根を開閉制御し、猛暑や豪雨が増える環境下でも作物生育の安定化を狙う仕組みです。
V-modeは生育ばらつきのある区画を可視化し、重点的に日射や降雨条件を調整して均質化を図るプログラムです。
経験と勘への依存を減らし、再現性の高い栽培管理へ移行できる点が、次世代露地栽培の実装ポイントです。
需要家主導型V-PPA「farmFIT」で環境価値を流通

- スキーム名称:farmFIT(需要家主導型V-PPA)
- 集約主体:エレクトロルートジャパン
- オフテイカー:東京製鐵
FARBO+ソーラー由来の電力と環境価値はfarmFITで集約され、需要側へ届ける流れが設計されています。
発電量が変動しやすい太陽光電力でも、予測技術とトレーディング機能でバランシングリスクを抑える運用です。
この出口設計により、農業側の売電安定化と需要家側の脱炭素調達を同時に成立させる構造です。
低CO2鋼材「ほぼゼロ」で循環を閉じる拡張計画

- 初期フェーズ:3MW実証で技術性と事業性を検証
- 中期フェーズ:500MW~2,000MWへ段階拡大
- 長期フェーズ:約20,000MWを視野に全国展開
- 素材目標:FARBOフレームへの「ほぼゼロ」採用率100%化
東京製鐵が供給する低CO2鋼材「ほぼゼロ」をFARBOの構造材へ段階採用し、資源循環を設備側に組み込む計画です。
その設備が創出する環境価値を再び製鉄工程へ戻すことで、川上と川下が連動する循環ループを形成します。
農業を一次産業の枠にとどめず、食料安全保障とエネルギー安全保障の接点へ再定義する挑戦です☆
気候変動下で農業を守りながら、再エネ拡大と資源循環まで同時に設計するモデルは国内でも希少です。
AGRI-4Xは単発施策ではなく、地域実装を積み上げて産業構造そのものを更新する長期プロジェクトとして進行します。
【農業起点で食料と脱炭素を同時実装する新構想!
ファーボ研究所「AGRI-4Xサーキュラー社会実装プロジェクト」】の紹介でした。