「鬼滅の刃」の禰豆子が咥える竹の口枷を、近畿大学が森林科学の手法で検証した研究が公開されました。
論文は2026年2月7日に学術誌「Advances in Bamboo Science」に掲載され、マンガ表現と実在竹の違いを数値で示しています。
人気作品を入口にして自然科学へつなぐ切り口が面白く、理科や数学の教材化にも広がる内容です!
近畿大学「禰豆子の口枷と実際の竹の比較研究」

- 論文掲載日:2026年2月7日
- 掲載誌:Advances in Bamboo Science
- 解析対象シーン数:約150例
- 比較対象竹データ:マダケ属112本
- 節間比平均:マンガ0.45/実際の竹0.94
近畿大学農学部は、植物や環境を含む自然科学分野の研究を行う教育研究拠点です。
本研究は同学部環境管理学科と近畿大学アグリ技術革新研究所の体制で進められました。
テーマは「禰豆子の口枷は実在する竹で再現できるのか」という、ファンなら一度は考える疑問の科学検証です。
節間比の比較で見えた決定的な差
- マンガ測定法:中央節間に対する両側節間の比率
- マンガ平均節間比:0.45
- 実際の竹平均節間比:0.94
研究では作画スケールの差を避けるため、絶対長ではなく節間比で比較しています。
その結果、マンガの口枷は実際の竹より隣接節間が大きく短い形になっていることが分かりました。
数値差は約2倍で、見た目の違和感が主観ではなくデータで裏づけられた点がポイントです。
実測データと数理モデルの二重検証
- 実測対象種:モウソウチク/ハチク
- 実測本数:合計112本
- 解析手法:経験的比較+数理モデル解析
比較対象には、大正期に国内で広く分布していたマダケ属データが採用されています。
経験的測定に加えて理論解析でも同傾向が示され、実在竹での再現難易度が高いことが確認されました。
作品考察と植物形態学を同じ土俵で扱った新しい研究設計です!
顔サイズとの比率から見える造形的特徴
- 最大節間長平均:モウソウチク35cm/ハチク25cm
- 女性顔長平均:18.28cm
- マンガにおける口枷-顔比:0.66
実在竹の最大節間長は、平均的な女性の顔長より長い値を示しています。
一方でマンガ表現では口枷が顔より短く見えるため、節間比だけでなく全体比率にも差が現れます。
造形としての読みやすさと生物学的形態の差を切り分けて捉えられる構成です。
理科・数学・野外学習に広がる教材性
- 観察道具:定規・巻尺
- 活用想定:理科教育・数学教育・野外環境学習
- 研究支援:科研費基盤研究(A)(B)ほか
測定手法がシンプルなため、学校現場でも再現可能な観察活動として展開しやすい点が魅力です。
節間比の扱いは、理科の形態観察だけでなく数学の比や極値の理解にも接続できます。
身近なマンガを入口に科学リテラシーへつなぐ設計が、この研究のいちばん大きな価値です☆
「作品を批判するためではない」と研究側が明確に示している点も、読み手にとって安心できるポイントです。
好きな作品のモチーフを観察し直すだけで、竹という素材の構造と暮らしとの関係がぐっと身近になります。
【人気作の竹口枷を科学で読み解く新検証!
近畿大学「禰豆子の口枷と実際の竹の節間データ比較検証解析」】の紹介でした。
よくある質問
Q. 研究で比較した節間比の平均値はいくつですか?
マンガの口枷は0.45で、実際の竹は0.94です。
Q. 解析に使われたマンガのシーン数はどれくらいですか?
禰豆子が正面を向く場面を中心に約150例が抽出されています。
Q. 比較対象の竹は何本ですか?
モウソウチクとハチクを合わせて112本の実測データが使われています。