グローバル・デイリーは、日本在住のベトナム人を対象に実施した「在留ベトナム人の日本製品の利用実態と、テトに贈りたい日本ギフト」に関する調査結果を公開しました。
テト(Tet)とは、ベトナムで最も重要とされる旧正月の祝祭で、家族が集まり贈り物を交換する文化があります。
この調査から、在留ベトナム人が日本製品を選ぶ理由や、旧正月などの長期休暇に母国へ贈りたいギフトの傾向が明らかになりました。
グローバル・デイリー「在留ベトナム人の日本製品利用実態調査」

日本を訪れる外国人旅行者が増加する一方、日本で暮らす在留外国人の数も年々増えています。
その数は395万6,619人に達し、中でもベトナム国籍は660,483人と、中国に次ぐ第2位の規模です(出典:出入国在留管理庁「在留外国人統計(2025年6月末)」)。
在留ベトナム人は、日本製品やサービスを日常的に利用する「生活者」であると同時に、母国の家族や友人に日本の魅力を伝える存在でもあります。
この調査は、在留外国人向けマーケティングソリューション「korekoko(コレココ)」を運営するグローバル・デイリーと、在留ベトナム人ネットワークを有するパートナー企業シュパーブが連携し実施されました。
日本での購入実態:生活必需品・食品が“日常需要の中心”

直近12か月で日本でよく購入したカテゴリーは、「食品」が84.6%、「日用品」が77.9%、「化粧品・スキンケア」が58.7%、「健康食品・サプリメント」が52.9%の順でした。
在留ベトナム人は日々の生活を営む“生活者”であるため、購買の中心は日常的に消費する食品・日用品に集まっています。
一方で、化粧品やサプリメントも半数を超えており、美容・健康領域は日常需要とギフト需要の双方で存在感が大きいことが分かります。
来日前の日本製品経験:『ときどき購入』が多数派

来日前にベトナムで日本製品を購入した経験は、「ときどき購入していた」が65.4%で最多。
「よく購入していた」7.7%を合わせると73.1%にのぼります。
この結果は、日本製品の浸透が「来日後にゼロから始まる」のではなく、ベトナムでの認知・経験が下地となっている可能性を示しています。
ベトナムで使っていた日本製品:美容・健康が先行

ベトナム在住時に購入・使用経験がある日本製品は、「スキンケア・メイクアップ」が51.9%、「健康食品・サプリメント」が39.4%と上位を占めました。
来日後の購買で食品・日用品が伸びる一方、ベトナムでは美容・健康領域が“日本製品との最初の接点”になりやすい構図が見えてきます。
ベトナムで日本製品を選ぶ理由:『品質』と『安全性』が圧倒的

ベトナムで日本製品を選んだ理由は、「品質が高い」が72.1%、「安全性・成分が信頼できる」が71.2%と突出しています。
一方で、パッケージやデザイン、日本文化への憧れは1割前後に留まり、“機能・信頼”が選択の軸になっていることがうかがえます。
日本に住んでも“他国ブランド派”が残るカテゴリー:即席麺が最大

日本在住でも、あえて日本ブランド以外を選ぶカテゴリーは「ラーメン・インスタント食品」が44.2%で最多でした。
次いで「スナック・お菓子」が23.1%、「スキンケア・メイクアップ」が20.2%と続きます。
食品は日本での購入頻度自体は高いものの、即席麺では“母国の味”や価格、慣れが優先されやすいと推察されます。
テト/長期休暇のギフト需要:『健康・美容』が圧倒的

テト(旧正月)や長期休暇のシーズンに持ち帰り・贈りたい日本製品は、「健康食品・サプリメント」が75.0%、「化粧品・スキンケア」が73.1%と突出。
“消えもの”である「スナック・お菓子」49.0%に加えて、健康・美容領域がギフトの中心に来ていることが示唆されます。
ギフト選びの最重要は『品質』:価格よりも“納得感”

ギフト選びで最も重視する点は「品質・性能が良いこと」が66.3%でした。
価格は8.7%に留まり、品質を重視する傾向が明確です。
購入の壁は『日本語表示』:情報設計が“選ばれる条件”に

購入時に不便だと感じる点は「日本語だけがたくさん書いてあり内容が分かりにくい」が64.4%で最多。
加えて「文字が小さくて読みづらい」13.5%、「アレルギー・成分情報が分かりにくい」12.5%が続きました。
多言語補足やピクトグラムなど、店頭での理解しやすさが購買の後押しになり得ます。
効果的なプロモーションは『SNS広告×ベトナム語インフルエンサー』

効果的だと思う方法は「Facebook/InstagramなどSNSでの広告」が57.7%で最多。
「ベトナム語のYouTuber/TikTokerとのコラボ」が51.0%、「在留ベトナム人コミュニティとのコラボイベント」が35.6%と続きました。
生活者の声
自由記述からは、購入理由が「安全・品質」「価格納得」「効果実感」「日本らしさ」に集約されることがうかがえます。
「乳幼児向けの粉ミルク:安心できる/価格が適正だと感じる」
「プチプラコスメ(ハイライト等):仕上がりが良いのに手頃」
「日本の果物:おいしくて“安全”なイメージがある」
「保湿クリーム:香りが良く、肌の調子が整う実感がある」
「エイジングケア系スキンケア:効果を感じやすい」
「サプリメント(ビタミン・カルシウム等):不足を補える安心感」
「ヨーグルト/チョコレート等のお菓子:味がおいしい、品質が安定している」
「抹茶・粉末系:家で手軽に楽しめて“日本らしさ”もある」
※自由記述は回答内容を日本語に翻訳し、趣旨を損なわない範囲で表記を整えています(固有名詞は掲載用に一般化しています)。
調査概要
調査名:在留ベトナム人の日本製品の利用実態と、テト(旧正月)/長期休暇に贈りたい日本ギフトに関する調査
調査主体:グローバル・デイリー
調査協力:シュパーブ
調査方法:オンラインアンケート(在留ベトナム人コミュニティ/korekokoネットワークを通じて配信)
調査対象:日本在住のベトナム人(N=104)
調査期間:2025年12月~2026年1月
設問数:全14問(単一選択/複数選択/自由記述)
この調査から、在留ベトナム人は日本製品に「品質」と「安全性」を強く求めており、特に健康食品や化粧品がギフトとして高い需要があることが明らかになりました。
一方で「日本語だけの表示」が購入の壁となっており、情報提供の工夫が今後の鍵となりそうです。
グローバル・デイリー「在留ベトナム人の日本製品の利用実態と、テトに贈りたい日本ギフト」に関する調査の紹介でした。