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自己修復機能搭載!サトーセン「液体金属を使用したストレッチャブル基板」

投稿日:2026年2月1日 更新日:

サトーセンは、液体金属配線を用いた自社開発のストレッチャブル基板が、筋電図・心電図用のストレッチャブル電極として正式採用されたことを発表しました。

柔軟性と伸縮性を兼ね備えた革新的な電子回路技術が、研究段階を超え、製品として市場に提供される電極に実装されます。

従来の剛性基板では困難だった複雑な可動部や曲面構造においても、安定した電気性能を提供する最新の基板技術がラインナップされます。

 

サトーセン「液体金属配線ストレッチャブル基板」

 

短拇指外転筋の計測風景

 

採用先:ATR-Promotions「ストレッチャブル電極」

技術特長:ガリウム系液体金属配線、自己修復機能、高耐久性

主な用途:筋電図(EMG)計測、心電図(ECG)計測、ロボティクス、伸縮ディスプレイ

 

このストレッチャブル基板は、ATR-Promotionsが展開する低価格かつ高品質な生体信号計測用電極に採用されました。

サトーセンは約10年前からこの分野の研究開発に取り組み、2024年には液体金属配線を用いた最新モデルをリリースしています。

繰り返しの伸縮やねじれが発生する動的な環境下でも電気特性の劣化を大幅に抑制し、高い導通安定性を実現しているのが大きな特徴です。

 

液体金属による自己修復と高い耐久性

 

運動中の実際の計測データ

 

この基板の独自構造では、配線部に微小なクラックが生じても、ガリウム系液体金属が自己修復的に作用して導通を維持します。

この特性により、局所的な応力集中や急峻な変形が起こる部位でも、断線リスクを低減し長寿命化を可能にしました。

使用されているガリウム系合金は低毒性で化学的にも安定しており、皮膚に接触する生体信号計測にも安心して使用できます。

 

ロボティクスやディスプレイ分野への展開

 

メディカル分野以外でも、量産開始に向けた評価が加速しています。

ロボティクス分野では、ソフトロボットや人工筋、関節部といった大変形を伴う箇所でのセンサ配線として、滑らかな動作設計を支援します。

また、伸縮ディスプレイ分野においては、折り畳みや外形変化に追従する高密度信号配線の安定供給を実現し、設計の自由度を大きく広げます。

 

未来のソフトエレクトロニクスを支える実装基盤として、さらなる高性能化と信頼性の向上が期待されます。

 

サトーセン「ストレッチャブル基板」の紹介でした。

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