等身大のパペットを役者たちが操る、A.A.ミルン氏の原作とクラシカルなディズニーの⻑編アニメーションからインスピレーションを得て制作された、新しいミュージカル『ディズニー くまのプーさん』
2024年に続き、2025年も5月よりジャパンツアーがスタートしています。
今回は、新作ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』の出演キャストにインタビュー。
見どころや役作りについてお話をうかがいました。
新作ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』ジャパンツアー2025 インタビュー

※写真のぬいぐるみはショーで使用するパペットではございません。
今回お話を伺ったのは、プーさん役・養田陸矢(ようだ・りくや)さんと、ピグレット・ルー役・新田恵海(にった・えみ)さんのお二人。
どちらも2024年公演からの続投キャストです。

※写真のぬいぐるみはショーで使用するパペットではございません。
ーー新作ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』は、日本では2024年に続き2回目の公演となります。前回公演の反響などはいかがでしたか?
養田陸矢さん:
多くのお客様が“プーさんに会えた”という表現をしてくださっていたのが印象に残っています。
僕らはプーさんたちが“存在している”ことを目指しているので、“ミュージカルを観た”ではなく“プーさんに会えた”という気持ちをお届けできたのがすごく嬉しかったですね。
新田恵海さん:
VIB席にはグリーティングの特典があるのですが、そこでみなさんの表情を目の前にしたときに確かな手応えを感じました。
グリーティングではピグレットとティガーの組み合わせが多かったんですけど、みなさん、「ティガーかっこよかったよ!」とか、「ピグレットかわいかった!」ってピグレットたちに声をかけてくださるんですね。
小さいお子さまからご年配の方まで、感激している様子がすごく嬉しくて、私達も温かくて優しい気持ちになりました。

※写真のぬいぐるみはショーで使用するパペットではございません。
ーーあらためておさらいとして、新作ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』はどんなエンターテイメントなのでしょうか。
養田陸矢さん:
もし、プーさんたちが本当に目の前にいたら?プーさんの世界に迷い込んでしまったら?
会場のみなさんがクリストファー・ロビンだったら?というような世界をお届けできる、そんな作品になっています。
新田恵海さん:
絵本から飛び出した「くまのプーさん」たちに会える、そんなミュージカルかなと思っています。
アニメーションを見たことがある方は知っている曲やエピソードも出てくるので、いっそう楽しんで見てもらえるんじゃないかなと思っています。
ーーどのパペットもとてもかわいらしいですね!ご自身の演じられるパペットを初めてみたときはどのような印象を持ちましたか?
養田陸矢さん:
プーさんのパペットをひと目見て、クリストファー・ロビンが大切にしていたぬいぐるみなんだというのがわかりました。
クリストファー・ロビンはこの人形で遊んでいたんだろうなっていう本物のぬいぐるみらしい質感、ふわふわ感、安心感が詰まっていると思いました。
新田恵海さん:
まるで一つの生きものの命としての存在感を感じました。
このミュージカルが様々な国で公演されてきているので、各国の素敵な思い出や温かい気持ちを持ってきて日本に来てくれたのかなと感じました。

※写真のぬいぐるみはショーで使用するパペットではございません。
ーーパペットを操作しながらセリフも発するというのはテクニックが必要なのではないでしょうか。役作りの秘訣はありますか?
新田恵海さん:
私たち演者と役柄は、2人でひとつという関係性。
自分が表に出るミュージカルや、人形を使った腹話術ともまた違うわけです。
自分が見えている状態でピグレットたちを生きているように動かすには、小さなころのお人形遊びがヒントになりました。
子どもの頃は、お気に入りの人形が歩いているように動かしたりというのは自然にできていましたからね。
また、パペットを持たない状態で芝居をするという稽古を最初にやっていただけたのは大きかったです。
操演するとなるとそこに意識がいってしまうところを、まず最初に作品を丸々自分たちが演じて動くのです。
それは私たちがパペットを操作したり代わりに喋るのではなく、ピグレットとして、プーさんとして生きるために必要な稽古でした。
養田陸矢さん:
プーさんたちが何を見ているかという景色は大事だと思っていて。
例えば僕がいま話しているときは、頭の中は文字の羅列でいっぱいなのですが、それがプーさんだったら、きっとハチミツのことでほとんどいっぱいだと思うんですよね。
自分で演じてみたことで、プーさんだったらどんな景色に見えるんだろうっていうのもイメージすることができました。
新田恵海さん:
まず自分の体を使って演じてみることで、完成形を先に意識させてもらったので、そのやりたい動作をピグレットに代わりに動いてもらうということが自然にできるようになりましたね。
ピグレットにはこう動いてほしい、こうやって歩いてほしいっていう自分の中でのイメージはすごく出来ました。
ーー最後に、公演を楽しみにされているみなさんにメッセージをお願いします。
養田陸矢さん:
皆さんが絵本やアニメーションで見ていた『くまのプーさん』の世界が実際にそこに広がっています。
実際にプーさんたちに会って、同じ空間で同じ遊びを共有できるというのはこのミュージカルでしか体験できないことだと思っています。
ずっとプーさんが好きだった人たちも、これからプーさんたちと一緒に遊びたいなっていう新しい仲間たちも、皆さん、ぜひ100エーカーの森に遊びに来てください。お待ちしてます。
新田恵海さん:
昨年に引き続き今年も全国のいろいろなところで、皆さんと一緒に冒険にまた出かけられることを嬉しく思います。
初めて舞台を見るというお子さんもいらっしゃると思いますし、やっとプーさんに会えるって言う方もいらっしゃると思います。
かつてクリストファー・ロビンだった皆さんに温かい気持ちと、子供の頃の無邪気な気持ち、そのどちらも味わっていただけると思います。
難しいことを考えずに、プーさんと一緒に美味しい蜂蜜を探しに、冒険に出かけてもらえたらなと思います。
皆さんと100エーカーの森で遊べることを楽しみにしています。
[プロフィール]
養田陸矢(ようだりくや)
シンガー・俳優。2024年 新作ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」でくまのプーさん役として出演。
新田恵海(にったえみ)
声優・シンガー・俳優としてマルチに活動。2024年同ツアーにおいてピグレット/ルー役として出演。
新作ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」2025年ジャパンツアー
開催都市:
名古屋公演:2025年5⽉10⽇(⼟)〜5⽉11⽇(⽇) Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
大阪公演:2025年5⽉24⽇(⼟)〜5⽉25⽇(⽇) クールジャパンパーク大阪WWホール
福岡公演:2025年6⽉7⽇(⼟)〜6⽉8⽇(⽇) キャナルシティ劇場
東京公演:2025年8⽉30⽇(⼟)〜8⽉31⽇(⽇) きゅりあん品川区立総合区民会館(8F大ホール)
埼玉公演:2025年9⽉13⽇(⼟)〜9⽉14⽇(⽇) Rai Bo C Hall(市民会館おおみや)大ホール
横浜公演:2025年9⽉20⽇(⼟)〜9⽉21⽇(⽇) 横浜市市民文化会館関内ホール
キャスト:
くまのプーさん:養田陸⽮・仲西陸
ピグレット/ルー:新田恵海・石橋佑果・澤田美紀
ティガー:風間由次郎・原田岳
イーヨー/オウル/ラビット:鈴木たけゆき
カンガ:渡辺七海・澤田美紀
クリストファー・ロビン:飯田晴瑠・山領真織
脚本・演出:ジョナサン・ロックフェラー
作詞作曲:シャーマン・ブラザーズ、A.A.ミルン
追加作曲:ネイト・エドモンソン
日本版演出補:岸本功喜
翻訳:小島良太
協賛:ディズニー★JCBカード
東京・埼玉・横浜公演共催:サンライズプロモーション東京
ジャパンツアー主催・企画製作:アークスインターナショナル
製作:ジョナサン・ロックフェラー
プロデュース:ロックフェラー・スタジオ
共同プロデュース:ディズニー・シアトリカル・グループ
公式HP:https://www.rkx-i.jp/musical-pooh/
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名古屋、⼤阪、福岡、東京、埼⽟、横浜で開催!ミュージカル「ディズニー くまのプーさん」2025年ジャパンツアー
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取材・編集・写真:あずさゆみ(Dtimes.jp)
WebメディアDtimes.jpディレクター/フリージャーナリスト
かわいいもの、おいしいものが大好き。フリーライター、フォトグラファーとしても活動中。
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