記事ポイント
- テキストや画像からNURBSベースの3D CADモデルを生成
- OpenUSD、URDF、MJCFなど標準形式で出力
- JIMTOF 2026ブースS4004でデモ映像を公開
韓国のAI・3D技術スタートアップNdotLightが、3D CAD生成AIプラットフォーム「TRINIX(トリニックス)」を日本市場で初めて紹介します。
2026年10月26日(月)から31日(土)まで東京ビッグサイトで開催中の「JIMTOF 2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展し、デモ映像の公開と導入相談を行っています。
テキストや画像、既存の設計データから産業用3D CADモデルを生成し、シミュレーション用データの構築までを一つの環境でつなぎます。
NdotLight 3D CAD生成AIプラットフォーム「TRINIX」

- 展示会名:JIMTOF 2026(第33回日本国際工作機械見本市)
- 開催期間:2026年10月26日(月)~31日(土)
- 開場時間:10:00~17:00(最終日は16:00まで)
- 会場:東京ビッグサイト
- ブース番号:S4004
- 展示内容:3D CAD生成AIプラットフォーム「TRINIX(トリニックス)」の技術紹介およびデモ映像展示
- 入場料:当日3,000円/前売1,000円(税込)、学生は無料
「TRINIX」は、テキストや画像、既存の設計データをもとに産業用3D CADモデルを生成するAIプラットフォームです。
3Dモデルの生成・編集から検証、データ出力までを単一のパイプラインで処理し、設計業務やシミュレーション準備の効率化を目指しています。
NdotLightは2020年の設立以来、独自の3D CADエンジンを開発してきました。
このエンジンと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせてTRINIXを開発し、2026年6月にはNVIDIA GTCの基調講演でPhysical AI(フィジカルAI)エコシステムのパートナーとして紹介されました。
日本の製造業では、人材不足や熟練技術の継承を背景に、設計業務の効率化と既存CADデータの有効活用が求められています。
従来の3D CADモデリングには専門知識と多くの作業時間が必要です。
データ変換・移行時に部品構造や設計情報(メタデータ)が失われ、再編集やシミュレーションへの活用が難しくなる場合もあります。
TRINIXは、独自の3D CADエンジンとAI技術により、繰り返し発生するモデリングや設計変更の効率化、既存設計データの生成・復元・再活用を支援します。
設計からシミュレーションまでの3Dデータ活用を一貫して支えることで、日本企業との協力を推進し、製造現場の作業負担軽減と設計資産の活用拡大を目指します。
テキスト・画像から編集可能な3D CADを生成
TRINIXは、テキストによる指示や画像を入力することで、NURBSベースの3D CADモデルを生成します。
生成されるデータには、寸法や部品の分割構成、各部品の役割などの設計情報が含まれ、産業現場での活用を想定した編集可能なCADデータを作成できます。
モデル生成後もプロンプトや数値パラメータで形状や寸法を調整できるため、設計の初期案作成や繰り返し発生する設計変更作業の効率化につながります。
複雑な手作業によるモデリングの負担を軽減し、現場の担当者が従来の業務環境を維持しながら設計作業を進められることを目指しています。
レガシーCADの再活用とSimReady変換
TRINIXは、企業が長年蓄積してきた既存の設計資産(レガシーCAD)の再活用に対応しています。
既存CADデータは、ファイル形式や含まれる情報によって後続作業のためのデータ整備が必要になり、シミュレーションに使う際には物理属性や関節情報の追加設定が必要な場合もあります。
TRINIXは、既存CADデータの形状や部品情報を活用し、AIがシミュレーションに必要な物理属性や関節情報を推定・補完して、データ準備作業を支援します。
既存の設計資産をシミュレーションに適したSimReadyデータへ変換する工程を支援し、モデリングや属性設定の負担軽減につなげます。
目的に応じて検証・補完されたデータを後続の設計やシミュレーション作業に使えるようにし、保有する設計資産の活用範囲を広げることを目指しています。
単一パイプラインで設計から物理検証まで処理

TRINIXは、3D形状の生成・編集から物理属性の付与、検証、データ出力までを単一のパイプラインで処理します。
パイプライン内で形状の生成や修正ができるため、シミュレーションの実行結果をもとに物理属性などの設定を繰り返し調整するフィードバックプロセスにも対応します。
最終データはOpenUSD、URDF、MJCFなどの標準形式で出力でき、NVIDIA Isaac SimやMuJoCoなどの主要なシミュレーション環境での活用を想定しています。
編集可能な3D CADモデルの生成からシミュレーション用データの構築までを一つの環境でつなぎ、データ準備の作業負担軽減とエンジニアリング業務の効率化を支援します。
こうした一貫したデータ処理は、独自の3D CADエンジンを持つNdotLightの技術的な特徴の一つです。
韓国電力公社などの産業現場での活用とBIM分野への展開
TRINIXの関連技術は、製造業、エネルギー、造船、ロボティクスなど幅広い産業分野で活用が進んでいます。
韓国電力公社の仮想変電所構築に採用されたほか、NVIDIAとRLWRLD(リアルワールド)が共同開発するヒューマノイド操作能力評価ベンチマーク「DexBench」の環境データ生成にも取り組んでおり、国内外の大手企業との取引実績があります。
建築・設備分野への展開も視野に入れ、3Dモデリングや属性データ整備の効率化を検討しています。
今後は日本の現地パートナーと連携し、BIM(Building Information Modeling:ビルディング・インフォメーション・モデリング)業務への適用可能性を検証する計画です。
JIMTOF 2026でのデモ映像公開と導入相談
NdotLightはJIMTOF 2026への出展を通じて、日本の製造業における設計業務の効率化や既存CADデータの活用を提案します。
ブース(S4004)では、TRINIXによる3D CADモデル生成やシミュレーション用データ構築などのデモ映像を公開し、技術説明や導入相談を実施する予定です。
JIMTOFは工作機械とその周辺機器が集まる国際見本市で、主催は日本工作機械工業会と東京ビッグサイトです。
TRINIXは、3D CADモデルの生成から既存データの再活用、シミュレーション用データの出力までを一つの流れでつなぐプラットフォームです。
JIMTOF 2026の東京ビッグサイト・ブースS4004で、その仕組みをデモ映像で確認でき、導入相談も行われています。








