記事ポイント
- 9工芸品11名の若手職人が出展し、伝統工芸品を展示販売
- 製作実演と製作体験で、技の難しさや作品の背景に触れる
- 「手仕事を日常に」をテーマにした展示と、英語版の作品説明POPを用意
「第14回 TOKYO職人展」が、2026年11月6日(金)から11月19日(木)まで、東京都港区の伝統工芸青山スクエア 特別展スペースで開催されます。
東京都などが主催する本展には9工芸品11名の若手職人が出展し、展示販売や製作実演、製作体験を通して、伝統工芸の背景と日常での楽しみ方に触れられます。
東京都「第14回 TOKYO職人展」

- 開催期間:2026年11月6日(金)~11月19日(木)の14日間
- 開催時間:11:00~19:00(開催初日は12:00開場、最終日は18:00終了)
- 会場:伝統工芸青山スクエア 特別展スペース
- 所在地:東京都港区赤坂8-1-22
- 入場料:無料
- 出展者数:9工芸品11名
- 主催:東京都、 伝統的工芸品産業振興協会
- 後援:東京都伝統工芸品産業団体連絡協議会、東京都伝統工芸士会
- 運営事務局:東京都中小企業振興公社
「第14回 TOKYO職人展」は、作品そのものだけでなく、工芸品の背景にある物語や暮らしの中での使い方まで伝える催しです。
本展の背景には、東京都と 東京都中小企業振興公社が平成23年度(2011年度)から進めてきた、伝統工芸品の後継者育成支援事業があります。
伝統工芸の担い手と消費者の高齢化により、技術や文化の継承が社会的な課題となるなか、若手職人を主役に据え、次世代の後継者づくりと消費者層の拡大を目指します。
若手職人の活動や工芸品が新たな購入者と出会い、伝統工芸をより身近に感じられる交流の場でもあります。
国内の幅広い来場者に加え、訪日外国人も東京の伝統工芸に親しめるよう、各作品の説明POPには英語版を用意します。
本展での若手職人と来場者の直接交流は、伝統工芸の魅力と価値を次世代へつなぐ取り組みの一つです。
東京都と 東京都中小企業振興公社による担い手育成と消費者層拡大の取り組みは今後も継続し、地域社会や国際的な交流の場としての発展を目指します。

製作実演
製作実演では、若手職人が工程を見せながら、特に難しい点や日常での使用方法などを解説します。
来場者が実際に少し触れられる場面もあり、手仕事の繊細さと技術の高さを体感できます。
完成品だけでは分かりにくい技の積み重ねを知ることで、工芸品を暮らしに取り入れる楽しみも広がりそうです。
製作体験
製作体験は、工芸品の背景や歴史、ものづくりの難しさに触れる企画です。
実際の製作工程を体験し、難しい部分や価格につながる手間を実感することで、作品の価値への理解と伝統工芸への関心を深めることを目指します。
製作実演と製作体験のスケジュールは、東京都ホームページの本展ページに掲載されています。
正面展示・各ブースでの展示販売
会場入口の正面展示は「手仕事を日常に」がテーマで、若手職人がそれぞれの想いを込めた作品を、暮らしへの取り入れ方を提案する構成で展示します。
各職人のブースでは、正面展示の作品も含めて展示販売を行います。
江戸表具・内田幸夫(経師屋 内田)

江戸表具の職人・内田幸夫さん(経師屋 内田)がこの道を志したきっかけは、父と祖父が手がけた襖を自宅の和室で初めて見たことでした。
家族の仕事が暮らしの中に受け継がれていることを実感し、自分も同じ道に進もうと決意したといいます。
会場には、推しのチェキを飾れるミニ掛け軸なども登場します。
伝統の技を生かした表具と、今の暮らしの楽しみが結び付く一品です。
東京三味線・西村拓巳(三絃司きくおか)

東京三味線の職人・西村拓巳さん(三絃司きくおか)は、大学生の頃に撮影で現在の三味線工房を訪れたことが、この道に進むきっかけでした。
伝統を守りながら新たな挑戦を続ける姿に魅力を感じ、映像制作や外国語の経験も生かせると考えて職人の道を選びました。
東京三味線の見どころは、美しさと楽器に求められる音の両立にあり、音や奏者に合わせて仕立てるものづくりの奥深さに触れられます。
東京銀器・中野隆行(百夢)

東京銀器の職人・中野隆行さん(百夢)は、ものづくりが好きでこの世界に入り、自分で考えて作った品物を気に入って購入してもらえたときに、職人になった喜びを感じるといいます。
特に好きな作業は、一枚の銀板を叩いて形をつくり、模様や表情を加えて仕上げる工程です。
思い描いた形が少しずつ出来上がる時間に、ものづくりの面白さを感じています。
東京洋傘・赤堀亜実(モンブラン)

東京洋傘の職人・赤堀亜実さん(モンブラン)が特に好きな工程は、手縫いです。
直接手を使う感覚と、その難しさや奥深さに魅力を感じているといいます。
裁断やミシン縫いとの力加減が整い、傘が心地よく開く瞬間に、手仕事ならではの面白さを感じています。
赤堀さんが伝統工芸品の魅力として挙げるのは、思わぬ出会いがあることです。
「第14回 TOKYO職人展」は、作品を選ぶ楽しさに加え、職人の歩みや製作工程を知ることで、日常の道具への見方が広がる催しです。
展示販売と実演・体験を通して、自分の暮らしに取り入れたい手仕事との出会いが楽しめます。








