2026年8月26日(水)より舞浜アンフィシアターにて開幕する、劇団四季のディズニーミュージカル『リトルマーメイド』
開幕に先駆け、2026年7月21日(火)に同劇場にてメディア向けの劇場取材会が開催されました。
パペットデザイン・ムーブメントを手掛けるトビー・オリエ氏、技術監督の古城博之氏より、パペットの秘密や舞浜アンフィシアターならではの演出について解説が行われました。
劇団四季 ディズニーミュージカル『リトルマーメイド』劇場取材会

舞浜アンフィシアター特有の空間を最大限に活かした舞台機構のアップデートや、観客の頭上を泳ぐ「フライングパペット」の解説など、最新情報が公開された取材会の模様をレポートします。
観客の想像力で完成するパペットたちの秘密

本作の神秘的な海底の世界を表現する上で欠かせないのが、海を彩る魚たちのパペットです。
パペットデザイン・ムーブメントを手掛けるトビー・オリエ氏からは、パペット製作の裏側について解説が行われました。

デザインの鍵となったのは、人間の世界と海の世界の対比です。

アリエルが本を見て憧れた人間の世界が絵本のような二次元的な見た目であるのに対し、海の世界は質感や色味があり、水の抵抗感や流れを感じさせるダイナミックな世界観が目指されました。
パペットをデザインする上で、トビー氏は「軽く保つこと」と「極力シンプルにすること」を重視していると話します。

例えば、「エイ」のパペットは、針金のような金属で形を作ったシンプルな旗のような構造になっています。

操作する棒(ロッド)とのつなぎ目も2つのチェーンの輪のみというシンプルな構造ですが、パペティアがわずかに働きかけるだけで、流れるような美しい動きと幅広い表現が可能になっています。

そして日本初演時から活躍する「タツノオトシゴ」は、硬めのフォーム素材で作られ、内部を空洞にすることで非常に軽く作られています。

内部には大きなビーズやバンジー(ゴム)、尻尾にはピアノ線が通されており、パペティア(人形遣い)が頭と尻尾の2箇所を操作するだけで水の中を漂うような動きを表現できます。

あえて隙間を残したシンプルなデザインにすることで、観客自身の想像力によって隙間が補われ、リアルな生き物として完成する工夫が凝らされています。
また、海の魔女「アースラ」は、1人の俳優と6人のパペティアが一体となって生み出されます。
パペティアたちが自身の筋力と重力をうまく活用してそれぞれの触手を操作することで、触手があたかも自らの意志を持っているかのような生命力が吹き込まれるのです。
トビー氏がデザインを手掛けた21種類のパペットのうち、今回の4種類のパペットが新設されています。
客席全体を海の世界へ!舞浜公演に向けた舞台装置のアップデート

今回の舞浜公演において掲げられたコンセプトは「客席全体を海の世界へ」
技術監督の古城博之氏によると、当初は一般的な箱型の劇場のように上演することも検討されましたが、舞浜アンフィシアター特有の「半円形ステージ」と「すり鉢状の客席」を最大限に活かし、作品を劇場に寄り添わせる形での制作が進められました。

大きな変更点として、プロセニアムアーチ(舞台の額縁)が二重構造になっています。
表側に見える一層目と、奥にある二層目の間に「海草カーテン」が新設され、シーンによって開閉するほか、俳優が間を通り抜けるなどの立体的な演出が行われます。
また、「アリエル」のフライングもこの二重構造のプロセニアムの間、円形の舞台上で行われる形に変更され、まるで絵本を見開き、ページをめくりながら物語が進んでいくような没入感が得られるよう工夫されています。
客席上空を舞う!新「フライングパペット」の実演

今回の舞浜公演最大の注目ポイントの一つが、新しく導入される「フライングパペット」です。
客席の通路の上空にあるキャットウォークを活用し、約70メートルのレールを仕込むことで、魚のパペットたちが客席の上空を泳ぎ回るダイナミックな演出が追加されました。
ワイヤーで操作されるため、従来のパペティアによる手動操作とは異なり、素材や質感を一から見直し、数多くの実験を重ねて完成に至ったそうです。
取材会の最後には、劇中ナンバー「恋してる(She’s in Love)」で登場する新パペット「ハートフィッシュ」の実演が行われました。
客席上空をダイナミックに泳ぐ色鮮やかな魚たちの姿は、まさに観客を海底の世界へと誘うような体験をもたらしてくれます。
舞浜アンフィシアターならではの空間を活かした没入感あふれる演出と、生命力に満ちたパペットたちが織りなす新たな海底の世界。
劇団四季 ディズニーミュージカル『リトルマーメイド』舞浜公演は、2026年8月26日(水)より開幕です。
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