【MezzoMiki×Dtimes編集長対談】忙しい毎日に、ほっと一息つく時間を。100周年愛される『くまのプーさん』の世界

The POOH SHOP 東京駅 by marimo craftの丸太ゲートの入口

記事ポイント

  • MezzoMiki氏とDtimes編集長が『くまのプーさん』を対談
  • 「The POOH SHOP 東京駅 by marimo craft」も紹介
  • 原作デビュー100周年、大人が惹かれる理由を探る

 

1926年の原作デビューから100年、ディズニーのアニメーション公開から60年という大きな節目を迎えた『くまのプーさん』。

この記念すべき年に、東京駅一番街「東京キャラクターストリート」に初となるオフィシャル常設店「The POOH SHOP 東京駅 by marimo craft」が誕生しました。

物語の舞台である「100エーカーの森」は、なぜ100年という時を超えても、私たちの暮らしの中へ優しく広がり続けているのでしょうか。

オープン直前の常設店を取材したブロガー・インフルエンサーのMezzoMiki氏と、Dtimes編集長・あずさゆみの対談から、大人がプーさんに惹かれる理由と「毎日のなかの心地よい時間」をひも解きます。

目次

東京駅に誕生した、いつでも帰れる「プーさんの住む家」

店内に飾られたハニーポットを抱えるプーさんのフィギュア

あずさゆみ:

1926年にA.A.ミルンが物語を発表してから100年、ディズニーの短編アニメーション『プーさんとはちみつ』の公開から60年という記念すべき年を迎えました。

この節目に、多くの人が行き交う東京駅に初のオフィシャル常設店「The POOH SHOP 東京駅 by marimo craft」がオープンしたのは本当に嬉しいニュースですね。

HUNNYポットとクリストファー・ロビンの置き手紙を再現した装飾

MezzoMiki:

一足早く内覧会にお邪魔したのですが、まさに物語の中の100エーカーの森が、東京駅という日常の場所へ飛び出してきたような空間で胸がいっぱいになりました。

入口の丸太のゲートには「MR SANDERZ」の表札と「RNIG ALSO」のベルがあり、壁にはプーさんがハニーポットから顔を出すハト時計や、クリストファー・ロビンの「GON OUT BIZY BACK SOON C.R.」という置き手紙まで飾られていました。

原作やアニメーションで描かれた、クリストファー・ロビンならではの“ちょっとスペルミスのある愛おしい文字”までそのまま再現されていて、ディズニーファンとしてはたまらない空間です。

東京ディズニーランドのショップ「プーさんコーナー」はイギリスの田園風景や森全体をイメージさせますが、今回の常設店は「プーさんのおうちそのもの」に招き入れられたようなつくりになっているんです。

あずさゆみ:

ただキャラクターの絵を飾るのではなく、物語の細かい設定まで丁寧につくり込まれているのですね。

店内の棚や木の風合いもかなりこだわっていると伺いましたが、実際に見ていかがでしたか?

HUNNYポットのプーさんと木の棚が並ぶ店内

MezzoMiki:

商品を並べる棚の高さや奥行きがわざとバラバラに作られていて、古い木と新しい木を組み合わせた風合いが、森の仲間たちの手作り感をそのまま伝えてくれました。

あずさゆみ:

そうした木のぬくもりや、あえて不揃いにした自然なつくりだからこそ、キャラクターを主張しすぎず、東京駅を歩く大人の目にもすっと馴染むのですね。

都会の真ん中にありながら、物語の世界に触れて優しい気持ちになれる。

「100エーカーの森」が私たちの暮らしへとつながっていく、とても素敵な入口になっていますね。

「完璧じゃない」からこそ、心がほぐれる

木の陳列台にグッズが並ぶ店内中央

あずさゆみ:

店内に並ぶたくさんのアイテムを見ていて改めて感じるのは、「なぜ私たちは100年経った今も、プーさんをそばに置きたくなるのか」ということです。

「かわいい」だけではない、暮らしの中に自然と迎え入れたくなる魅力がありますよね。

ダイカットフェイスポーチコレクション くまのプーさん

ダイカットフェイスポーチコレクション/くまのプーさん(全6種) 価格:1,350円(税込)

MezzoMiki:

店頭のグッズを見ていると、おすまししたポーズ以上に、劇中のクスッと笑える一コマや、ちょっと困ったような表情を切り取ったアイテムに無性に愛着が湧くんです。

実は、2011年版の映画『くまのプーさん』を手掛けたディズニー・レジェンドのアニメーター、マーク・ヘン氏は、制作時に一番こだわったのは「お腹のぐーぐー鳴る音」だったと語っています。

アニメーションでは、プーさんたちの眠そうな顔、企み顔、困り顔などが魅力として丁寧に描かれているんです。

また、ウォルト・ディズニー・アーカイブスのケビン・カーン氏も「プーは完璧なヒーローではないからこそ、時代を超えて誰もが自分を重ねられる」といった言葉を残していますが、その完璧じゃないところこそが愛される理由のひとつと言えそうです。

あずさゆみ:

作り手たちが大切にしてきた人間味や愛嬌が、グッズの表情にもそのまま息づいているのですね。

大人がプーさんをそばに置きたくなる一番の理由は、まさにそこにある気がします。

仕事や日々の生活の中でいつもきちんとしていることを求められる大人だからこそ、デスクや部屋の片隅でちょっと困った顔をしているプーさんと目が合うと、「完璧じゃなくてもいいんだ」と張り詰めていた気持ちがふっとゆるむのだと思います。

ポーチチャーム 壁掛け時計型 プーさん

ポーチチャーム 壁掛け時計型 プーさん 価格:2,530円(税込)

MezzoMiki:

だからこそ、大人の部屋に置くアイテムとして、劇中のちょっと抜けた一コマを切り取ったグッズが一番しっくりくるのかもしれませんね。

背伸びをせず、ありのままの自分を受け入れてくれるような安心感を、みんな暮らしの中で求めているのだと感じます。

100年変わらない「らしさ」と柔軟さ

プーさんのおうちをイメージした窓風の雑貨コーナー

あずさゆみ:

今回のお店では、大人の毎日に取り入れやすいデザインの幅広さにも驚かされます。

プーさんのおうちとお揃いデザインの雑貨シリーズやアクセサリーのような上品さがあるキーホルダー、ドイツ・シュタイフ社製の100周年記念ぬいぐるみ、さらには象のランピーをモチーフにしたラベンダーカラーのテーブルウェアまで揃っています。

かと思えば、店頭で目を引いた「Nuiパン」シリーズのように、キャラクターをこんがり焼けた食パンやロールパンに見立てたユニークなぬいぐるみマスコットもありますよね。

ぬいぐるみやマスコットが並ぶ棚

MezzoMiki:

思い切ってアレンジされても、ひと目でプーさんたちだと分かるのがすごいですよね。

これには、プーさんのデザインが持つ歴史も関係しています。

たとえばトレードマークである「赤いシャツ」についても、先ほどのアニメーター、マーク・ヘン氏によると、1930年代のグッズ展開の中で黄色い身体を引き締める工夫として生まれたものだそうです。

そうしたひと目でわかるチャームポイントと変わらない誠実さが長い歴史の中で定着しているからこそ、現代のプーさんは驚くほど自由に形を変えられるのだと思います。

巾着・キーチャーム・ミニトートバッグの文字 プーさんシリーズ

写真左:巾着 文字 プーさん 価格:2,530円(税込)
写真中央:キーチャーム honey プーさん 価格:2,200円(税込)
写真右:ミニトートバッグ 文字 プーさん 価格:3,630円(税込)

あずさゆみ:

長い時間をかけて愛されてきた色合いやシルエットがあるからこそ、どんなデザインになっても魅力がブレないのですね。

ぬいぐるみから、アニメーションのワンシーン、そして「Nuiパン」のような遊び心あふれるアイテムまで、形がどれほど変わっても、根底にある「プーさんらしさ」という温もりはそのまま残っている。

その変わらない軸があるからこそ、私たちのどんなファッションや部屋のインテリアにも、自然に寄り添ってくれるのだと感じます。

カーテン付きの棚に並ぶプーさんのテーブルウェアと雑貨

MezzoMiki:

自分のデスクやベッドサイドにちょこんと置くだけで、ふっと肩の力が抜けて笑顔になれる。100年間変わらないその親しみやすさが、今の私たちの暮らしを優しく彩ってくれていますね。

「お出かけの途中」も「くつろぎの時間」も一緒に

「プーさんタイム」がジャックした東京メトロ銀座線の車内広告

あずさゆみ:

そして今回の100周年は、東京駅の常設店という「おうち」を飛び出して、街のあちこちや、自宅でのくつろぎ時間へと100エーカーの森が広がっています。

いつものお出かけ先から帰宅後のひとときまで、生活のさまざまな場面でプーさんに出会えるのが嬉しいですね。

MezzoMiki:

まずは街のなかでの展開として、東京メトロ銀座線の車内広告を「プーさんタイム」がジャックする企画がおこなわれましたし、新宿駅にはプーさんのお尻、渋谷駅には大きなお顔が登場する「モフモフ広告」も話題になりました。

渋谷駅に登場したプーさんの大きなお顔のモフモフ広告

また、渋谷TSUTAYAで開催された羽生結弦さんとのコラボ催事「SHOWER OF HEART」のように、人とキャラクターが長年紡いできた温かな絆を感じる展示など、街や旅先でもプーさんの世界に触れられる機会が増えています。

渋谷駅のくまのプーさん100周年広告の全景

あずさゆみ:

忙しく歩き回る街のなかに、思わず立ち止まって触れられる「森の入口」が生まれているのですね。通勤や移動の合間にふとプーさんの温もりに出会える仕掛けが、都会で暮らす大人たちの気持ちを優しくほぐしてくれそうです。

MezzoMiki:

さらに、おうちでのリラックスタイムを彩る音楽や本の世界もすごく充実しています。

作品を彩る名曲を集めた100周年記念アルバムがリリースされたほか、作家の江國香織さんが34年ぶりに翻訳復刊された絵本『改訂版 くまのプーさんのクリスマス』が出版されていて、優しい言葉と上質な装丁がとても素敵なんです。

あずさゆみ:

それこそ、大人の暮らしにとって一番贅沢な時間かもしれませんね。忙しい一日を終えて帰宅した部屋で、スマホやパソコンから少し離れてレコードに針を落としたり、ベッドサイドで江國さんの優しい日本語の絵本をめくったりする。

街のなかで出会ったプーさんの温もりを、音楽や本を通じて自宅のリビングへ持ち帰ることで、慌ただしい日常が「100エーカーの森」のような穏やかな時間へと変わっていきますね。

忙しい毎日に「自分らしいペース」と「何もしない時間」を

丘の上に並んで座るクリストファー・ロビンとプーさん

『プーと大人になった僕』ディズニープラスで配信中 © 2026 Disney

あずさゆみ:

実写映画『プーと大人になった僕』のなかに、「何もしないことが、最高の何かに繋がる」という印象的な台詞があります。忙しい今の時代だからこそ、この言葉は私たち大人の胸に深く染みわたりますね。

MezzoMiki:

プーさんはいつだってのんびりと、自分のペースで目の前の風の音を聞いたり、一杯のはちみつを味わったりすることに夢中になっています。

100周年プロジェクトで一貫して届けられているメッセージも、まさにそうした「日常の小さな幸せ」や「自分らしいペース」を大切にしようということですよね。

あずさゆみ:

東京駅の常設店にふらりと立ち寄ることも、お気に入りのグッズをデスクに置くことも、夜に音楽や絵本に触れることも、すべては慌ただしい日常の中でふと立ち止まり、「何もしない時間」という心地よいゆとりを取り戻すためのきっかけなのだと思います。

MezzoMiki:

100年間変わらないその温もりと優しさは、これからも私たちのすぐ隣で、良き相棒であり続けてくれますね。

あずさゆみ:

読者の皆さんもぜひ、東京駅の常設店や街の様々なスポットを訪れて、自分だけの「心地よい100エーカーの森」と「自分らしいペース」を日々の暮らしに持ち帰ってみてください。

© Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and E.H. Shepard.

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