記事ポイント
- 全88種類を無料・登録不要で公開
- ファイル処理はブラウザ内で完結
- ソースコードを公開、2026年中に500種類超へ拡張予定
アトベイスが、法人向けAI活用支援サービス「AIの先生」の取り組みとして、業務ツール集「テマヘラ」を2026年10月15日に無料で公開しました。
PDF・画像・動画の加工から請求書の作成、サイトのセキュリティ診断まで88種類のツールを、ファイルを端末の外に送らずに使えます。
全ツールをAIで開発しており、年内に500種類超へ拡張する予定です。
テマヘラ by AIの先生

- 提供元:アトベイス(「AIの先生」の取り組み)
- 公開日:2026年10月15日
- 料金:無料(会員登録不要・広告なし)
- ツール数:2026年10月14日時点で88種類・12カテゴリ。2026年中に500種類超へ拡張予定
- 利用条件:ブラウザで利用。サイト診断など8種類は、入力したURLの公開ページをアトベイスのサーバーが取得します
テマヘラは、日々の業務で必要になる「ちょっとした作業」の手間を、ブラウザだけで減らせる無料のツール集です。
名前は「手間を減らせる」から付けられました。

ファイルを扱うツールは、処理をすべて利用者のブラウザの中で行います。
元のファイルから結果のファイルまで、すべてが端末の中で完結します。
PDFの結合や画像の圧縮を担う無料のWebサービスの多くは、ファイルを運営元のサーバーにアップロードして処理し、一定時間後に削除する仕組みです。

サイト診断など8種類を除き、ページを開いたあとにWi-Fiを切ってもそのまま処理できます。
ファイルを送っていないことを、自分の目で確かめられます。
ファイルを送受信しないため、容量の大きいファイルでもアップロードを待たずに処理を始められます。
ソースコードはサイト上で公開しており、ツールごとにも全体でもZIPでダウンロードできます。
改ざんがないかを確かめるSHA-256の手順も載っているため、情報システム部門が導入前に処理内容を確認できます。
運営はアトベイスで、全ページに運営会社と所在地を記載し、全ツールに不具合報告フォームを設けています。

ツールは12カテゴリに分かれ、最も多いのはセキュリティの19種類です。
セキュリティ(19)では、サイト健康診断、SSL証明書チェック、なりすましメール対策(SPF・DMARC)の診断、パスワード付きZIPの作成、Office・PDFの作成者情報の削除、フィッシングURLの見分けなどを用意しています。
画像(15)は、HEICの一括変換、圧縮・一括リサイズ、黒塗り・モザイク、顔の自動ぼかし、背景の透過、位置情報(Exif)の削除、証明写真、工事写真の黒板などです。
テキスト・文書(12)は、差分チェック、文字数カウント、表記ゆれ・誤字のチェック、ふりがな、文字コード変換に対応します。
PDF(10)は、結合・分割・並べ替え、圧縮、比較(差分)、文字の抽出、電子印鑑の押印、パスワードの設定・解除ができます。
データ・CSV(7)は、名寄せ(重複チェック)、郵便番号と住所の相互変換、会社名の表記ゆれ統一、メールアドレスの抽出などです。
経理・お金(6)は、請求書・見積書・領収書の作成、消費税計算、日割り計算、源泉徴収税額の計算、収入印紙の金額判定を扱います。
動画(5)は、静止画の書き出し、GIFへの変換、不要な部分のカット、画面の録画、音声ファイルの変換です。
Office・ファイル(5)は、Wordの文字数カウント、CSVの文字化け修正、ZIPの解凍(文字化け対策)、PowerPoint・Wordからの画像の取り出し、フォルダのファイル一覧です。
通販・EC(4)は、透かしの一括挿入、ファイル名の一括変更、バナーの文字入れ、環境依存文字のチェックです。
このほか、データ整形(2)の住所の分割・電話番号のハイフン整形、日付・人事・労務(2)の日数計算・営業日計算、作成・印刷(1)のQRコードの作成があります。

HEICのJPG変換、請求書の作成、営業日計算、サイト健康診断など、身近な「ちょっと面倒」にすぐ使えます。

背景には、中小企業の労働生産性があります。
2024年度の従業員1人あたり付加価値額は665万円で、大企業の1,935万円の約3分の1です(中小企業庁「2026年版中小企業白書」)。
東京商工会議所の調査では生成AIを活用する中小企業が8割を超えた一方、4割強は無料ツールだけの利用にとどまっています。
テマヘラの全ツールはAIで開発され、各ページに「このツール、AIで作りました」と表示されています。

目的は、日本の中小企業のAI活用を進めることです。
まず無料ツールを仕事で使い、次に自社に合う道具もAIで作れると気づき、最終的にChatGPTやClaudeなどで自分たちの道具を作る、という3段階を想定しています。
自社で作るのが難しい場合は、AIの先生が伴走します。
アトベイスの代表取締役・岩楯智子氏は「手間を減らせるから、テマヘラ。名前のとおり、まずは仕事のちょっとした手間を減らすところから使い始めてほしいと思っています。」とコメントしています。
「AIの先生」は、月1回のオンラインミーティングとチャットで、AIを今日の仕事で使える形にするまで伴走する中小企業向けのAI活用支援サービスです。
今後は2026年中に500種類を超えるツールを、オープンソースで順次無料公開する計画です。
よくある質問
Q. テマヘラのツールは本当にファイルを送信しませんか?
A. ファイルを扱うツールは処理をすべてブラウザの中で行い、アトベイスを含む外部サーバーにファイルは送られません。
ただしサイトやドメインを診断する8種類は、入力したURLの公開ページをアトベイスのサーバーが取得します。
取得した内容は保存しません。
Q. 通信を切っても使えますか?
A. サイト診断など8種類を除き、ページを開いたあとにWi-Fiを切っても処理できます。
テマヘラは、ファイルを外に送らない仕組みと、全ツールのソースコード公開を特徴とする無料の業務ツール集です。
会員登録も広告もなく、PDFの結合や請求書の作成といった日々の手間を減らすところから使い始められます。








