NYのThe Loftで開催、《Bio-Vide / Becoming Object》などの新作を展示!山崎タクマ個展「Industrial Artistry 2」

個展「Industrial Artistry 2」のメインビジュアル

記事ポイント

  • 2026年10月8日(木)~9日(金)、NYのThe Loftで開催
  • 《Bio-Vide / Becoming Object》などの新作と過去作品を展示
  • 10月8日18:00~20:00にレセプション

 

AGI Fine Artの主催で、アーティスト・デザイナーの山崎タクマが、2026年10月8日(木)~9日(金)にニューヨークのThe Loftで個展「Industrial Artistry 2」を開催します。

山崎は、英国発のデザインメディアDezeenによる「Ten young designers and studios to watch from Salone Satellite 2026」の10組の一つに選ばれました。

《Bio-Vide / Becoming Object》をはじめ、デジタル微生物や心拍から生まれた植物の像を扱う新作と過去作品が並びます。

 

目次

山崎タクマ個展「Industrial Artistry 2」

 

個展「Industrial Artistry 2」のメインビジュアル

 

  • 作家:山崎タクマ / Takuma Yamazaki
  • 会期:2026年10月8日(木)~9日(金)
  • 通常開場時間:11:00~18:00
  • オープニングレセプション:2026年10月8日(木)18:00~20:00
  • 会場:The Loft
  • 所在地:532 West 25th Street, 2nd Floor, New York, NY 10001
  • 主催・掲載:AGI Fine Art

 

本展では、自らの身体を家具の一部として存在させる《Bio-Vide / Becoming Object》、目に見えない生命とのつながりをデジタル上に立ち上げる《Invisible Connections / Display 1996》、癌患者の心拍から植物の形態を生成しシルクスクリーンの道具の中に収めた《PromPlant(R) HeartBeat》などの新作を提示します。

歴代の過去作品も並びます。

山崎は、キヤノンで一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラ、レンズなどのボディデザインなどを手掛けた経験を持ちます。

その工業デザイン的な高精度・緻密な調整技術と自身の思想・哲学を融合したモノづくりを、物質調律と称して表現の探究を続けてきました。

生命とモノの距離、身体、微生物、心拍、工業製品、デジタル技術という異なる対象を横断しながら、人間がどこから生命性を感じ、どこからモノとして知覚・認識するのかを問い直します。

 

《Bio-Vide / Becoming Object》

 

山崎タクマと落ち葉を再構成した板材

 

  • 初出:2026年4月、ミラノのSaloneSatelliteで発表
  • ミラノでの展示時間:ミラノサローネの会期中、合計約43時間

 

「Bio-Vide」は、山崎タクマが2014年から続ける研究・制作プロジェクトです。

生物学的な生死の区分ではなく、「有生性(Animacy)」という知覚の側から、生命とモノの境界を探ってきました。

《Bio-Vide / Becoming Object》では、長年の探究で欠けていた「モノ自身の視点」を得るため、モノについて考えるのではなく、自らがモノになるという方法を選んでいます。

山崎は、自身が開発した落ち葉を再構成した板材による椅子に座り、落ち葉で構成された仮面を装着しました。

その状態で、ミラノサローネの会期中合計約43時間にわたり、空間の中へ静的な“モノ”として自身を配置しています。

 

落ち葉を再構成した板材による椅子

 

人間が家具を使用するという通常の関係を反転させ、身体と家具、生命と物質の境界そのものを作品化しました。

 

落ち葉で構成された仮面

 

同作は世界的な大手メディアでも注目され、英国発のデザインメディアDezeenの「Ten young designers and studios to watch from Salone Satellite 2026」の10組の一つに選ばれています。

 

《Invisible Connections / Display 1996》

 

白・黒・黄の《Display 1996》3点

 

  • シリーズ開始:2023年
  • 保存されるデジタル微生物:IC-001、IC-002、IC-003

 

《Invisible Connections》は、2023年から続くシリーズです。

山崎は、自分の命が、直接出会うことのない微生物を含む多くの生命とのつながりに支えられているという視点から、肉眼では捉えにくい関係に意識を向けてきました。

デジタル技術を用いて、独自の微生物の姿を生成・デザインしています。

新作《Display 1996》は、その出力先の一つです。

 

《Display 1996》の背面

 

幼少期に初めて「デジタル上の生命」を所有した記憶を起点に、1996年に登場した初代「たまごっち」の外装をオマージュした小型ディスプレイとして制作されました。

 

手袋を着けた手と黒い《Display 1996》

 

内部には、今回山崎が生成・デザインしたオリジナルのデジタル微生物(IC-001, IC-002, IC-003)が保存されます。

幼少期の体験が、時間を経て工業デザイン開発の思想・哲学と接続し、再構成された作品です。

山崎の記憶を語るうえで重要な位置付けにあります。

 

《PromPlant(R) HeartBeat》

 

《PromPlant(R) HeartBeat_Fumi Hashimoto_2026》

 

《PromPlant(R) HeartBeat》は、人間の心拍音を生成の起点として植物の形態を生み出すシリーズです。

山崎はこれまで、自身の心臓の音から植物の像を生成し、作品として提示してきました。

《PromPlant(R) HeartBeat_Fumi Hashimoto_2026》は、がんとともに生きる一人の人物から提供された心拍をもとに、植物の形態を生成した作品です。

山崎自身の心拍から生まれた植物の像を並置し、異なる身体から生まれる差異を鑑賞者に問いかけます。

《PromPlant(R) HeartBeat_Fumi Hashimoto_2026》は、シルクスクリーン印刷に用いられる道具を額縁として転用して展示されます。

身体から生まれた刹那の音と、工業的な複製技術を象徴する道具が、一つの作品の中で重なります。

 

人間、植物、微生物、工業製品、デジタルデータといった一見異なる存在のあいだにある関係を作品へ変換する「Industrial Artistry」は、生命とモノの境界を、見る側自身の知覚・記憶へと引き戻す試みです。

会期は2026年10月8日(木)~9日(金)の2日間で、初日にはオープニングレセプションが予定されています。

 

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