【試遊レポート】敵か味方か!?会話とポケモンバトルで正体を暴く!ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」試遊レポート

六本木ヒルズの株式会社ポケモン本社にて、2026年11月12日発売予定の新作ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」のメディア向け先行体験会が開催されました。

本作は「とある街のポケモンジム」を舞台に、正体を隠したプレイヤーたちが会話やカードバトルを通じて敵と味方を見極めていく正体隠匿系のタイトル。

デジタルゲームとは一味違う、リアルな場での探り合いと熱いバトルの魅力を試遊レポートとして紹介します。

 

目次

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」試遊レポート

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」試遊レポート

 

スマホやオンラインで遊ぶゲームが主流のいま、株式会社ポケモンが「直接集まって遊ぶ楽しさや場所」を届ける取り組み「ポケモンボドゲくらぶ」。

その新作となる本作には、みんなで同じ空間を共有する魅力が詰まっています。

この取り組みが大切にしているのは、プレイヤー同士が直接顔を合わせて会話を楽しむこと。

画面越しでは分からない一瞬の表情の変化や、カードを出すときの間合いなど、リアルな対面だからこそ伝わる空気感がそのまま心理戦の面白さにつながっています。

その場にいるからこそ生まれる緊張感やドキドキ感は、アナログゲームならではの特別な体験。

今回はそんな「ポケモンボドゲくらぶ」が手掛ける新作ゲーム「お前、もしかしてロケット団?」を紹介していきます。

 

「お前、もしかしてロケット団?」とは? 混迷を極める4つの役割と勝利条件の構造

 

本作の舞台は、とある街のポケモンジム。

新任ジムリーダーが着任するタイミングを狙い、ジムの乗っ取りを企む「ロケット団」と、それを阻止しようとする「ジムリーダー」「ジムトレーナー」、そしてジムの制覇を目指してジムリーダーを倒そうとする「挑戦者」たちの思惑が交錯する正体隠匿系ボードゲームとなっています。

プレイヤーにはゲーム開始時、非公開の役割が割り当てられます。

唯一、正体を全体に公表(公開)して進行するのが「ジムリーダー」であり、その他のプレイヤーは自らの正体を伏せたまま戦いに臨みます。

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」

 

役割は全部で4つ存在し、それぞれの勝利条件と思惑は次のように非対称に設計されています。

 

ジムリーダー(1名)

 

1つ目の役割は、唯一正体が公開されている「ジムリーダー」です。

勝利条件は、ジムに潜むすべての「挑戦者」と「ロケット団員」を退場させることです。

防衛側として場をコントロールする中心的な立場となります。

 

ジムトレーナー(1名)

 

2つ目の役割は、正体を隠して動く「ジムトレーナー」です。

勝利条件はジムリーダーと同様で、すべての「挑戦者」と「ロケット団員」を退場させること。

ジムリーダーの忠実な味方でありながら正体を伏せているため、いかにしてジムリーダーからの信用を勝ち取るかが重要となります。

 

挑戦者(1〜3名)

 

3つ目の役割は「挑戦者」です。

勝利条件は「ジムリーダー」を退場させること。

ジムの制覇を目的に、一直線にジムリーダーの撃破を狙っていきます。

「挑戦者」は4名でプレイする際には1名、5名プレイの場合は2名、6名プレイの場合は3名になります。

 

ロケット団員(1名)

 

4つ目の役割が、タイトルにも冠されている「ロケット団員」です。

勝利条件は「ジムリーダー」以外のすべてのトレーナーを退場させた上で、最後に「ジムリーダー」との一騎打ちを制して退場させることとなっています。

 

この「ロケット団員は最後にジムリーダーを退場させなければならない」という不対称な勝利条件こそが、盤面に極めて高い緊張感を生み出しています。

例えばロケット団員は序盤、正体を隠すためにジムリーダーを守るような素振りを見せたり、自分以外の挑戦者を優先的に撃破しようとしたりします。

そのため、ジムリーダーから見ると「頼もしい味方のジムトレーナー」に見えていた人物が、最後の土壇場で最大の敵へと変貌するドラマが構造的に組み込まれています。

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」2

 

 

さらに、カードに描かれたポケモンには「サポート型(回復・補助)」や「アタック型(攻撃特化)」といった役割傾向が存在します。

ジムリーダーを守るべきジムトレーナーは回復技を持つサポート型を選ぶと有利なため選ばれやすく、ジムリーダーの即座な撃破や他プレイヤーの排除を狙う挑戦者やロケット団員は威力の高いアタック型が有利なため選ばれやすい性質があります。

この相棒ポケモンの選択そのものが、カードをプレイする以前からプレイヤーの正体を推測する最初の潜在的なシグナルとして機能するとみられます。

誰が真の味方で誰が欺瞞を行っているのか、絶え間ない相互不信と論理的推理の面白さが成立しています。

 

ポケモンバトル×正体探りのゲームシステム

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」3

 

本作の核となるのは、「ポケモンのカードバトル」と「正体隠匿の心理推理」が融合したゲームシステムです。

プレイヤーは手札のカードを駆使してバトルを行い、そのひとつひとつの選択や挙動が、相手の正体を見抜くための貴重な手がかりになります。

ゲームルールには、参加者の熟練度やプレイ時間に応じた2種類のモードが用意されています。

 

基本ルール

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」9

 

「基本ルール」では、使用するポケモンは1匹のみであり、最初から最高レベル(Lv.3)の状態でスタートします。

仕組みがシンプルに整理されているため、正体探りの会話やカードのやり取りに集中しやすく、ライト層や初見のプレイヤーでも即座にゲームの醍醐味を味わうことができます。

 

玄人ルール

 

一方で「玄人ルール」では、2匹のポケモンを使用して状況に応じた交代プレイが可能となります。

さらにスタート時はLv.1から始まり、バトルエリアでターンを通過させたり、山札から引いた「金のたま」と「ふしぎなアメ」を組み合わせて使用したりすることでレベルアップを行っていきます。

「どのポケモンを前に出しているか」「誰のポケモンを育成しているか」といった動きから役割を推測する要素が増え、奥深い戦術性と高度な心理戦にヘビー層も満足できそうなゲームシステムに。

なお、本作における強化は一貫してカードの種族を保持した「レベルアップ」であり、「進化」とは異なる設計となっている点も特徴的です。

バトルの基本となるのは「くらえ!」カード(攻撃)と「よけて!」カード(回避)の応酬です。

「くらえ!」カードを出して相手のポケモンに技を繰り出し、攻撃を受けた側は「よけて!」カードを出すことでダメージを回避します。

また、技によってはダメージを与えた後に山札の1番上のカードをめくる「おてんきチェック」が発生し、カード左上のおてんきマークが一致することで「まひ」や「ひるみ」といった特殊状態を追加で付与することができます。

カードを誰に向けて使うか、誰を助けて誰を攻撃するかというアクションは、会話と相まって相手の正体を露呈させる論理的な推理へと繋がっていく設計となっています。

 

実際にプレイしてみた!手に汗握る心理戦と熱いバトル

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」4

 

試遊会では「基本ルール」を用いた実戦が行われました。

卓についたプレイヤー同士、最初は「服が黒くて怪しい」「発言が少ないからロケット団かもしれない」といった軽妙な探り合いの発言からゲームがスタートしました。

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」5

 

序盤はカードの引きや効果のやり取りによって盤面が目まぐるしく変化していきました。

山札から2枚のカードを引き込める「きんのたま」をあえて隣のプレイヤーに使用して味方アピールをする動きが見られたかと思えば、相手の手札を削る妨害系カードや、お互いに「くらえ!」カードを出し合って先に出せなくなった側がダメージを受けるイベントカードが飛び交い、卓内は波乱の展開となりました。

 

中盤に入り、流れが掴めると、プレイヤー同士のバトルが盛んに。

相手プレイヤーに向けて攻撃や妨害が積極的に行われ、ひとり、またひとりとプレイヤーが脱落していきます。

体力が尽きる直前で「キズぐすり」を使い起死回生を図る場面や、瀕死状態に追い込まれて「誰か回復して!」「命乞いをします!」と叫ぶ場面も見られ、アナログゲームならではの熱量が高まっていきました。

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」6

 

圧巻だったのは終盤の展開です。

脱落したプレイヤーは自身の正体を明かすルールとなっているのですが、残り2名となったとき、衝撃の事実が発覚します。

残ったプレイヤーはジムリーダーともうひとり。残ったプレイヤーはロケット団だったのです。

ロケット団のプレイヤーは自身の勝利条件である「ジムリーダー以外の排除」を他人に悟られず達成するため、密かに暗躍していたのです。

ジムリーダーとロケット団の1対1の一騎打ちは、お互いに手札の「くらえ!」カードと「よけて!」カードを極限まで削り合う手に汗握る死闘に!

特にポケモンの技や「でんきだま」による「まひ」状態の付与が猛威を振るいました。

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」7

 

まひ状態になると特定のおてんきマークのカードがない限り攻撃技が出せなくなるため、思うように動けない焦燥感がプレイヤーを襲います。

卓上には『ゴツゴツメット』や『せんせいのツメ』といった持ち物カードが次々と展開され、戦略的な駆け引きを加速させました。

攻撃を受けると相手にも反射ダメージを与える『ゴツゴツメット』が場に存在することで、安易に攻撃を仕掛けられない膠着状態が形成される一方、割り込み攻撃を可能にする『せんせいのツメ』や、全体に攻撃の試練を与える『ファイヤーの試練』が絶妙なタイミングで繰り出され、盤面の支配権が二転三転しました。

『ゴツゴツメット』による反撃ダメージの脅威と「まひ」による行動制限が交錯する中、お互いの手札が尽きかける極限状態でのカード引きが勝負を分け、最後はわずかな手札の差で決着がつくというドラマチックな結末を迎えました。

不審なカードのプレイ、急な態度の変化、沈黙の理由がすべて正体の露呈へと繋がっていく快感は格別であり、対面でプレイするからこそ生み出される駆け引きの面白さを身をもって検証することができました。

 

コミュニケーションを育む「ポケモンボドゲくらぶ」の想い

 

 

試遊後に行われた質疑応答では、開発を担当したスタッフから本作に込められた思想や今後の展開が明かされました。

本作は、株式会社ポケモンとボードゲーム開発で高い実績を持つYOKAGAMES(ヨカゲームズ)による共同開発プロジェクトです。

「デジタルな遊びが溢れる現代だからこそ、リアルな場で人が集まり、会話・コミュニケーションそのものがゲームの展開を大きく左右する楽しさを提供したい」という開発陣の強い理念から企画がスタートしたそうです。

 

 

登場するポケモンのラインナップについても綿密な意図が存在します。

本作に収録されているポケモンは、『ポケットモンスター 赤・緑』をはじめとする初期の登場ポケモンを中心とした親しみやすいラインナップで構成されています。

これは、ボードゲームに慣れていないライト層であっても、「このポケモンは攻撃が得意そう」「頑丈で守りが強そう」といった能力や役割のイメージを直感的に捉えやすくするための工夫とのこと。

「重厚なボードゲームは遊ぶメンツを集めるのが難しい」という課題についても開発陣からは前向きな姿勢があり、「ポケモンボドゲくらぶ」としてゲームマーケットへの出展はもちろんのこと、全国のポケモンセンターでの試遊体験機会の提供を行うなど環境整備が進められていることが示されました。

くわえて、2026年10月15日正午12:00には公式PVが公開される予定となっており、映像内にはロケット団に縁のある豪華声優陣が起用されていることも明かされました。

プロダクト単体にとどまらず、ブランド全体で市場を盛り上げていく強い姿勢がうかがえます。

 

まとめ

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」8

 

実際に試遊してみて感じたのは、正体を隠して探り合う心理戦と、直感的なポケモンバトルの面白さが見事にあわさっている点です。

相手の言葉や仕草を観察して味方を見極める駆け引きの楽しさはもちろん、プレイ人数(4〜6人)が増えるごとに「挑戦者」の数が1人から2人、3人へと増えていく設計も興味深く感じます。

今回、私は「ジムリーダー」だったのですが、その視点からも、人数が増えるほど敵からの攻撃圧力が増して防衛の厳しさが増すため、より白熱した戦いが楽しめると予想します。

たった1人しか存在しない真の味方「ジムトレーナー」を推理しながら戦う面白さは、人数に応じて何倍にも膨らむ、繰り返し遊びたくなる魅力に満ちていました。

 

新作ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」は2026年11月12日より発売です。

 

「お前、もしかしてロケット団?」商品概要

 

ポケモン/ボードゲーム「お前、もしかしてロケット団?」パッケージ

 

商品名:お前、もしかしてロケット団?

発売日:2026年11月12日(木)

価格:2,000円(税込2,200円)

プレイ人数:4〜6人

プレイ時間:30分〜

対象年齢:10才以上

販売地域:日本国内のみ

セット内容:

  • ポケモンのカード:60枚
  • プレイカード:108枚
  • 役割カード:6枚
  • 手元ガイド:6枚
  • かんたんガイド:1枚
  • 取扱説明書:1枚
  • マーカー類:4シート
  • ポケモンのカード用特製スリーブ:30枚

©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. TM, ®, and character names are trademarks of Nintendo. ©YOKAGAMES

取材・編集:あずさゆみ(Dtimes.jp)
WebメディアDtimes.jpディレクター/フリージャーナリスト
かわいいもの、おいしいものが大好き。フリーライター、フォトグラファーとしても活動中。
お気に入りのポケモンはパモとベロリンガ。

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